赤タマネギとミニダイコンの明暗

 春夏野菜の大量収穫を前に(すでに取らぬタヌキ状態になっているが)プランターですでに生育が進んでいた野菜の結果報告を。

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赤タマネギふたたび。今回もまずまずの収穫。

 まずは昨年の9月末に種をまいた、早生湘南レッド、という赤タマネギだ。「早生」を「はやうまれ」なんて読まないよーに。「わせ」あるいは「そうせい」と読み、「植物の実が他の品種より早く実ること、またはその品種」のことなんである。説明書によると、「種まきの適期は9月20〜25日で、普通の湘南レッドより7〜10日早い、梅雨入り前の6月上旬に収穫できる」てなことになっている。そ−なんだ、すっごいスピーディーじゃん! と思ってしまいそうになるけど、やっぱりタマネギってのは時間がかかる。種をまいてから収穫まで8ヶ月というのは実に長い。現に8ヶ月前に自分が何をしていたか、あなたは覚えているだろうか。悪いけど、私はまったく覚えていないよ。3ヶ月前のことだってろくに覚えていないんだから(って、自分の認知症ぶりを自慢してどーする!?)。

 それはともかく、実は赤タマネギ、去年もやった。去年はただの湘南レッドだったと思う。プランターでもけっこうちゃんと育ち、小ぶりながらたくさん収穫できて、しかも美味しくて使い勝手がよかったので、またやることに。2年目ともなれば慣れたもんである。

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去年の10月半ばのプランター。種まきから2週間程度経過したところ。間引きもスタートだ。

 種をまいたのは9月29日、ということで、すでに説明書の教えから逸脱しているではないか! 9月20〜25日という適期に4日以上も遅れを取っている。これが大学の願書提出期限とか原稿の締め切りとかだったりすると、もうすっかりノーフューチャーな気分になって、ホームに身を投げたり(ははは、大丈夫だよ)モッシュピットで暴れたりしてしまうのだが、相手はたかが野菜である。しかもタマネギである。いや、べつにタマネギをバカにする気はないが、適期に遅れたからといって怪しく変形したり毒を持ったりすることもあるまい。そのへんの余裕も2年目ならではだろうか。

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間引いたあとの赤タマネギの苗。樹木の表皮などのマルチをかぶせ、さらに不織布でプランターを包む。

 タマネギの栽培法はまず種をまいて一人前の苗まで育て、その中から優良そうなやつを選び、それをマルチングした苗床に改めて植え付ける、というものらしい。だけど、どうせプランター栽培なのだから、そんなメンドーなことは省略。よく耕した土を入れたプランターに種をまき、それをちょうどいい間隔になるよう間引いていって、そのまま最後まで育てる。これだとタマネギに定番の黒ビニールの穴あきマルチができないが、代わりにプランターごと不織布で覆い、地面はマルチ用ウッドチップでカバーすることに。プランター2つ使って、ひとつは不織布すらつけなかったんだけど、そっちの方はできた実がやや小ぶりだったかな……程度の差だった。つまり、かなりいい加減にやってもタマネギは栽培できる、ってこと、かも!?

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葉っぱが倒れてきたのは収穫のサイン。晴れた日が続いたあとに収穫するのよっ!

 てなことで、赤タマネギ、スタートは遅れたものの葉っぱが倒れてきたのを合図に5月31日、めでたく収穫。サイズ的に売り物になりそうなのは10個に満たなかったけど、数的には十分満足のいく出来でござった。

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ピンポン球程度の大きさのも多かったけど、丸焼きにしちゃえばいいのよ。

 湘南レッドの説明書に「普通のタマネギに比べて辛味や刺激臭が少なく、水分に富み、繊維質が少ないので歯切れがいい。すっきりした甘さがあり、生で食べるのに適している」とある通り、刻んでサラダなどにじゃんじゃん入れて食べている。

 さて、赤タマネギがあったら是非やらなきゃなのはセビーチェだ。いろんな魚でいろんな味付けの仕方があるけど、簡単なのはこれ。サラダ感覚で爽やかな美味しさ。
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カツオのセビーチェ・柚子胡椒風味
1、カツオ1サクを2センチ角に切り、塩小さじ半分をまぶして10分おき、キッチンペーパ—で水分を抑える。
2、赤タマネギの小1個を薄切り、赤唐辛子は種を除いて細かく切る。
3、ボウルで柚子胡椒小さじ半分、ニンニクすりおろし小さじ半分、レモン汁大さじ2を混ぜ、カツオを加え、ラップして冷蔵庫で15分寝かせる。
4、パクチーを散らしていただきます!

それと、小ぶりのタマネギがたくさんできてしまったので、丸ごと使って焼きタマネギをやってみた。
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焼きタマネギのサラダ
1、オーブンの天板にホイルを敷いて粗塩を敷き詰め、さっと水にくぐらせたタマネギ類(赤タマネギ、タマネギ、ベルギーエシャロット)を皮付きのまま並べ、200度で40〜50分焼く。
2、熱いうちに皮をむき、くし形にカットして盛り付け、オリーブオイルと赤ワインビネガー、塩胡椒を合わせたものをまわしかける。

 生食に最適とされる赤タマネギだけど、丸焼きは甘さが一段と強まってデザートのような美味しさ。タマネギだけしか入っていないのに、これならいくつでも食べられそう。来年また小さいタマネギがいっぱいできたらこいつで消費していこう。って、またやんのか赤タマネギ!?

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昨年暮れに収穫したミニダイコン、ころっ娘。ちゃんとダイコンだけど、小さくて使いやすい。

 さて、光のあるところには影もあるのが人生である。
 去年の12月から今年の2月まで次々と収穫が続いた「食べきりミニダイコン・ころっ娘」。必要なときに菜園から採ってくればよくて、1、2回で完食できもて余すことがないので大変重宝した。これは暖地なら春巻き、もとい春まきもできるはずだから、梅雨の頃に新鮮なダイコンが食べられるぞ、と(種も余っていることだし)成功物語の追体験に乗り出したわけである。前回は新レイズドベッドで今回はプランター、秋まきと春まき、という違いはあれど、長さの短いミニダイコンだし、栽培期間も2ヶ月程度だし、サクッと行けるんじゃないか? みたいに思っていた。

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種をまいてから1ヶ月でこんなに成長。

 種をまいたのは4月9日。相変わらず発芽率は大変よく、きちんと間引きをして、1ヶ月もすると緑の葉っぱがプランターいっぱいに広がるように。ふふふ、地中では白いダイコンがゆっくりと膨らんでいることであろうよ。などと、顎先を親指と人差し指で挟んで悦に入っていた。5月後半、葉っぱが虫に食われているのがやや気になったが、地上のことはこの際どうでもいい。ダイコンの実の部分さえ順調に成長していてくれれば。

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5月28日のダイコンのプランター。このときすでに地中では。。。

 6月に入って、ダイコンの花の蕾を発見。おおおっ、いかんいかん、もう収穫のときが来たか!? と一本の株の地面に近い部分を握り、すっと引き抜いてみた。すると。
 げげげっ、本来ダイコンの白くて太くむっちりした実がついているべきところに、白くて細く鉛筆のような根っこがついている。うっそおおー。焦りと驚きで半狂乱になりながら、次々とダイコンの株を引き抜いてみるが、まともな太さに成長しているものは、悲しいかな一本もなかった。

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ころっ娘の面影がまったくない、ほそっ娘チーム。葉っぱもなんだか元気なし。

 ミニダイコンにいったい何が起こったのか。前回と同じようにやったのに、いったい何が悪かったのか。あまりのショックに考える気も起きない。せめて葉っぱだけでも炒め物とかに使えば良さそうなものを、絶望のあまり見るのも苦痛で、全部捨ててしまった。

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ちょっとだけ浅漬けに入れてみた。辛味大根的に辛かった。

 数日後、ダイコンを引き抜いた後のプランターに新たに夏野菜を植えるべく土の入れ替えをした。するとどうでしょう、地面の中から次々と大判小判がざっくざく。だったらもうダイコン失敗して大万歳! なのだが、出てきたのは大量のイモムシだった。ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!
注意:次の画像にイモムシ出てきます

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 どうやらこいつが失敗の原因だったらしい。なんの幼虫なのかもよくわかんないんだけど(怖くて調べる気も起きない)、春は野菜につく虫が多いから、本当なら虫除け用に不織布をかけておくべきだったんだろう。でも、もう暖かいし不織布なんて必要ないでしょ〜、みたいに思ってたんだよね。バカだった、甘かった。あー、春ダイコンは二度とやらないと神様に誓うわ!


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2017/06/18(日) | 2016年秋冬菜園進行中 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

ニンジン、3度目の正直!! その2

 うおおおおおお、こっ、これはでかい、でかいぞ!!!!!
 ……ということで、次週に続いてしまったので、並ならぬ大きさのニンジンが収穫できたんじゃないか? 一升瓶くらい? 野球のバットくらい? ……みたいに多大な期待を抱いた人もいるかもしれない。いや、いるわけないか。しょせん素人の作るニンジンであるからして世間一般のニンジンの大きさに収まっているし、そうでなくては困ってしまう。野菜にはみな手頃な大きさというものがあり、その範囲の中でこそ本来の美味しさが発揮されるのだと思う。そういう意味では、今回収穫したニンジンはパーフェクトな大きさと言えるのではないか。でかいと言ったのは、たんに前2回のニンジンに比べての話である。いわゆる「当社比」ってヤツである。

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旧レイズドベッドにずらーり並んだニンジン軍団。面積当たりの収穫量がめっちゃ多い。

 大きさも満足のいく出来栄えだったけど、何より収穫量の多さが嬉しい。密集状態で太らせるのがベターリッチ流というだけあって、株間5、6センチのスペースにニンジンが肩を並べるように詰まっている。ほんと、詰まっていると言いたくなるようなぎうぎうぶりだ。なので、収穫したニンジンをそのまま畑に並べてみると地面が見えなくなるほど(なんて言ってみたくなるけど、そこまですごくはないわね、やっぱ)。

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美人ニンジンの記念撮影。はいチーズ、な感じである。

 苦節2年の歳月を経て、ついに人様にお見せして恥ずかしくない立派なニンジンが完成した。感無量である。ご近所におすそ分けしたのは言うまでもない(もちろん、特に出来のいいのを選んであげたのも言うまでもない)。頬ずりしたくなるような美麗ニンジンたち。うむ、このまま精進すればニンジン農家の道も夢ではないかもしれない。

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ニンジンの個性派集団。なんか味わい深いものがありますね。

 とはいえ、やっぱりあるあるちょっと個性的というか、変顔というか、カタチ的に困難を背負ったニンジン軍団。これだけ収穫あったんだもん、そりゃ多少は店頭に出せないものだってあるわよねえ。土をきれいにしたとはいえ、ふたまた、みつまた、割れニンジンはやっぱり避けられなかった。でも、カタチはブサイクでも味は美形ニンジンとなんら変わらない。もちろん、ありがたくいただきまーす。

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採れたてのニンジンは生でポリポリがいちばん。「料理長のちょい足し味噌」でさらに美味しく。

 さてさて、それからは連日のニンジン祭り。甘さが自慢のベターリッチは生でスティック野菜として、ニンジンサラダとして、浅漬けやマリネとして、十分主役となる美味しさ。もちろん、火を加えてしりしりなんかにしてもうまーい! ジュースに入れちゃったり、具材のひとつにしちゃったりするのがもったいないくらい。

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ニンジンのしりしり。この沖縄料理をけっこう最近まで知らなかったんですよオレ。

 しかし、大変なのはこの大量収穫に伴って出てきたニンジンの葉の処理である。第2回のニンジン栽培の折に葉っぱが「ビタミンA、B2、C、E、カルシウムなど栄養豊富」なので「絶対捨ててはいけない」と声を大にして宣言してしまったので、なんとかしなくてはならない。朝のジュースに入れるくらいではとても消費しきれないので、ネットのお力に頼ることにした。 「ニンジンの葉 レシピ」でヤフー!検索してみたところ、291,000件ものレシピが!!(最後までチェックしてないのでほんとにこの数だけあるのかどうかは不明)。うううーむ、ニンジンの葉の処理に困っている人がそんなにいるのか!?!? と、かーなりびっくりした。お店で葉つきニンジンに遭遇することってたまにしかないのになあ。

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ニンジン葉でふりかけ。冷奴にふりかけても美味しいよ。

 で、いろいろやってみましたわ。まずはふりかけ。正確には「ニンジン葉とちりめんじゃこの胡麻おかかふりかけ」といって、すべての材料を執念深く炒るので葉っぱの青臭さはまったくなく、カリカリした中にニンジン葉独特の風味が出てとても美味しい。

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ニンジン葉のツナサラダ。

 ニンジン葉ツナサラダというのも簡単で美味。レンジでチンした葉っぱとツナ缶をマヨネーズ&ポン酢で和えるだけ。ニンジン葉の強い臭みがマイルドになって、ツナとの相性もなかなか。
 ニンジン&ニンジン葉のチヂミなんてのもやってみた。主な材料がニンジンとその葉っぱと長ネギくらいなので味わい的にはニンジン度高し。ニンジンを徹底的に堪能したいという人以外はイカやタコなど入れてみると良いのでは? チヂミが意外と簡単に作れるのでびっくりしたわ。

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ニンジン葉入りのチヂミ。よーするにごま油が決め手よね。

 まだまだ他にもいろんなニンジン葉っぱ料理に挑戦してみたんだけど、そんな滅多に手に入らないものについてくどくど書いてもしょうがないのでこの辺にしときます(十分くどかったか?)。普通の人が一生かけて食べるくらいのニンジンの葉っぱをこの数週間で摂取したわ。って、なんだかうさぎになったみたいな今日この頃。

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ニンジン畑で採れたてのニンジンをワイルドに試食中のエディブル・ガーデナー。

 そうこう言っているうちに、ニンジンの花もだんだん大きくなってきた。ひとつの株から次々と蕾が出てきて、だんだん大きく丸くなっていく。なんだか打ち上げ花火のミニチュアみたいな感じで、造形的に大変美しい。ニンジン農家だけが知っているニンジン花の麗姿も堪能させていただきました。

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ニンジンの花。ちょっと玉ねぎの花にも通じるものがあるかな。野菜の花って感じよね。


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2017/06/11(日) | 2016年秋冬菜園進行中 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

ニンジン、3度目の正直!! その1

 ニンジンは朝のジュースの必須アイテムなので、我が家ではほぼ1年365日ニンジンを食べていると言っても大げさではない。当然のことながら、ニンジンの自家栽培を考えないわけはなく、実際過去に2回試みている。その結果は、もう思い出したくもないダメダメぶり。知りたい人は、2015年8月(春まき)2016年1月(秋まき)をチェックしてくださいませ。1回目は鉛筆のように細くてまずいニンジンしかできず、2回目はフリークショーのような体型の怪しいニンジンばかり。ニンジンってむずかしいんだな、今のオレの実力ではとても挑めるものじゃないんだ、と思ってニンジン作りは今後一切封印した……つもりだったのだが、忘れっぽい性格のゆえか、たんに認知症が進行しているだけなのか、3度目の正直でもう一度栽培にチャレンジしてみることに相成ったのであーる。旧レイズドベッドに種をまいたのは昨年12月25日のこと。世の中がジングルベルで飲めや歌えしていたときにニンジンの種をまいていたとは、なんだか感慨深いものがある。な。

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レイズドベッドにベターリッチの種をまいたのは昨年暮れのことでござった。

 前回、前々回の失敗を反省し、今までにやったことのない新しいアプローチでニンジン作りをやる! と心に決め、まずは種を冬にまいてみた。今まで春巻き、もとい、春まき、秋まきで失敗しているからだ。そんなの時期をずらしただけじゃーん、と思う浅はかな輩もいるかと推察するが、はっきり言って冬まきは大変だよ。あまり寒いと発芽しないので、不織布トンネルを作ってしっかりガード。しかも、乾燥にも弱いので、どんなに寒い日でも水やりを怠ることはできない。えーえー、寒風吹きすさぶ中、ニンジンの若芽を守るべく、そりゃ苦労しましたよ。

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昔はカッコ悪いからと嫌がっていた不織布トンネルも今や日常茶飯事である。


 そしてっ。もうひとつは徹底的に土をきれいにしたこと。前回「根の先端に石や土などの障害物があると側根が伸びるためふたまたになる」と学習したので、レイズドベッドの中の障害物を丁寧に取り除いた。もうここでニンジンと寝食を共にしてもいいくらいきれいな土にした(かなり誇張)。これでもふたまたになりたきゃ勝手になりやがれ、みたいな勢いである。

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そろそろ本葉が5、6枚になったので、いざいざ間引きタイム!である。

 3月30日に間引きをした。本葉が5、6枚の頃である。さすが、サカタのタネのベターエリッチ・ペレット種子だけあって、発芽率が非常に高く、かなりたくさん間引かなくてはならなかった。でも間引き菜は葉も細い実も全部食べたわよ。間引きの際、残す株間は5、6センチでオッケーだというんでちょっとビックリ。そんな狭いんじゃ、また鉛筆になっちゃうんじゃなーい!? と思ったが、密植状態で太らせるのがベターリッチ流なんだって。ふーん。

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間引きしたニンジン。初栽培のときは最後までこのくらいの細さでとどまっていたんだよなあ。

 4月に入ると葉っぱの茂り具合に勢いが出てきた。いやあ、葉っぱはそんなハッスルしていただかなくていいよ、大切なのは地中のニンジンなんだから! と思いつつ暖かく見守っていた。もうこの頃は追肥の必要もない。ただ収穫の時が来るのを待つばかりである。

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緑の繊細な葉っぱが生い茂るニンジン畑。春になるといっそう元気だ。

 と、5月の末の日曜日ことである。ニンジン畑にひときわ高い株が出現した。空に向かってぐんぐん伸びるその先端についているのは……もしかしてこれ、花!? ニンジンの花の蕾ですか!?!? まったく見慣れぬ、エイリアンぽい植物だ。うわー、すごいね、やっぱりニンジンも花が咲くんだー、どんな花かしら!!

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いきなり出現したニンジンの花の蕾。なぜかこれひとつだけなのが不思議。収穫せよという神のお告げか。

 などとのんきに喜んでいる場合ではない。花がついてしまったら地中の養分は全部花に持っていかれてしまうので、野菜としての意味がなくなってしまう。てーか、ニンジンの実が収穫できなくなってしまうのだ。

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まー葉っぱもこれだけ茂ってるんだから花が咲いてもおかしくはないものの。。。

 なんで突然こんなことに!? と焦って茂る葉っぱをかき分けて覗いてみると……
おおおっ、オレンジ色のニンジンが肩を並べているじゃないですか!!! 今このタイミングを逃すわけにはいかない。ぼんやりしていたら、このままレイズドベッドはニンジンのお花畑になってしまう。

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葉っぱをかき分けると、500円玉くらいのオレンジ色の円形物体が見える。

 収穫のときはいきなりやってきた。5月28日のことである。「根に近い葉の部分をしっかり持って、すっと上に引き抜くように」と教科書通りに引っこ抜いてみると……、うおおおおおお、こっ、これはでかい、でかいぞ!!!!!
(以下次週に続く)


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2017/06/04(日) | 2016年秋冬菜園進行中 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

今さらGWイッキ植え報告

 ゴールデン・ウィークは遠くなりにけり。もう5月も後半になっちゃって、今さらGWのことなんか誰も覚えちゃいないよ・・・と思うのは、最近物忘れ的傾向に一段と磨きがかかってきた私だけでしょうか。しかし、記憶力の衰退ぶりにかけては人後に落ちない私だが、今年のGWに苗の買い出しに行き、その後イッキ植えをしたことは鮮明に覚えている。つーか、恒例の年中行事なので忘れるはずがないのであーる。

 そう、今年もやりました、イッキ買いのイッキ植え。つーても、実のところ、最初に行った横浜のYネヤマプランテイションでは希望の苗が全部揃わなくて、川崎のBバートザンに行ったりなんかしたのでイッキ買いにはならず、さらにプランターの土の準備が遅れていたため一週遅れで植えたものもあって、イッキ植えにもならなかったんだけど。
 まあ、しかし、私ももう大人だ。イッキ!イッキ!などと騒いで喜ぶ歳でもないし、そんなことで急性アルコール中毒になって病院に担ぎ込まれでもしたら立つ瀬がない。ゆっくり時間をかけてプロセスを楽しむ心の余裕を持ちたい。それが人生の妙味なのだ。とかって、人生語っている場合ではない。我々の時間は限られている。

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ガーデナーのパラダイス、Yネヤマプランテイション。時間がなくてソフトクリームを食べそびれたのが心残りだわー。

 てなことで、Yネヤマプランテイションで購入したのは次の通り。
キュウリ(夏すずみ接木苗) 298円x3
ミニトマト(アイコ接木苗) 298円
中玉トマト(フルティカ)  298円
赤パプリカ(鈴なりりんりん)348円
バジル(3苗セット)    398円
ジャンボ落花生       298円x3
その他花苗多数

 さらにBバートザンは以下の通り。
ニガウリ(スーパ−ゴーヤ) 298円x3
黄パプリカ(ビバパプリコット)298円x2

 とりあえずGWの野菜苗的出費は5,500円程度といったところか。しかし、これにはレイズドベッドの栗カボチャや、これから植えるショウガ(こいつがえっらく高い)やサトイモ、サツマイモなどは含まれていないんだよね。春夏野菜の種・苗の代金、全部ひっくるめて一万円で収まるかなあ。狭い庭だからこんなもんだけど、やっぱり払った代金を回収するくらいの収穫をあげたいもんですわい。

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なんかたくさん買ったつもりでも、並べてみるとたいしたことないね。やっぱ、庭が狭いもんだから。。。

 さあて、買ってきた苗をさっそく翌日植えつけた。メイン・ガーデンのトマト・サークルは例年通りなので、目をつぶっていても植えられる(わけがない)。鉄製のタワーにミニトマトのアイコと中玉トマトのフルティカを這わせ、そのまわりに一応コンパニオンプランツであるバジルを配し、さらにサルビアで彩りを加える。ああああーなんかこれ見たことあるー・デジャブのようだわわわ〜・ それもそのはず、去年とまったく同じ組み合わせ。なんかそういうのって進歩なくね? とか思うのだけど、今年のトマト・サークルは『やさい畑』直伝の「連作障害なんか怖くない」方式を取り入れてみたので、あえて去年とまったく同じ野菜の組み合わせにし、連作の結果を見てやろうというわけである。って、言い訳がましくなってきたのでこのくらいにしておく。

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もはや夏の定番トマト・サークル。せめて来年は花くらい変えましょうよね。

 そういえば透水プランターのニガウリ、というのも創業以来変わらない老舗の組み合わせになっている。まあしかし、ここはグリーンカーテンにしなきゃなきゃならないわけだし。。。って、メロンのころたんでもグリーンカーテンできるんだよねえ。朝顔だっていいわけだし。うーむ、たしかにマンネリではあるものの、我が家の夏にゴーヤチャンプルーは欠かせない。てなことで、連作障害にならないよう土を大々的に入れ替え、連作障害ブロックWを入れて、今年もGO!

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今回は2苗ともスーパーゴーヤ。違う苗を2つ並べても差なんてわかんないから。

 はてさて、メイン・ガーデンの家側ウイングはキュウリと落花生というなんだか怪しい組み合わせ。キュウリは満足のいく収穫をあげられた試しがないのだけど、採れたての美味しさは何ものにも代え難いので今年もトライだ。去年この家側ウイングを拡張したため、過去に使っていたネットではサイズが足りず、新規にネットを買い直したので、その期待に応える収穫をあげてほしい(って、誰に言ってるんだよ?)。落花生は昨年やったら面白かったので再挑戦。我が家で収穫した落花生で大好きなピーナッツバターが作れたら最高なんだけど(って、それには5倍くらいの畑が必要)。

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わかりにくい写真ですんまそん。いちおうキュウリ3苗、落花生3苗が並んでいると想像していただきたい。

 そしてっ。72リットルのプランター、その1にはパプリカが3本。真ん中のは赤色で、鈴なりパプリカりんりんという自信満々なネーミングのもの。お値段もお高くて自信のほどがうかがえるが、なんかちっこいパプリカが数ばかりできるような、イヤな予感がしなくもない。そしてその両脇は黄色いパプリカで、ビバパプリコットという意味不明な名前が付いている。まあたくさんなってくれさえすれば、私としては名前にこだわらないのだが。

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今年のパプリカは赤1、黄色2。オレンジをやらないことで違いを出してみた。

 さて、72リットルのプランター、その2はジャンボトウガラシ空耳、もとい福耳である。これはイッキ買いで買ってきた苗ではなく、我が家で種から蝶よ花よと育てた3兄弟である。去年大成功だったので、夢よもう一度でまたやることに。去年がビギナーズラックでなかったと信じたい。絶対の成功を目指すべく、行灯仕立てにして過保護に育てている。

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やはり市販の苗と比べると、自家製種まき苗は断然貧弱だ。頑張ってくれ、福耳3兄弟!

 って、72リットル・プランター2つとも、去年とまったく同じラインナップではないかー! 去年と同じことをだらだら続けるというマンネリに陥ってしまっては、エディブル・ガーデンとしては大変よろしくない。ついつい美味しいものが食べたいという収穫主義に傾いて、クリエイティブかつ刺激的に菜園をプロッデュースしようという当初の目標がぼやけてきているのではないか。大いに自省したいところである。

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あまりに貧弱なので行灯仕立てにして少しでも大きくしようと必死。

 でもね、今年は72リットル・プランターをさらにひとつ増やして3つ並べ、プランターその3では現在ミニダイコンが生育中なのよん。決してすべてが去年のコピペってわけじゃないのよん。と、自らに言い訳するエディブル・ガーデナー。

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今年は72リットル・プランターを3つ設置すでにミニダイコンが生育中。駐車場がどんどん菜園化している。

 でも、いいのさいいのさ。ラインナップは同じでも、今年は収穫で差をつけるから! って、マイナスになって差をつけられないことを祈るばかりである。


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2017/05/22(月) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(4)

すずなり! スナップエンドウ

 スナップエンドウという野菜、私が子供で3丁目の夕日を眺めていた頃にはなかったと思う(貧乏ゆえにそんな希少野菜が手に入らなかっただけかもしれないけど)。実家の母など今なおスナップエンドウの存在を知らず、茹でたのを手渡してやったら皮を剥こうとする始末。やあねえ、これだから年寄りは困るわよーとか言いながら、私とてスナップエンドウを知ったのは近年のことである。
 しかし、とっても甘く、ポリポリした食感も良いのですぐに大好きになり、よっしゃー、それでは我が家のエディブル・ガーデンにスナップエンドウを迎えてやろーじゃないですか! ということに相成った。

 そして、とある冬の日、サカタのタネからスナップエンドウの種(324円)が送られてきた。その種袋に印刷された文字を見て、私は驚愕した。「スナックエンドウ」となっているではないか。スナップじゃないじゃん!?!?(普通そういうことは注文時に気がつくものなのだが。。。)
 調べてみると、スナップエンドウ、すなわち「snap bean」とは、さやごと食用とするマメ科植物の総称だとか。つまりサヤインゲンとかサヤエンドウとかすべてスナップエンドウのお仲間ということになる。サカタのタネとしては、他のマメと区別するためにオリジナルなネーミングをしたのだろう。たしかにスナップエンドウは料理に使うより、お菓子やおつまみのように単独でポリポリ食べる方がうまいので、スナックエンドウとは言いえて妙な名前と言えるかも。

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スナップエンドウの種まきセット。右は鳥よけカバー。中央は幻のヒヨコマメの苗。

 で、種をまいたのは昨年11月5日のことである。グリーンピース大の種なので、鳥にほじくり返されないようカバーをし、寒さよけのマルチングバーク的なものもやっておいた。このとき、ホームセンターで見つけたヒヨコマメの苗も一緒に植え付けたんだけど、そのうち消滅してしまった。まーヒヨコマメが一苗だけあってもなんの役にも立たんよーな気もしなくもないが。

 20日も経たないうちにスナップエンドウの発芽が始まった。ソラマメもそうだけどほとんど100パーセントの発芽率って感じで、ありがたいことこのうえない。豆類はどれもこんなに従順でデキがいいんだろうか。生まれ変わったら豆農家に転身だな。

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発芽したばかりのスナップエンドウ。真ん中で大きくのさばっているのはヒヨコマメ。この頃が全盛であった。

 さて、年が開けると、寒さを物ともせずスナップエンドウは大きくなってきた。2月後半にはツルを伸ばして支柱に巻きつくように。追肥のタイミングがよくわからないんだけど、適当にぼかし肥をあげておく。

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2月23日のカーブ菜園。10株くらいがぎゅーぎゅーに植わっている。ヒヨコマメはご臨終。

 そして3月半ば、白くて可憐なスイトピーに似た花がつき始めた。伸びてきた株のあちらこちらに花がつくので、まるで蝶々が飛び交っているかのよう。なんとも美しい。摘んで家に飾りたくなるほどだが、もちろんそんなことはしない。我が家は収穫ファースト主義だからね。これがみんな食べられる実になるのかと思うとワクワクしてしまう。

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白いスイトピー。ではなくてスナップエンドウの花。

 3月の末ともなると「間引きしないでいいんだろうか」と不安になるくらいたくさん花がついた。よくわからないので放置。結果的にはザッツオーライ、それでよかったのね。

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日当たりのあんまりよくないカーブ菜園だけど、健気に大きくなってます。花いっぱい。

 そして4月半ば、いよいよスナップエンドウの実が膨らんできた。ひとつもいで、その場で食べてみたら、生でも柔らかくて甘くて大変美味しい! 嬉しくなって第一回目の収穫をしてしまったんだけど、もうちょっと太らせてから採った方が良かったかも。種袋をよく見たら、「長さ7.5センチ、幅1.4センチ」という細かい目標数値が書いてあった。こりゃ収穫に定規が必要だわね。

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いよいよ収穫期到来。カーブ菜園の前の紫色のお花はアジュカで、毎年いっぱい咲いてます。

 あんなに花が咲いただけあって、実のなりようも並ではござらん。まさにすずなりという言葉がぴったり。株から伸びた細い茎のひとつひとつにいくつもの実がプラプラ下がっていて、壮観と言いたくなるほど。以前にグリーンピースを育てたことがあるけど、こんなにはならなかったなあ。スナップエンドウの実つきの良さは感動的。毎年やりたいくらいだけど、連作がダメらしい。

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次々と実が膨らんでくるので、毎日けっこうな量が収穫できる。新鮮だから生食もオッケー。

 生でも食べられるほど新鮮なスナップエンドウだけど、とりあえずは茹でてみる。うちで獲れたアスパラガスと一緒に軽く塩茹でに。あまりにも美味しいので、食事が始まるまでに全部つまみ食いでポリポリ食べてしまった。パパの晩酌に、行楽やスポーツのお供に、受験勉強のお夜食に、まさにスナック感覚で気軽に食べられるおやつ野菜だ。

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マヨネーズもドレッシングもいらない。軽い塩茹でがいちばん美味しい。

 で、こんなに甘いのでは料理に向かないんじゃないかなあ〜と思っていたんだけど、「豚肉とスナップエンドウの塩ガーリック炒め」というのをやってみたらメッチャうまかった。
(1)豚ロース薄切り(200g)を一口大に切って塩を振る。(2)フライパンにオリーブオイル適宜と薄切りにしたニンニク2片を熱し、香りが出てきたところで(1)を入れて炒め、半分くらい火が通ったところでスナップエンドウ(200g)を加えてさらに炒め、塩で味付けて、ハイ出来上がり。スナップエンドウのパリッとした爽やかさと驚くほどの甘さが豚肉の意外や濃厚な味わいを引き出して、これはうまい!

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豚肉とスナップエンドウの塩ガーリック炒め。

 てなことで、決してスナック的な食べ方だけじゃなく、料理の食材としてもバッチリ使えることが証明されたスナックエンドウ。じゃなくてスマップエンドウ。いやいや、スナップエンドウ。これからも長くお付き合いしたい野菜です。


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2017/05/12(金) | 2016年秋冬菜園進行中 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

『マイ・ビューティフル・ガーデン』考

 世界ウン億ガーデナー必見!とは言わないまでも、ガーデナーの間で話題になっている映画『マイ・ビューティフル・ガーデン』を見てきた。図書館に勤務する生真面目な女子ベラ(『ダウントン・アビー』に出ていたジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)は、自分の殻を打ち破りたいと思いながらも型通りのライフスタイルから抜け出せずにいる。何から何までぴっしり形にはまっていなくては気が済まない彼女は、無秩序に伸びる植物が大の苦手。おかげで庭は荒れ放題になっていたのだが、ある日「一ヶ月以内に庭を元どおりにできなければアパートを出て行くこと」という家主からの通達が届く。さて、彼女はこの危機をどうやって乗り越えるのか!?……という設定に、ロマンスや隣人とのバトルが絡んで山あり谷あり。大いにワクワクさせてくれるキュートな作品といえましょう。

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悲しい境遇に生まれながら健気に生きるベラを、男どもは放っておけません。

 さて、エディブルといえどもガーデナーの端くれである私、ロマンスにはしゃいでばかりはおりませぬ。ガーデナー的観点からもしっかり鑑賞させていただいたわよ。
 舞台がイギリスなだけに、お庭は当然「植物の自然な姿をそのままに生かす」イングリシュ・ガーデン。ガーデニングの盛んな国だけに、その辺のリアリティはしっかりしていて、たったの一ヶ月の期間で作り上げる庭がそんなものすごいことになったりしない。これがアメリカ映画だったら、最後にはターシャさんの庭みたいに壮大なことになって、湖面にボートが浮かび、マット・デイモンが白馬に乗って登場する……なんてことになっちゃうのだが。周囲の優しい男性陣の助けもあって(←主人公がめっちゃ美人のせいだとしか思えない展開)完成した庭は、やや日陰がちながら池などあって、彼女の思いがしっかり貫かれている。ベラがノートに庭のデザインをあれこれ描くシーンは、ガーデナーなら共感を覚えずにいられないはずだ。

 映画のハイライトのひとつは、いくつもの花が見事に咲き乱れる隣人の庭を見て回るシーン。いったいどれだけの労力と時間と情熱が注ぎ込まれているのかと驚かされるが、なんとこの庭は亡くなった奥さんが残したもので、だからこそ彼は人一倍の愛情を注いで維持しているのだった。そうなのかー、人は死んでも、庭は残る。植物はそれでも毎年花を咲かせる。庭を通して自分が生きていた証を後世に残せるのだ、と目を開かれた思い。……だったのだけど、これはダンナがマメな庭好き男だった場合オンリーね。うちは完全にアウトだわ。

mbg1.jpg ただいま庭と格闘中。だけど、揺るぎないこのファッションセンス!

 さて、必見なのはベラのガーデニング・ファッションだ。もう初日から黒い帽子に黒いベールをかけ、黒いブラウスに黒いパンツ、黒い長手袋に黒い長靴でビシッとキメている。どうも普段から着ているものの延長線上なのだけど、えらくスタイリッシュに見える。私など庭仕事をする場合は、わざわざそのとき家にあるいちばん汚い服を(その後洗濯するので)着ているから、これは衝撃だった。おおお、誰も見ていないからって最低の格好をしていたのではガーデニング意識が盛り上がらないんだなあ。ベラの場合、大嫌いな植物と格闘すべくファッションで自分を鼓舞しているわけで、これには見習うべきものがあると思う。後半も黒づくめなんだけど、いつの間にか素敵なジャンプスーツになったりしてて、お洒落すぎ。日本の暑い夏を思うと真似する気にはまったくなれないが。

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黒のつなぎに黒いベール。手袋と長靴はゴムらしいけど、それすらカッコいい。 ヘタな絵でゴメン。

「真のガーデナーは花が咲くときよりも種が芽吹くときに感動する」なんて言葉も出てくる。現在いろいろな種をまいてその発芽具合に一喜一憂しているエディブル・ガーデナーとしては、おおお、やっぱり花を育てるガーデナーも思いは同じなのね! と思うのだが、エディブル・ガーデナーの場合、いちばん感動するのは実は(というか当然のことながらというか)収穫のとき! なのよねえ、正直言って。
 とはいえ、この映画でガーデニングというものがクリエイティブな表現活動なのだということを改めて思い出させてもらった。そんな場所を持っているって、実に嬉しいこと。幸せなこと。食べるものばかりに心を奪われていないで、これからはお花も積極的に増やしていきたいな、などと園芸カタログをめくる今日この頃。いい刺激をいただきました!

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モリアーティ、こんなところで何してるんだ? ご飯作ってますよ。

 しかし、ベラは几帳面すぎるから庭仕事が苦手だったのよね。ある意味、几帳面とは程遠いエディブル・ガーデナーはバリバリ庭仕事に向いているのかもしれん。


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2017/04/22(土) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(2)

ビーツへの道はるか

 はてさて、いよいよ春も真っ盛り、エディブル・ガーデナーとしては5月恒例のGW(ゴールデン・ウイーク)イッキ植えに向けて準備に余念がない今日この頃である。と言いたいところだが、いろいろドタバタしていてとても家庭菜園のことなんぞに想念が向かわず、準備が滞りまくっている今日この頃だ。しかしそれでもライフゴーズオンてなことで、時間はどんどん過ぎていく。今ここでなんらかの手を打たねば、日照りの夏になってオロオロ歩くことになりかねない。

仕方ない、イヤだけどやるか!

 思わず本音が爆発してしまった。でも、家庭菜園やってる人の大部分が、実はそんなふーに思ってんじゃな−いかしらん? ほんと、今は収穫がはるか先・・・っていう準備期間だから、まったくもって盛り上がりに欠けるのよねええ。
 さあて、重い腰を上げたところで、まずは畑に残っているものの始末から始めるか。

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透水プランターを大々的に占拠していたブロッコリーとカリフラワー。まだ続きがあったのよ。

 むむ? 畑に残っているとな!?  年末に新レイズドベッドのジャガイモを掘り起こし、今年2月に茎ブロッコリーと茎カリフラワーをすべて収穫して透水プランターから引っこ抜いたら、とりあえず冬の間に収穫できそうなものは全部なくなっていたはずなのだが?

 ところがどっこい、まだあったのだ。茎ブロッコリーと茎カリフラワーを引っこ抜いたあとの透水プランターに、人知れず成長を続けていたビーツが!

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2月にブロッコリ−とカリフラワーを抜いてみると、あれれ? これってビーツ?

 話せば長いんじゃが、ビーツの種をまいたのは去年の10月2日のことじゃった(いきなり村の長老風)。ビーツは去年の春にもまいたものの見事に失敗しておって、この秋は敗者復活戦みたいな感じだったんじゃ。「失敗したのは気温が高かったからだわ。冬を目前にした今ならきっとうまくいくはずよ!」とバリバリやる気を見せていたエディブル・ガーデナーだったんじゃが、待てど暮らせどビーツは発芽しない。2週間待っても鳴かず飛ばず、何かが出てくる気配もない。気の短さでは人後に落ちないエディブル・ガーデナーはもうこれ以上待つことができず、10月半ばに茎ブロッコリーと茎カリフラワーの苗を買ってきて、本当ならビーツの双葉が生え揃ってきているはず(なのに何も生えていない)の透水プランターにさっさと植え付けてしまったのじゃよ。あーあ、またビーツに失敗してしまったんだわ、と思いながら。

 その後、この2月半ばに茎ブロッコリーと茎カリフラワーを収穫した自慢話はすでに書いた。と、そのときのことである。収穫後の残骸を片付けたところ、なんとその足元に数株のビーツが人知れず成長していたことが明らかになったのであーる。大きなブロッコリーとカリフラワーの陰になっていたせいで、種まきからすでに4ヶ月以上が経つというのに非常に貧弱だ。
 しかし、これでビーツが収穫できたとしたらすごくないか!? ひとつの畑で同時にふたつ(正確には三つ)の野菜を育てるという、ある意味混植みたいな偉業をやり遂げたわけだ(時差はややあるけど)。二兎を追ってたわけでもないのに、結果的に二兎が手に入るとは。やるじゃんオレ。

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太陽を受けていきなり大きくなりだしたビーツのみなさん。

 そんなエディブル・ガーデナーの期待と欲望に応えるかのごとく、急に陽の光を満身に浴びるようになったビーツはぐいぐい大きくなっていった。葉っぱの色艶がやけに良く、陽光を照り返して輝くばかり。しかし、問題はいくらなんでもそろそろ大きくなってくれていなくてはまずいビーツの実が、まったく見えないことなのだ。本当なら、株元に丸い頭を覗かせるはずなのだが、それらしい物が一向に地表に出てこない。葉っぱがいかに輝くばかりでも、食べるのはビーツの実なんだから、この事態は大変困る。

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やたらと元気なビーツの葉。肝心の茎元を見ると・・・ワインのコルクにしか見えない!

 ビーツは本来「種まきから60〜80日で収穫できる簡単野菜」のはずである。それがなんとまあ種まきから130日あまりも経っている。発芽がめちゃくちゃ遅れたとは思うが、少なくとも発芽してから3ヶ月くらいは経っているだろう。それに透水プランターだって、そろそろ夏のニガウリのグリーンカーテンに向けて準備をせねばならず、いつまでもビーツのために塞いでおくわけにはいかない。
 てなことで、ついに4月2日、プランターに4、5株育っていたビーツを収穫することにした。

 地表に見えていなくても、地中密かに丸い実が粛々と大きくなっているんじゃないか、と妄想していたのだが、そんな甘いことはまったくなかった。引っこ抜いてみたら出てきたのは、根が膨らんだかのような怪しい円筒・あるいは円錐形のシロモノ。しかも大変小さい。赤くて丸いカブみたいなビーツの実にはほど遠く、ほとんど根っこにしか見えないやつもある。結球する気まるでなし・・・というやる気のなさがひしひしと伝わってくる。

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ビーツの実はどこ? しかしこの葉っぱ、以前に見たことあるような。

 あくまで推測だが、急に陽が当たるようになったビーツの苗は、とにかく太陽を取り入れようと必死になるあまり葉っぱばかりが立派に成長し、根元の方に栄養が行かなかったんじゃないだろうか。自分が生きのびるのに必死で、種を残すなんて余裕がなかったんだろう。
 結局ビーツの実はひとつも収穫できず、なんか厚みのあるやたらピカピカしたビーツの葉っぱだけが残った。。。

 またしても自家製ボルシチの夢は潰え去った。くそーっ、とビーツの残骸をすべてゴミ袋に突っ込んでから、ふと考え直した。
 せめて、ビーツの葉っぱくらい食べておこう。こんなに元気そうなんだから、食べても問題はあるまい。
 てなことでゴミ袋から出してきてラーメンに入れてみたんだけど、なんとなんと、これがなかなかにうまい。うん、このひと癖ある味、スイスチャードに似てるよね。って、そーえば葉軸の濃い紫色とか、スイスチャードにそっくりだ。と思ったら、ビーツもスイスチャードもアカザ科のフダンソウという同じ種類の野菜なんだと。ていうことは、茎ブロッコリー&茎カリフラワーのプランターで、期せずしてスイスチャードも同時栽培しちゃったわけだ。ビーツにはならなかったものの、ちゃんと収穫はできたんだから、赤飯炊いて祝うことにしよう。

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赤飯と言わずラーメン。ビーツの葉が独特の存在感を放っている。

 そして今、新しいプランターでビーツの種が育ちつつある。懲りずにまたビーツに挑戦するエディブル・ガーデナー。今度こそビーツの実が収穫できるのか、葉っぱで終わるのか、3ヶ月後にご期待あれ。


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2017/04/11(火) | 2016年秋冬菜園進行中 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

種まき名人ふたたび

 そんなわけで、春夏の到来は待ったなしだ。などと、ろくな準備もしていないくせに大げさな言葉がほいほい口をついて出てしまうのは軽い性格ゆえだろうか。とりあえず、年頭の忙しい時期にサカタのタネのカタログをサクッと見て、適当に種の注文を出しておいた。そいつがけっこうどっちゃり届いている。中には「こんなの頼んだっけ?」なんてわけわかんないものも混ざってたりするんだけど。。。

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上から時計回りにパクチー、ケール、ミニ大根、ジャンボトウガラシ福耳、クレソン、なつサラダことエンサイ、ルッコラ、ジニア、イタリアンパセリ、ミニカボチャ。

 ざっとこんなラインナップなんだけど、そのうちいくつかは3月がまきどきになっている。ここでモタモタしてゴールデンウィークの苗のイッキ植え大会に間に合わない、ということがあってはならない。雑な性格ゆえに種から育てるのが大変苦手なエディブル・ガーデナーだが、ここは精神修養のつもりで頑張るしかない。

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イケアの小型温室。育苗業者は絶対使わないようなファンシーなグッズである。

 さて、去年の春イケアで購入した温室がやっとここで登場である。いくらしたか覚えていないのでネットでチェックしてみたら1999円から3288円までやたら値段に幅がある。まさかこれが3000円もしたら買わないだろうなあ、と思うようなキッチュな商品なんだけど、とりあえず温室の役割は果たしてくれそうだ。

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カイワレ大根、ではなくてケールの双葉。伸びすぎちゃって、これはまずい。。。

 てなことで、3月の5日にジフィーセブンを使ってトウガラシ空耳とケールの種をまいた。 ジフィーセブンのありがたみについては今イチ自覚できていないのだけど、とりあえずまだいっぱい残っているのでヴァシヴァシ使っていこうと思う。

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こちら、やっと発芽の兆候が見えてきたトウガラシ空耳。いい子で育っておくれ。

 そして3月20日現在、ケールは順調というよりやばいくらい伸びていて、植え替えの必要がありそうだ。地植えしちゃいたいところだが、まだ外に出すには寒すぎる気が。うむむ、ジフィーセブンがちっこすぎて、どーしても途中で植え替えしなきゃならぬのだなあ。ううーそんな暇ないのですけど。
 そして種まきから2週間ほどでトウガラシ空耳もやっと芽が出そうになっている。これを育てるのは昨年に続き二度目だけど、前回はいったん全滅しそうになって大慌てしたんだよね。今度こそ安定成長していただきたい、と祈るような思いである。

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ミニカボチャ栗坊、種も大きいけど双葉もでかいのよ。

 そして、同じときにまいたミニカボチャの栗坊も絶賛成長中だ。ミニというわりに双葉がでかいので末は大物か!? と思ってしまう。種袋には10粒くらいしか種が入っておらず、「10.5㎝ポットに2粒ずつまく」とあるので、言うとおりにしたらもう1粒も残っていない。あとがない。失敗は許されない。なんとしても全員生き残ってくれ! とこれまた祈るような思いである。
 ちなみにこの温室は、カエルを育てようとして購入したものの失敗したためしまいこんでいた水槽である。カエルにダンゴムシを食べてもらいたかったんだけど。。。

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種まきハウスで生育中のジニア。いろんな色のミックスになってるらしいよ。

 さて、毎回食べるものを育てることばかりに血眼になっているようでややみっともない。ていうか、そもそもこのエディブル・ガーデンは見ても食べても素晴らしいことを標榜しているのに、最近は食い気ばかりにとらわれて美観がすっかりお留守になってしまっている。なので、この春夏はお花も種から育てて安くあげようじゃないの!・・・ではなく、庭をお花で美しく彩ろうじゃないの! てなことで、ジニアの種もまいてみた。3月14日のことであるが、もうちらほら発芽が始まっている。5月くらいには地植えできるようになってくれると大変嬉しいのじゃが、とまた祈祷に余念がない私である。
 ちなみにこの温室はいつも大いにパクらせていただいているはじめさんのブログからの情報で手に入れた、DAIM種まきハウスってヤツ。ネットで見ると1300円とか法外な値段が付いているけど、近所でその半額くらいでゲットできた。

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猫対策もしなきゃなので、とりあえずフタ付きのもので育苗中。

 てなことで、現在我が家の陽だまりは育苗グッズに占領されている。休眠中のシイタケの育成キットまで導入して、ここではイタリアンパセリを育てている(写真撮るの忘れたんで説明割愛ね)。さあさあみなさん、遠慮はいらんからどーんと大きくなってね〜。とか言いながら、明後日から1週間ばかり旅行に出ちゃうんで、残された双葉ちゃんたちの今後が大変心配。お母さんが帰ってくるまでいい子にしていてくださいね!


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2017/03/20(月) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(2)

2017年春夏菜園計画進行中

 気がつけば3月である。3月といえば、世界ウン億人の家庭菜園家が春の菜園活動に向けての準備に必死になっている頃である。当エディブル・ガーデナーも例外ではござらん。冬の頃から春夏の菜園展開を考え、種や苗の注文をし、休閑農地に肥料を与え、20人の労働力を確保し、5台のトラクターを新規購入するなどして、活動再開への準備を着々と進めている。やや誇張や虚偽はあるものの。

 それにしてはブログの更新がお留守になっていたんだけど、そこには事情があった。それも、ひとえにブログを少しでも良いものにしたいという一心からくる事情なのであった。そう、今までは季節ごとの菜園計画を紹介するにあたって、いい加減な手書きのイラストを描いていたのだが、いつまでも下手くそなクレヨン画では進歩がないし、時間もかかって面倒だ。これからは世の中の進歩に歩調を合わせ、現代テクノロジーを大胆導入して画像も今どきっぽくしつつ、どーんと時短を推し進めよう。もちろんCGだ、3Dだ、というわけではないが、ここは巨費を投じて天下のiPad Proを購入、合わせてアッポーペン(シル)もゲットしちゃうわよ!
 という清い思いに駆られていたのだが、お絵描きアプリのProcreateを入れたはいいけど使い方がなかなか飲み込めず、時短どころかえっらい時間がかかってしまった。そのわりにあんまり今どきの画像にもなってない、というのがほのかに悲しい。。。
 ま、とにかく肝心の菜園計画、進めてみようじゃないの。

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メイン・ガーデン
 まずは現在完全に休閑地となっているメイン・ガーデンの春夏である。センター・サークルは去年とまったく同じで、ミニトマトと中玉フルーツトマト、そのまわりをバジルとお花で囲むスタイル。堂々大胆な連作なのだけど、その対策はすでにお知らせした通り。去年はトマトが非常に成績良かったので、今年も期待だ。『やさい畑』さん、よろしくね!って感じ。頼むわよ。
 手前の通路側ウイングでは、去年やって美味しかったサツマイモよもう一度、とダンナがしつこいので今年も安寧芋をやってみるつもり。去年より作付面積が狭いのに収穫を増やしたい場合はどうしたらいいんでしょうねえ。。。
 そしてメイン・ガーデンの奥、家側ウイングでは去年高級高額苗を6つも植えたのに全然うまくいかなかったキュウリをリベンジで。つーても狭いから植えられるのは2、3苗だし、キュウリを上手く行かせるノウハウもないし、リベンジなるかどうかははなはだ疑問。あまりガックリ来ないように、同じ畑に去年やって面白かったラッカセイも3苗くらい植えてお茶を濁す予定だ。

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新レイズドベッド
 そして、これまた現在休閑中の新レイズドベッド。ここではミニカボチャの栗坊ってヤツを育てる予定だ。我が家はこう見えて(どう見える?)カボチャがかなり好き。狭い農地でカボチャをやるならミニがいい、ってことで人気の栗坊を種から育ててみるつもりだ(大胆・・・)。ここでは去年ウリ科のキュウリをやっているので、こちらも連作障害対策はぬかりなく。しかし、ちゃんと人工授粉できんのかなあオレ。

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旧レイズドベッド他

 さて、現在そこはかとなく(?)ビーツが植わっている透水プランターでは、例年通りニガウリを2苗植えてグリーンカーテンをやる。これは年中事業なので変更できない。
 また、現在ニンジンを育てている旧レイズドベッドは7月頃まで空かない予定。ニンジンの大量収穫(希望的観測)ののちは、夏野菜でやれるとしたらナスくらいだろうか。あるいは、気分を切り替えてブロッコリーやカリフラワーなどの秋冬野菜の準備に入ることになるかもかも。
 そして、その正面、現在ニンニクが生育中の小さいスペースではエンサイを育てる予定。新種の種をゲットしたので新展開に期待したい。


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カーブ菜園

 現在スナップエンドウを栽培中のカーブ菜園だが、何をやってもあんまり収穫が上がらないのは日当たりが悪いからと、菜園活動6年目にしてようやく納得できるようになってきた。なのでこの夏、ここでは日陰でもオッケーなショウガを育てることに。ショウガといえば、我が家の場合サトイモとのセットがお約束なのだが、ここはスペースが狭いので今回のサトイモは2苗程度にとどめることに。

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角型プランター
 あと、プランター展開としては、今回72リットルのプランターを3個揃えたので、この冬うまくいったミニダイコン、去年の夏うまくいったカラーピーマンとジャンボトウガラシ福耳で柳の下のドジョウを狙いたい。苗で購入予定のカラーピーマン以外は種から栽培なので、エディブル・ガーデナーの腕の見せ所である(冷や汗)。

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丸型プランター
 でっかい丸プランターその1では、現在赤タマネギが展開中だが、5月の収穫後はジュース用のケールを植えるつもりで種から育成している。空きスペースにはルッコラなどを植える予定。また、丸プランターその2、その3では一昨年に種をまいたアーティチョークが大きくなっている。今年こそは花を咲かせてほしいもの(って、花の咲く前に食べちゃうけどね)。この空きスペースにもハーブ類を植えて無駄なく有効利用するつもりだ。

 ううむ、いろいろ妄想してお絵描きなどしている今がいちばん楽しいな。本番にめちゃ弱いエディブル・ガーデナー、このうち画像のような収穫が望めるのはどのくらい!?!?



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2017/03/13(月) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(4)

初登場、茎カリフラワー!

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カリフローレと、すでに菜の花と化したスティックセニョールで春のブーケ

 いやあ、すっかりのご無沙汰でありました。1月の末からいろいろなことがあって菜園どころじゃなかった、ブログ更新どころじゃなかったのだ。エベレストに登ったり、南スーダンで和平交渉をしたり、グラミー賞のレッドカーペットを歩いたり、息子がカミングアウトしてNYで同性婚したり、4度目の離婚届に判を押したりと、公私ともに多忙をきわめた。というのはもちろん全部ウソで、ひとつ抱えていた大きめの仕事がなかなか終わらず、終わったと思ったらその反動で遊びまくってしまい、社会復帰に時間がかかったのだ。つーてもまだ完全に復帰はしていないので、このようなブログの更新の仕方を思い出すことから地味に普通の人生を取り戻していきたい。

 などと自己陶酔的なことをほざきながらふらふらと庭に出てみたある日のことである。ろくに菜園活動もしないうちに一ヶ月が過ぎ、今や庭を吹く風にも春の匂いがそこはかとなく感じられる頃となっている。
 ぐるりと一瞥したところ、何も大きな変化はないようだ。なにしろ長い冬枯れ状態だったので、見るべきものなどほとんどないのだ。どれどれ不織布を外して、旧レイズドベッドに種をまいたニンジン、ベターリッチの生育具合でもチェックしてみるか。おおお、小さいながらも本葉が出てきているではないか。もうちょい早いペースで成長してくれるとお母さんとしては嬉しいのだがのう。
 あ、そうだそうだ、ついでに透水プランターに植えた茎ブロッコリーのスティックセニョールと、茎カリフラワーのカリフローレも見てみるか〜・

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左右がもうそろそろ収穫期も終わりの茎ブロッコリーで、真ん中が茎カリフラワーね。

 と思って、不織布を剥いでみて、私は息を呑んだ。2株のスティックセニョールに挟まれて、これまで黙々と(ペラペラ喋られても困るが)成長を続けていたカリフローレがすっかり大きくなって、紐で巻きつけておいた葉っぱの陰から薄黄色い花蕾(食べる部分ね)を覗かせているのである。ぎゃぎゃぎゃっ、これはまごうことなき立派なカリフラワーではござらぬか!

 さっそく紐をほどいて葉っぱを取りのけてみる。たしかにカリフラワー・・・ではあるが、あんなに花蕾が密集していなくてザクザクとした感じ。下の方から伸びた茎の先端に花蕾がついているのがわかる感じだ。そおおーか、これが茎カリフラワーというものなのか。

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茎カリフラワーのカリフローレ。苗を植えたのは10月なかばのことでござった。

 茎カリフラワーと聞いて、茎ブロッコリーみたいに側枝があとからあとからじゃんじゃん生えてきて、いつまでも収穫できるやつの白バージョン、みたいなものを妄想していたのだけど、どうもそうじゃないようだ。側枝が出ることはなく、収穫できるのは一回だけ。そこはオリジナルのカリフラワーと一緒で、ひとつの塊でどんどん成長していくのは同じなのだが、その後茎カリフラワーはオリジナルのように固まった状態で成長を止めず、どんどん茎を伸ばしていく、というものらしい。

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カリフラワーの茎長バージョンって感じ。花蕾が密集したカリフラワーより扱いやすい。

 さてそのとき、私は何も迷わずにハサミを取り出して株とその先端部分についた花蕾の塊を切り離した。どうして「もうちょっと待ってみようか」などと考えなかったのだろうか・・・というのは後知恵で、そのときは「カリフラワーは早く収穫しないと大変なことになる」という思いでいっぱいだった。2015年3月にカリフラワーの花を咲かせるという偉業を達成して以来、カリフラワーの収穫期にはちょっと神経質になってるオレなのだ。

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花咲くカリフラワーの参考画像。これ、正確にはロマネスコなんだけど。

 しかし、あとで落ち着いてネットの画像などを検索してみると、もっと畑(プランター)に置いて成長させ、思いっきり茎を伸ばさせてから収穫するのもアリだったことがわかった。そうなるともうカリフラワーっぽさは片鱗もなく、むしろまさに茎ブロッコリーの白バージョンそのものである。むうう、こんなに伸びても花は白いままなのか。味はカリフラワーのままなのか。などと疑問噴出だが、もうたったひとつしかない我が家の茎カリフラワーは収穫してしまったのだ。これはもう、来年は茎カリフラワーの大々的な実験栽培をやれという神のお告げに他なるまい。精進あるのみだ。

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ネットから無断借用してきた茎カリフラワーの画像。そびえ立ってるわ。

 さああて、突然手に入った茎カリフラワー。ちょうど先日作っておいたバーニャカウダがあるので、こいつで賞味してみようじゃないですか! 家に作り置きのバーニャカウダがあるなんて、素敵すぎよね。とふたたび自己陶酔。

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野菜とバーニャカウダ。人参とセロリは生、他は軽く茹でて。

 さて、気になるお味だが、カリフラワーってのはそもそもあんまり味のはっきりしないものだから、茎カリフラワーだからといって急激な変化があるわけではない。しかし、採れたてであることも手伝って爽やか、かつまろやかな甘みが感じられる。茎まで柔らかく、ホワイトアスパラガスにも似た食感。そして、茎がひょろりと長いので、バーニャカウダのようにディップして食べる料理に最適。パーティで活躍しそうだ。これからは茎ブロッコリーに茎カリフラワーで行こう、と心に誓うエディブル・ガーデナーであった。


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2017/02/24(金) | 2016年秋冬菜園進行中 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

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