シイタケ作りに手を染める

 11月初頭のある日、国華園からどっしり重い荷物が届いた。配達のおじさんがよろめく重さである。
「なっ、なんだ、これは……!?!?」
 もちろん国華園が勝手に怪しい包みを送りつけてきたわけではない。そしてもちろん、10日ほど前にシイタケのホダ木を注文していたことを忘れてしまうほど私も(そこまでは)ボケてはいない。
 しかし、シイタケのホダ木ってこれほどヘヴィ級なものなのか?

配送品
重くて怪しい紙包み。配達のおじさんが不審がっていた。

 恐る恐る開けてみると丸太が3本。いずれも1メートル近い長さながら、直径8センチほどの細いものから直径13センチくらいあるぶっといものまで太さはまちまち。それが箱に詰まっている様は壮観とさえ言える。
 実は国華園に注文を出した翌日、近所のホームセンターでほぼ半額ほどの値段でホダ木が売られているのを目撃してショックを受けていたのだ。しかし、送られてきたこのホダ木の堂々ぶりに比べたら、ホームセンターで売られていたのなんて鉛筆か割り箸。というのは大げさにしても、3分の1から4分の1の大きさだったと思う。なにしろ、私が国華園で購入したホダ木は1本1,680円。ホームセンターで売られていたのは1本わずか驚きの980円。そのくらい大きさに差があってくれないと非常に悔しい。

 ボール箱に新聞紙を巻かれて詰め込まれたホダ木を引っぱり出してみると、木の表面に白い点状のものがきれいに並んでいる。これはヘロインとかコカインとかいったいけないものではなく、キノコの種菌を埋め込んだものなのだそうな。なんでも国華園のカタログによると、このホダ木には「これまでの2倍のシイタケ種菌」が植え付けられているとか。比較対象がよくわからないんだけど、そんな多産系のホダ木を3本も買ってしまったのだ。今はシイタケ生産業者への転向を真剣に考えているところだ。

巨木
シイタケのホダ木が出てきた。どうです、おいしそうでしょ(んなわけない)。

 さて、今、なぜシイタケなのか。なんでも丸の内のOLの間では最近シイタケ作りが熱狂的に流行っているらしく、「女性ファッション誌やテレビなど各種メディアで紹介」(←国華園のカタログより転載)されているという。ほ、ほんまか!?  農ガールも今やそっちのほうに来ているのか!?

 それはともかく。私の場合は常日頃いろいろ参考にさせていただいている、というかネタもとにさせていただいている、というか大胆にパクらせていただいているはじめさんのブログ「田舎暮らしde東京仕事」でシイタケ作りが紹介されていて面白かつうまそうだったから(詳しくはここを参照)。

国歌園 
国華園のホームページより無断転載。こんなになるのかいな、ほんまに?

 我が家の庭は狭いくせに用のない木がボコボコ植わっているので日陰には事欠かない。日陰を無駄に遊ばせておくのももったいないから(どこまでケチなのか)、そこに菌類を育てて一挙に野菜生産量の拡大を図ろうというわけだ。家庭菜園というジャンル、あるいはキッチン菜園というジャンルに菌類も含まれるのかどうかは不明なれど……。まあいいじゃないか。

 さて、さっそく「しいたけの成る木栽培方法」という説明書に従ってレッツ・シイタケ!
 先に説明した通り、このホダ木にはもうシイタケ種菌が植え付けられ、熟成した状態になっている。すでに菌が木の中に回っているので、あとは日陰に置いてキノコが顔を出すのを待っていればいいのだ。

 ……なんて、世の中甘かったらよいのだが、そうはいかない。詳しくは次回。早めに更新しますので、よろしくどーぞ!


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2013/11/19(火) | 菌類生活入門 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

シイタケ栽培始めました

 シイタケ栽培といっても、そのやり方は大まかに二通りある。なんて、エラソーに言っているが、つい先日までは私も「シイタケといえば、バスケットを持ったシイタケ娘が森の奥深くに摘みに行くものだ」くらいのイメージしかなかった。それじゃキノコ狩りだよ、と今は思うのだけど。

 大木が送られて来たことからもわかる人にはわかるだろうが、私がやろうとしているのは原木栽培というヤツである。これは天然の木(伐採して枯れた丸太)に種菌を植え付けて育てるやり方。木から生えてくるんだから、文字通りキノコ(木の子)である。
 もうひとつのやり方は菌床栽培というヤツで、原木ではなくオガなどを固めた栽培ブロックを使う。デカくて重いホダ木を持ってウロウロしたりせずに済み、管理も簡単、成長も早いとあって、「シイタケ栽培セット」として販売され人気になっているらしい。丸の内のOLがやっているというのはこいつのことか。会社から帰ってスーツをジャージに着替え、テーブルの上に置かれたシイタケに話しかけたりしているのだろうか。癒されちゃったりするのだろうか。それとも食べるのが楽しみなだけだろうか。まあ、どうでもいいけど。

栽培セット 
これがシイタケ栽培セット。国華園でも売っているヤツ。

 言い換えるなら、原木栽培はOLの片手間仕事ではとてもできないもの、ということだ。覚悟して臨まねばならない。それだけに、原木の栄養を吸って育ったシイタケは大変に美味しいらしい。それだけに、お値段もお高め。我が家で日頃食べているのは間違いなく菌床シイタケゆえ、自家栽培によってワンランク上のセレブ・ライフを目指すのだわ。って、たかがシイタケくらいで……。

 覚悟して臨むといっても、もう木に種菌を打ち込む作業は誰かさんがやってくれている。切り出した木材にドリルで穴をあけるところからスタートしなくては立派なシイタケ生産業者とは言えない! という意見もあろうが、まだ転身を決めたわけではないのだからそこまで追求していただきたくない。さて、素人シイタケ栽培は、まず「浸水操作」というところからスタートする。

SINNSUI.jpg
浸水捜査中。ビニール袋だと木がプカプカ浮いてしまう。プールがほしい。

 要するにホダ木を水に浸す作業である。送られてきたホダ木は眠っている状態にあるらしく、水をかけて目を覚まさせてやらなくてはならないってことだろう。
 しかし、巨木3本を水に浸すというのはなかなか大変なことである。うちにはプールもなければ池もない。浴槽に沈めることも考えたが、それじゃお風呂に入れないし、浴槽に傷がついたらイヤだし。
 なので、東急ハンズで厚手の大判ビニール袋を買って来て、そこに水を張って浸すことに。中で丸太がぷよぷよ浮いたりして固定するのにひと苦労。説明書「シイタケの成る木栽培方法」には「浸水袋」なんつうものが紹介されていて、これに水を入れて一本ずつ浸せば立てて置くこともできるんだとか。しかし、525円也の袋が3つ必要となると、まーとりあえずビニール袋でもいいかなっ、って気にもなる。

立ててみた 
水を吸ってやる気を出したかな? ホダ木くんたち。

 さて、丸一日水につけたホダ木を木陰に運んできて並べ、乾燥を防ぐために遮光ネットで包む。こうしてシイタケが発芽するのを待つのだ。玄関の横に日頃邪険に扱っているカクレミノがあって、これがつっかい棒にちょうどいいのでホダ木3本をまとめて立ててグルグル巻きにしてみた。わりときちんとまとまってくれた。むふふ。これを見てシイタケだと思う人はいるまいな。

発芽を待つ 
遮光ネットで包まれたホダ木ボーイズ。

 さて、あとは発芽を待つばかり。季節がいいとほんの数日でどんどんシイタケの芽が出て来るらしい。まあ今はもう寒くなって来たから一週間は見ないとダメかな。それまでは特にやることもないので、シイタケ料理の研究でもすることにいたそう。

ひっそり 
玄関を出ると、何やら怪しい包みがひっそり……。

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2013/11/22(金) | 菌類生活入門 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

シイタケ収穫への道半ば

 さて、浸水操作を終えて一週間。さあ、シイタケが揃って発芽しているところを拝んでやろうじゃないか! てなことで、まわりを包んでいた遮光ネットをバサッと勢い良く剥いでみた。

 ぜんっぜん発芽してないじゃないですか!
 かろうじてひとつ、子供キノコの頭のようなものが覗いているものの、あとは平べったいままの木肌に白い点が並んでいるばかり。

発芽
発泡スチロールのフタ(栓)を押しのけてシイタケの子供の頭が……。でもひとつだけ。

 そうかー、もう冬期なのだということをすっかり忘れておった。説明書にも「低温期は菌が活動できず、芽を作ることができなくなる場合があります」と書いてある。遮光ネットで包んだとはいえ、あれはスカスカなのでなんの保温にもなっていなかったようだ。
 しかも、さらに説明書をよく読むと「たっぷり水分を含ませたあとは、木を低めに立てかけておいてください」と書いてある。あらっ、そうなの!? まったく垂直にしていたわよ。なんでも若いホダ木ほど寝かせるようにした方が菌の巡りがいいらしい。まったく、説明書をちゃんと読まずに突っ走る悪い癖がまた出てしまったようだ。

 さっそく木を斜めにし、ブルーシートでグルグル巻きに。なんだかいきなり工事現場みたいになってしまったが、保温のためだ、やむを得まい。

発芽促進
ブルーシートで巻いた丸太。工事現場に他ならない。

 そして待つこと3日間、恐る恐るブルーシートを開いてみると…… 
 わお! きのこの山(お菓子のね)を太らせたようなミニチュアきのこがそこここにニョキニョキ!!! 保温と横倒しの効果てきめん、である。

出て来たよ
お菓子みたいで美味しそう。でも、ここで食べてはいけない!

 こうなるといつまでもホダ木を丸太のようにまとめて置いておくわけにはいかない。シイタケ育成ベッドを作って、今後シイタケが大きくなってもカサがぶつからないようにしなくては。
 そんなわけで、用意したのはレンガ2個、半分サイズのレンガ4個。それを写真のように真ん中を高くして左右に並べ、丸太を渡すだけ! これでシイタケ育成ベッドの出来上がりだ。これだけ段差があれば、いかに自家製原木シイタケが巨大に成長したとしてもぶつかることはあるまい。

シイタケの育成ベッド 
シイタケ育成ベッド。家の脇道に枯れ葉を敷いて設置してみました。

 保温もぬかりなく。U字支柱を4本ほど使って、ビニールを洗濯バサミで留めてみた。見かけがイマイチだけど、どうせ家屋脇の目立たないところだから気にしない。すでに、シイタケさえ暖かければもう他はどーでもいいモードになっている。
 さらにこの上から遮光ネットを掛ける。シイタケは直射日光に当たったり、心臓に杭を打たれたりすると死んでしまうという吸血鬼のような生き物なので、よく注意しなくてはいけない。

保温
小型ビニールハウスって感じ。洗濯バサミは見えないフリ。

 さらにその上にブルーシートをかぶせた。説明書に「気温が低い時期の栽培は、菌の活動を促すために日中の栽培温度を20度程度まで上げてください」と書いてある。20度ってけっこう高温ですよ? さりとて暖房機を入れたりするような過保護な育て方はシイタケ自身の将来のためにもなるまい。とりあえず、ここではかぶせられるものはなんでもかぶせるという姿勢でいこう。

なんか工事現場風 
まさかシイタケ育成ベッドだとは誰も思うまい。

 しかし、家の脇道とはいえブルーシートはあまりに工事現場感あふれまくりでガテン系の人が出てきそうで落ち着かないので、花柄のファンシー風にしてみた。昔使っていたテーブルクロスで、これまた落ち着かないけど、いいのさいいのさ、シイタケさえ暖かければ……。(しつこく次回に続く)

ちょっとファンシーに 
あまりのダサさにブルーシートから花柄テーブルクロスへ。うーむ……。

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2013/11/28(木) | 菌類生活入門 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

シイタケ収穫! だがしかし!?

 ブルーシート〜テーブルクロスをかけてから5日、「そーっとのぞいてみてごらん」と小声で歌いながらシートをずらして生育状況をチェックしてみると……

生えてる
原木からにょっきり姿を現したシイタケ第一号。

 おおっ! ホダ木の表面に顔を出していたシイタケの芽がにょきにょきと大きくなって傘を開き始めているではないか。
 しかし、大きさ的にはもうちょい行ってほしい感じ。なんでも「発芽したシイタケは傘の裏にヒダが見えるようになったら収穫期です」とのことだけど、シイタケをひっくり返してヒダをチェックする勇気なんてとてもじゃないけどございません。とりあえずこれは?と思う大きさのシイタケを選び、軸をつまんで付け根の部分から引っこ抜いてみた。

 わわっ! と思ったのは軸からじわ〜んと水気がにじみ出したこと。水につけておいた原木の、栄養分が溶け込んだ水分をたっぷり吸って大きくなってるんだわ〜という実感わきまくりである。獲れたてのシイタケがこんなにみずみずしいと知ってしまうと、マーケットで売られているものは半分干しシイタケなんじゃないかと疑いたくなる。

初収穫
我が家のシイタケ、初収穫。めでたい。

 そんなわけで、めでたく2個のシイタケを初収穫。肉厚でいかにもうまそうな焦げ茶色で、思わず檜の箱に詰めてデパ地下で売りたくなってしまったが、よく考えてみたらこれはマツタケじゃないのであった。たかがシイタケなので、芽キャベツの葉っぱと共に炒めてスパゲティの具に。柔らかで艶やかな舌触り、噛んでみるとにじむじんわりしたうまみ、しっかりした歯ごたえ……わずか2個ながらスパゲティ皿の中で存在感をギンギンに放っていた。ほんとは初シイタケなのでバター焼きとかしたかったのだけど、それはまた大量収穫の暁に。

スパゲティ
アーリオ・オーリオにアンチョビで味付け、捨てるはずの芽キャベツの葉っぱとともに。

 そしてその大量収穫は早くも2日後にやって来た。シートを取ってみると大きな傘を開いたシイタケがそこここに! ホダ木の裏にまでくっついていたり、ひとつの穴からふたつのシイタケが突き出していたり、もうみんな「早く獲ってくれ!」と催促しているかのような勢いで、きのこガール(よくいう)はアタフタしまくり。とりあえずこの日は8個収穫したんだけど、中には傘が開き過ぎ(ちょっと内側に巻き込んでるくらいが獲り頃らしい)のものもあった。それでもムチャクチャ美味しいので文句はない。バター焼きにしてツルツルと一気に食べきってしまった。これがシイタケっていうものなのか、だったら今までの人生はなんだったんだ!? と号泣しながら食べた。

 さて、その2日後にさらに9個(寄せ鍋で食べた)、そのまた2日後に8個と大量収穫が続いたものの、その後は2個、1個、また2個と収穫量がどかんと減ってしまった。これってもう今回の収穫は打ち止め、ということなのだろうか。それならそれでホダ木の休養に入りたいのだけど、今頃からのっそり顔を出している奥手な芽もあったりして、いつが収穫期の終わりか判断しにくい。

二度目
この日の収穫は8個。これくらいは一気食いだよ。

 そういえばこのところ雨は全然降っていないし(降ってもこんなにグルグル巻きにしていては雨が当たることはないだろうけど)、ホダ木が乾燥し過ぎなのかもという気もする。ただ、この寒いのに水なんかかけたら必死に保温している意味がなくなるんじゃないかって気もして、非常に悩む。発芽しなかった白い点もいっぱい残っていて、もうちょっと収穫できてもよかったんじゃないか、って気もするし。気がつけばシイタケのことばかり考えている今日この頃だ。……って、てめえの人生、もっと他に考えるべきことがあるんじゃねえのかい? ってマジ思うのだけど。

 なんでもシイタケは網焼きがいちばんうまい、と説明書に断言調で書いてあるのだが、残念ながらうちに網がなくてできなかった。あまりにダサすぎる展開である。代わりにやってみたのがシイタケのグリル。簡単で美味しいので紹介しておこう。

材料
シイタケ 8〜12個
ニンニク(薄くスライス)2片分
オリーブオイル 大さじ4〜5
塩・黒こしょう 適宜

作り方
1、 シイタケの石づきをとり、ヘタに十字に切込みを入れ、オーブン皿にヘタを上にして並べる。
2、 傘の内側にニンニクを散らし、オリーブオイルを回し入れ、塩コショウを掛けて230度で10〜15分焼く。

 バターで焼くよりもシイタケ本来のうまみが味わえる。シイタケとニンニクの組み合わせもなかなかオツなもんです。ぜひお試しを!

オイル焼き
「オリーブオイルを使う本」って本に載ってたレシピをパクって来ました。

 しかしなー、これで第一回収穫の打ち止めだとすると、原木を休ませるためこのあと20日ぐらいの休養期間に入らなきゃならないらしい。ってことは、自家製シイタケなしのお正月を迎えなくてはならないのか!? そんなのって淋しすぎる・残念すぎる!!という思いで胸が張り裂けそうになる。1ヶ月前には予想もしなかった事態である。人生ほんとにままならない。


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2013/12/07(土) | 菌類生活入門 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

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