絶体絶命、野菜の種まき

 9月半ばには暑さもなんのそので秋冬菜園の準備に駆け回っていた私である。例年よりぐっと早い秋冬への移行に激しく自己陶酔していた自分が昨日のことのように思い出される。
 そーなのだ、今年は天候不順により春夏野菜が絶不調だったため、さっさと見切りを付けてまだ残暑激しい折に早々と秋冬菜園をスタートさせたはずである。

 あのときアセって買い込んだブロッコリー、白菜、ニンニク、ロマネスコの苗は、さすがにとっくに植えてある(詳細はまたいずれ)。しかし、当時ナスがまだ生育していたレイズドベッドにカブ、コマツナ、シュンギクの種をまくのはまたいずれ、などとほったらかしておいたのがマズかった。ナスが終わったあとに遅いバカンスに出かけ、帰って来たら頭はすっかりラテン・モード。ま〜いいじゃん、どうにかなるよ! などとスチャラカしていたら気がつくと11月も後半になっていた。

予定地 
種をまく予定のレイズドベッド。

 そして、恐る恐る種袋をひっくり返して説明書きを見ると……。
 種のまき時のリミット、コマツナは11月中でなんとかセーフだったけど、カブは10月中、シュンギクに至っては10月半ばまで、と書いてあるではないか。ガ〜ン! これはタイムマシーンに乗って時間をさかのぼらなくては。とはさすがに思わなかった。その代わりに紙とクレヨンを取り出してきて、播種見取り図を書き始めた。播種とは、タネをまくという意味じゃよ。いちおう説明しておくが。

秋冬
播種見取り図。真ん中に勝利のVを配置してみた。

 やはり、見ても食べても美味しいエディブル・ガーデンを標榜しておるので、細長いレイズドベッドに何も考えずにただ種をまくことは許されない。ひとくちに葉もの野菜といっても、平たいコマツナの葉、細かく縮れたようなシュンギクの葉、ギザギザしたカブの葉……と同じ緑の中にもバリエーションがある。それが楽しめるよう、レイズドベッドを3分割してみた。
 って、お絵描きしている暇があったら早く種をまけ! とさすがに自分でも思うよ。

 種のまき時を大幅に過ぎていても、世をはかなんで橋の上から身を投げたりしなかったのは、「きっとなんとかなる。今年は不織布を導入するのだから」という思いがあったからだ。昨年プランターで育てたコマツナに不織布をかけたら、驚くほど成長が早かったのである(当社比)。レイズドベッド全体を不織布で覆えば、多少の遅れはきっとなんとかなるだろう。1ヶ月以上の遅れを「多少」と言えるかどうかは疑問だが。

 しかし、狭いといっても我が家のレイズドベッドは長さが3メートル近くある。これにU字支柱を並べて立て、そこに上から不織布をきれいにかけることができるんだろうか。うまくサイズを合わせられるんだろうか。風でまくれ上がったりしないんだろうか。などと、種をまく前から不安要素が続出。やはり素人にはムリなのでは? 見てマズいエディブル・ガーデンでは本来の趣旨に沿わないのでは? 
 そんな苦悩に悶々としながらホームセンターKロガネヤの店内をヨロヨロとさまよっていると……

ガーデントンネル 
これがKロガネヤ・オリジナルのガーデントンネルだよ。あとで見たら透明のヤツもあったよ……しょぼん。

 おおお??? こっ、これは……!?!?
「ガーデントンネル」という名前のついたパック商品。表にはU字支柱に不織布をかぶせたような写真がついている。ザッツイグザクトリーホワットアイウォンテッド! しかも長さが3メートル、まさに我が家のレイズドベッドのために神様が遣わしてくださった商品に違いない!

組み立て 
いちおう説明書なんかもついてるのよね。

 作り方は簡単。すでに不織布にU字支柱を通す管のようなものが設けてあり、不織布がズレる心配がまったくない。カップヌードルを作る程度の時間で立派なガーデントンネルが完成してしまった。あとは種をまいたレイズドベッドの上にこいつを乗せるだけ!

組み立て完了 
あっという間に完成だ〜い!

 うおー、ピッタリですよ。白い不織布がきれいに張られているので庭の一部としてもそんなに違和感ないし(と思うことにする)。それになんたって暖かそう。この中で種がさっさと芽を出し、冬の寒さや悪い虫どもから守られながらぬくぬくと大きく成長してくれることを祈らずにはいられない。

庭全体図 
遠目にも素敵だわ。てか、その前にホースなんとかしろ、ホース!

 って、しかし、これじゃ播種見取り図を描いた意味がまったくないような……。


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2014/11/27(木) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(4)

2015年、波乱の幕開け

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!


 などと何事もなかったような顔で言っているが、長らくのご無沙汰でござんした。冬休みの宿題がなかなか終わらず、庭どころじゃなかった、ブログの更新どころじゃなかったのである。それでも正月は来るから酒は飲むご馳走は食らう、酔っ払っているから仕事は進まない、それでもやっぱりゴーンガールとホビットは見ないわけにはいかないなどという諸事情が重なり、かくも長き不在となってしまった。 

 しかし、それも終わった。今や行く手には一点の雲もない。将来が不安なくらいヒマになった。なので今年はブログ更新をバリバリいたす所存です。どうぞよろしくお付き合いください。などと言っても全然ほんとっぽく聞こえないのが悲しい。

ロマネスコ 
12月半ばのロマネスコ。元気いっぱい!

 新年なのだから景気のいい話題でスタートしたいものだが、我がエディブル・ガーデンのどこを探してもそんなうまい話は転がっていない。ていうか、むしろ悲惨なことになっている。ただでさえ少ししか植わっていない冬野菜のひとつであるロマネスコが、今や存亡の危機に立たされているのである。

 これは10月半ばに二階のテラスのプランターにブロッコリー3兄弟を植えたとき、ひとつだけ鉢植えにして庭に接する駐車場で育てていたもの。あの頃の庭はまだ夏野菜を引っ張っていたもんだから、冬の準備なぞにまったく気が向かず、ブロッコリーとカリフラワーの仲間であるロマネスコの苗を植えたというだけでも、ずぼらなエディブル・ガーデナーにしては奇跡の偉業であった。

 そして冬。緑のめっきり減った庭を背景に、ひときわ鮮やかで力に満ちた葉を太陽に向かって広げていたのがこのロマネスコである。が、それも12月の末のある日までのことだった。

ぼろぼろ 
ロマネスコ、存亡の危機。一株しかないんだから、これがダメなら全滅だ。

りゃりゃりゃ、こ、これはいかなることであるか!?!?!?
 あの厚みのある緑の大きな葉がすっかりなくなって、傘の骨のような軸が残っているばかり。毎日観察していたわけではないものの、おそらく2、3日の間の出来事であろう。

 もちろん病気が原因ということもある。虫がつくということも考えられないわけではない。しかし、現場を一瞥しただけで私の脳裏に容疑者の顔とこれまでの犯歴、そして犯行の手口がはっきりと思い浮かんだ。

 待ったなし。すぐさま竹の支柱と大型のビニール袋を用意するとロマネスコのまわりをぐるりと覆うようにかぶせた。犯人よ、これでも手が出せるものなら出してみろ。
 なにしろ我が家にたったひとつのロマネスコである。全部食べられてしまうわけにはいかぬ。これだけ葉がなくなると光合成ができないんじゃないかと不安になるが、なんとか生き延びてくれるよう祈るしかない。

ざまおみろ 
ビニール行灯仕立て。寒さからも守られてよろしいんじゃないでしょうか。

 さて、その数日後。ふと二階の窓からテラスを見ると、普段はそこにいないはずのもの、いてはいけないものがいるではないか。しかも、ブロッコリーのプランターにかがみこんで怪しげな行為に及んでいる……
こら〜っ!!!!!!!
 私の怒号で犯人は踵を返し、犯行現場からすぐさま退散した。驚くべき速さゆえ追跡はできなかったが、そこにいたのは正しく私が容疑者とにらんだ相手だった。第二の犯行現場となったテラスのプランターを調べてみると、ブロッコリーの葉が食い散らされていた。ちっくしょー、あのヤロー!!

食われてる 
ただでさえ成長の悪いブロッコリーなのに、葉っぱまでボロボロよ〜

 ここではもう3年以上も野菜や植物を育てているが、かつて犯罪にさらされたことは一度もなかった。つまり、ロマネスコのビニールカバー作戦で切羽詰まった犯人は、自ら家屋に侵入するという危険を犯しているわけだ。ヤツも相当追い詰められているようだな……なんて他人事みたいに言っちゃいられない。二階のテラスまでビニール巻きにするのかと思うと頭が痛い。痛すぎる。

 さらにさらにそのまた数日後。気がつくと庭のケール畑がえっらく涼しいことになっている。このケール畑、去年の春に作って以来ずっと朝のスムージー用に葉っぱを提供し続けてくれていて、冬になっても霜が降りても枯れる気配がない!! と喜んでいたのだけど、今や葉っぱがすっかりなくなってしまった。もちろん、犯人は推理するまでもなくわかっている。

kaleまでも 
これではケールの冬越しは無理か。がっくし……

 かつては「あーっ、まずい!」と宣伝された青汁の元であり、実際虫のついたことがまったくない(多分まずいから?)ケールにまで手を出すとは、犯人はすっかり自暴自棄になっているのだろうか。それともエディブル・ガーデナーへの挑戦か。あるいはたんなる愉快犯なのか。

犯人はこのお方 
犯人はこのお方。

 まったくなー、毎年毎年こいつにはやられてるよ。本音を言えば散弾銃をぶっ放してヒヨドリのオレンジソース添えとかヒヨドリの粗塩グリルにしてやりたいところだが、表向きは私も動物愛護の人なのでじっと我慢である。毎日餌台にリンゴを置いてやってるのに、ケールの方が好きなんだってさ。勝手にしてろい!



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2015/01/05(月) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(10)

ミニチュア・ブロッコリーを収穫!

 明けて2015年、我がエディブル・ガーデンで初収穫となったのは、なんとあのミニチュア・ブロッコリーである。昨年、都内の食品メーカーにより開発されたばかりの新品種で、生育に場所を取らない、コンパクトで輸送しやすい、調理時間が短い、などのメリットが生産者や販売業者のみならず一般主婦やハリウッド・セレブからの熱い支持を得て、今や売り切れ続出の事態になっている野菜である。これはもうココナッツオイルに続く一大ブーム間違いなし、と評判の逸品である。

小さい花蕾 
これが巷で話題のミニチュア・ブロッコリー。頂花蕾が4センチというコンパクトさだ。

 なんて、今年もつまらない嘘を考えているオレがいる。あーあ、なんかなあ。
 ミニチュア・ブロッコリーというのは、昨年10月上旬に二階テラスのプランターに植え、3ヶ月ちょいの時を経て収穫に至ったブロッコリーに私が与えた名称である。ブロッコリーと呼ぶにはあまりに小さくて、普通のブロッコリーが「一緒にすんな!」と腹を立てるんじゃないかと気が引けてしまう。しかし、ブロッコリーの出来損ないと片付けてしまうのではせっかくそれなりに一生懸命成長してきた彼らに申し訳ない。ということで、犬にもミニチュア・ダックスとかミニチュア・シュナウザーとかいるんだから、ブロッコリーにミニチュアがいて何が悪い、という心意気でそう呼ぶことに決めた。だからって小さいブロッコリーになんらかの魅力が加わったような気が全然しないのが悲しい。

 まーヨタ話はこれくらいにして。本来ならブロッコリーの実、じゃなくて花蕾(からい、と読むのよ。私も今知ったけど、ブロッコリーの食べる部分であるつぼみの名称よ)は直径10センチくらいになったら収穫、ってことになってるんだけど、うちのプランターに植えてある2株のブロッコリー、待てど暮らせどそんなに大きくならない。そのうちに小さなつぶつぶ(ひと粒ひと粒がつぼみなのよ)が店頭で売られているもののように膨らんできて、「10センチになるのをいつまでも待っていると花が咲いちゃうんじゃないか?」と心配になってきた。で結局アブラナ科の花(菜の花)なんぞ見とうないわ、てなことでバサッとやってしもうた。ひとつは直径6センチ、もう片方は4センチってとこだろうか。いかにも小さい。

収穫 
2株分の花蕾。これじゃ赤字だわ。

 もしかして、間違ってスティック・セニョールとかいう茎ブロッコリー(脇芽として伸びる茎部分と小型の花蕾の両方を食すのよ)を植えていたんじゃないか? 今回収穫したの以外にも次々脇芽が出てきてじゃんじゃん収穫できるんじゃないか? と執念深い期待を抱いて妄想したものの、やっぱりうちのヤツは小さいながらも偉そうに主軸のてっぺんになっているし、他に目立った脇芽もない。悲しいかな、普通のブロッコリーであらせられるようだ。

 しかしなあ。実はすでに2013年2月、我がエディブル・ガーデンにてブロッコリーを初収穫しているんだけど、あのときは直径10センチ弱の大きさはあったはず。この原因は、いや、この敗因はなんであろうか。と、犯人探しが始まった。
 まー、犯人といえばまず、あのお方。ヒヨドリの野郎であろう。昨年暮れあたりから大胆にも二階テラス内(天井ないけどね)に侵入し、ブロッコリーの葉っぱをバリバリに食いまくっていた。おかげで光合成ができずに成長が阻まれてしまったに違いない。
 むむ。でも、考えてみたら2013年もヒヨドリの野郎は葉っぱをバリバリに食いまくっていたよなあ。それでも花蕾はもっと大きくなったのに。。。

やや大きい 
スティック・セニョリータだったりしないのだろうか。しないんだなあこれが。

 2013年はプランターでなく地植えだったということもあるかもしれぬ。だけど、30センチの深さがあればプランターでも栽培可能のはず。株間だって40センチくらいあるし。
 なんでなの〜とネットで調べていくと、「ブロッコリーの頂花蕾が大きくならない場合、いちばん多いのは肥料切れと乾燥です」という衝撃の記述が見つかった。むむう。施肥担当者は誰あろうこの私、水やり係員はダンナである。
私「やっぱり水不足が原因だったのよ。冬だからって水やりがお留守になってたんじゃないのっ?」
ダンナ「何を言う。それより肥料不足が問題なのでは? 2週間に一度の肥料が必要なのだぞ?」
 なんと醜い責任のなすり合い。収穫できたブロッコリーより引き起こされた家庭争議の方がはるかにデカかった、という結果になった。

 だがしかし。まだ絶望してはいけない。ブロッコリーのプランターにはまだもうひとつ「すずなりブロッコリー」というのが生息しているのだ。他のブロッコリーが花蕾をつけているのにこちらの方は花蕾の気配などまったくなく、ヒヨドリ被害もほとんどなく、いったいどーなっておるのだろうてめえやる気はあるのかと説明書を読んでみたらば……

すずなり 
これが噂のすずなりブロッコリー。同時期に植えたのにただ葉っぱが茂っているだけ。

 なんと収穫は2月以降。まだまだこれからなのである。そしてさらに「ブロッコリーの最高峰」、「レストラン指定の大人気ブロッコリー」、「甘くて美味しい!! ドレッシングいらずのスイートなブロッコリー」、「一株で40本収穫できる」、「つぼみ・茎・葉すべてを美味しくいただけます!」などとうまい話がてんこ盛りに書いてある。うほほ〜っ、これは期待して良さそうだ!! などと、うまい話に踊らされてウルトラ万次郎詐欺に遭ったことなどもうすっかり忘れているお気楽なオレがいる。真偽のほどはまたいずれご報告いたしまする。


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2015/01/12(月) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

おうちパクチー

 というわけで、今や冬の真っ盛り。北風ぴーぷー吹いて大地に霜柱が立ち、バケツの水も凍りつく……みたいな今日この頃、誰が好き好んで庭仕事などいたしましょう。当然のように暖房ポカポカの室内で、さらにゴロゴロ着込んで、葛湯など飲んで過ごす毎日。だって、寒いんですもの。

 こらー! なまけるんじゃない!! 寒いなんて理由で家に引っ込んでいたら日本を代表する菜園家にはなれないぞ! 日本を代表しないまでもとても第一線では活躍できないぞ! ここでくじけちゃダメだ。一緒に手を取り合って2020年の東京で輝こうじゃないか!!
 なんてことを言ってくれるクリス・パインみたいなイケメンのコーチがいたってダメだわ(クリス・パイン本人なら考えてもいいけど)。
 何しろ寒いし、そもそも今さらジタバタしてもこの寒さじゃ何も植えられないし、育てようにも昨年夏以降の準備不足ゆえに手をかけるべきものがほとんどない……というのが現状なのよね。それでもクリス・パインがやってくれというならちょっとやってみちゃうかもしんないけど。オレもくどいね。

 しかしっ! 外に出なくても野菜が収穫できる!! ということを私は発見した。テラスにすら、ベランダにすら出る必要のない、完全室内飼い、ではなく完全室内栽培によるパクチー(香草)である。

屋内で 
おうちパクチー。こんな若芽でもちゃんとパクチーの味がする。

 もちろん、パクチー好きのこの私、これまでも屋外のプランターで栽培を続けていた。なにしろお店で買うと高いし、しおれやすく保存しにくい。縁側のプランターで育てていれば必要なときにチョキンと持ってくることができて便利なことこの上ない。しかし屋外での冬越えはむずかしく、夏に元気に繁殖していた株もたいてい秋に花が咲いてジ・エンドとなっていた。

夏は元気 
夏の縁側パクチー。地植えするとナメクジにやられちゃうのでもっぱら鉢植えに。

 だがしかし、昨年11月のメキシコ旅行でメキシコ料理にパクチー(あちらではシラントローと言うんじゃがな)が多用されていることを痛感。その美味しさと重要性に改めて開眼しちゃったというわけだ。で、その勢いで植木鉢にまいた種が、今やけっこう大きく成長し、食べられるようになってきたのだ。

インテリアに 
冬の暗くなりがちな気分をパクチーのグリーンが明るくしてくれる。かもな。

 植木鉢に土を入れ、一握りくらいの種をパーっとまいたものだから、株間もクソもなくぎうぎうに生えている。お隣さんと絡み合うようにしてグチャグチャに生えている。そいつを半ば間引くような感じで引っこ抜いては使っている。一人前のパクチーというにはまだ若くて茎もヘナヘナ、直射日光をギンギンに浴びたものとは違って臭みもややマイルドながら、ちゃーんとパクチーの味と香りがするから嬉しくなる。

メキシコ 
こちら、メキシコでお料理の先生が作ったウエボス・メヒカーノス。

 そんな朝の定番がメキシコで習得してきたこの一品。ウエボス・メヒカーノス。メキシコ風スクランブル・エッグだ。
 まず卵をボールに割り入れて塩コショウを入れてよく溶きほぐす。トマトは一口大、パクチーと玉ねぎと青唐辛子は細かく刻む。メキシコならばさらにうちわサボテンも入れちゃう。ぬるりとした食感が大変美味しいのです。
 フライパンにオリーブオイルを熱して熱くなったら一気に卵を投入してざっくり掻き混ぜる。半熟になった頃、野菜を入れて、これまたザックリ掻き回したら出来上がり。
 本来はパクチーを中にどっさり入れるところだけど、なにしろあるのは間引き菜程度の量なので出来上がった料理の上に薬味的に使っている。簡単で美味しくて栄養豊かな一皿、忙しい朝にお勧めです。

朝 
こちら本日の朝ごはん。

 そしてっ! パクチーあってこそのもう一品はベトナムのフォー! といってもこの私、長い人生においてベトナムちゅー国には一度も足を踏み入れたことがない! ハノイ・ロックスは知ってるけどハノイでシクロに乗ったこともなければホーチミンでコーヒー飲んだこともない。なんて書いているうちになんだか行きたくなっちゃったなあベトナム。……というのはともかく、フォーが好き。本場のは食べたことはないんだけど、過日LAのフォー屋さんで食べたものに非常にそそられた。本品と別にお皿山盛りのハーブがついてきて薬味として好きなだけ入れられる。こうゆうスタイルが本家ベトナム風なんだとか。いいな〜いいいな〜!

夏のフォーには 
夏限定フォーの薬味。庭に生えているハーブをたっぷり入れちゃう。

 てなことで、フォーの作り方は麺の袋の裏に書いてあるのでそいつを参照してください。最近はスープの素(フォーガー)という怪しい化学調味料いっぱい入ってそうなキューブも売っているから簡単にそれっぽい味が作れる。蒸し鶏、フライドオニオン、もやしなどを具にして、ハーブは夏ならば庭に生えている大葉、バジル、レモングラスなどをプラス。ライムがないのでレモンを絞り入れる。そしてもちろんパクチーもたっぷりね。おうちパクチーのおかげで冬も暖かい室内でフォーが食べられて大満足!

フォー 
フォー。自分でスープを作る場合は塩、砂糖、唐辛子、レモン、ナンプラーで。ダサいラーメンどんぶりが悲しい。

 おうちパクチーは、日当たりのいい窓辺に置いただけで、水さえやっておけばスクスク育つ。小さな切り込みの入った葉っぱはなかなか愛らしく、観葉植物としてインテリア的使い道も(やや苦しい)。もひとつ素晴らしいのは、うちの場合こういう緑の若芽はすべて猫の餌食になってしまうのだけど、パクチーに限っては強烈な臭いのせいか、まったく手を出されずにいる、ということ。冬のインドア菜園にパクチー、ぜひお試しを!



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2015/01/19(月) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

冬の青物、どっさり収穫

(前回からの続き)
 叫んではみたものの、開拓を手伝おうなんて酔狂な助っ人が現れるわけもなく、スコップを手に虚しく荒野に立ち尽くす私……。
 そのときふと思いついた。
「あっ、そうだ。そろそろコマツナの収穫をしなきゃだわ!」
 勝手に話を変えるなっ!!!

 それはともかく、11月の半ばにレイズドベッドに種をまいたコマツナが今や大変大きく成長し、ぎうぎうになって収穫を待っているのである。11月半ばといえば、コマツナをまくにはギリギリのタイミングなんだけど、恐れることはない。なにしろ今や我が家にはガーデントンネルなる秘密兵器がある! これがあれば一年中気分はトロピカルだよハワイだよ。てなことで、寒い冬などなんのそので大きくなってくれること間違いなし!! と、今日まで固く信じてきた。

不織布 
これが噂のガーデントンネル。これを抜けても雪国にはならない。中は南国土佐の暖かさ(ちょと大げさ)

 残念ながら不織布とU字金具でできたこのガーデントンネル、透明じゃないから中が全然見えない。なので、たまに間引いたりするときに外す以外は成長ぶりをチェックすることなく今に至っている。
 さーて、どうなりますことやらと胸の高鳴りを抑えながら一気にガーデントンネルを引っぺがしてみると……

どっさり 
不織布を取ると、ほれこのとおり。手前がコマツナ、奥の方にシュンギクとカブが見えるかな?

 うお〜っ!! よく茂った葉っぱがわっと飛び出した。冬の薄暗い庭に鮮やかな緑が広がってあたりが明るくなったよう。コマツナは茎がしゅんと伸びて葉も大ぶりで丈が30センチくらいになっているものも多い。今まで4冬連続でコマツナを栽培してきたけど、ここまで大きくなったのは初めてだ。
 不織布のおかげでまったく虫にやられていない、と言いたいところだけど、青虫がなぜか一匹だけ潜入していてそこそこ大きく成長していた。もちろんその場で絞首刑である。
 半分くらいを残して市販の3パック分ほどを収穫。ゆったりスペースもできたのだから、残るコマツナ諸君も思う存分大きくなってほしいものだ。

デザイン通り 
レイズドベッドを3種の青物で区切ってみた。だからどーしたって感じだけどね。

 さて、このレイズドベッド、いちおう構想の段階ではコマツナとカブをシュンギクのトライアングルが区切るというデザインになってたんだけど……
 ま、そう見えなくもないかな? 
 なんつって、デザインうんぬんよりさっさとシュンギクを間引けよ、という声が聞こえてきそうなぐちゃぐちゃぶり。
 しかし、10月半ばまでが種まきのリミットだったシュンギクも、トロピカルなガーデントンネルのおかげでいちおう大きくなっているじゃないですか。為せば成るだ。人間万事塞翁が馬だ。

カブ間引き 
こちらカブを間引き中。コマツナに比べると勢いが弱いような?

 そして、どどーんとカブも収穫した! 
 と言いたいところだけど、株価高騰の昨今にもかかわらず我が家のカブの実はいまだビー玉程度の大きさ。これはきっと間引き方が足りなくて大きくなれないのだわ、ってことで株間10〜15センチくらいになるよう間引いてみた。10〜15センチとはいわないまでも、5、6センチくらいの実がなってほしいと思うのは高望みでしょうか。いやあ、一度くらいはでっかいカブでぬか漬けとかしてみたいんだもん。ってうち、ぬか床ないですけど。

バスケット 
どっさりの冬野菜。プライスレス。

 てなことで、収穫したコマツナ、間引いたシュンギクとカブで大きめのバスケットがいっぱいに!! 冬の青物は虫もつかないし(ってちゃんとついてたけど)霜にあたって味がぐっと甘くなってるし、手をかけただけの成果が出るし(逆もまた真なりなのだが)、絶対やめられないわ〜・ 今年は透明なガーデントンネルをゲットするぞう!

やっぱり常世鍋 
湯気に煙る 常夜鍋(とこよなべ)。あまりに小松菜が多くて肉が見えません。

 さて、シュンギクとカブは炒め物で、コマツナは例によっての常夜鍋で一気に消費。無農薬・有機栽培で採れたての、味が濃くてシャキシャキのコマツナを食べちゃうと当分よそで買う気がしなくなっちゃう。だからウンザリするまで食べまくるのだわ。


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2015/03/06(金) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

ハクサイも花が咲く……

 青物のトンネル栽培の成功に気を良くしていた3月上旬のある日のこと。リビングのガラス戸から、外の大型透水プランターに植えられたハクサイにふと目をやって凍りついた。春も近いというのに凍りついた。一瞬、蔵王の樹氷のようにコチンコチンに凍りついた。 
 ハクサイの緑の葉先の間から、薄黄色いスティックブロッコリーの頭のような、小さなツブツブ状のものの塊が顔を出している。こんなところにスティックブロッコリーを突き刺すヤツといったらひとりしかいない。というのはウソでそんな暇なことをするヤツなどひとりもいるわけがない。てことは……
なにこれ!? もしかしてハクサイの花!?!?!

花 
ハクサイの葉っぱの中からこんにちは赤ちゃん。放っておくと菜の花みたいなのが咲くのかも。

 クラクラする私の脳裏に去年からのハクサイ栽培の歴史が、汗と涙と苦労の日々が、走馬灯のように甦った。
 B—バートザンで買った(いくらか忘れたけど1苗100円前後だったのでは?)3苗をプランターに植えつけたのはまだやや暑さの残る10月上旬のことだった。それまでニガウリを育てていたプランターが空いたので、いっちょ初めてのハクサイ栽培でもやってみますか、という軽いノリで始めたのであった。

植え付け 
昨年10月4日の苗の植え付け時。深さ30センチあればプランター栽培できる。

 植えつけた頃レタスとあんまり変わらない様相だったハクサイは、1ヶ月経ち、2ヶ月経つうちにどんどん大きくなってきた。しかし、色はどこもハクサイじゃなく、ひたすら緑色。しかも、何者かによって著しく食い荒らされているようでけっこうなレース状になっている。一、二度アオムシを見つけて捕殺したのだけど、葉っぱがあまりにも重なって茂っているためサーチ&デストロイというのもむずかしく、結局放置することに。

(1)真冬になったら寒さで死ぬだろう。
(2)結球したら狭くて入り込めなくなるだろう。
(3)そのうち蝶々かなんかになって出ていくだろう。
(4)ハクサイの単調な味にいい加減飽きるだろう。
 以上、たいして根拠はないが、もし生き残ってずっと食べ続けたとしても、どんなに頑張ったところでハクサイ3個を食べきるということはあるまい。少しは人間の口も入るはずだ。とりあえず面倒なので、一時的措置として人と生き物の共生を目指すことにする。

1 2月半ば 
12月半ばのハクサイ。アオムシにやられながらもプランター狭しと成長中だ。

 ハクサイは手間のかからない野菜なので、実のところ汗や涙とは縁がなかった。追肥など2度くらいでOK。知らないでやりすぎちゃったくらいだ。しかし、あんまりほったらかしというのもつまらないので、よく世の中の農業従事者のみなさんがやってらっしゃるように外葉の上の方をヒモで縛ってみた。このようなボンデージ行為により、ハクサイは興奮状態になってより生育が促進されるのである。ということはまったくなく、こうすると霜よけになるんだそーな。なんかプロっぽくていいじゃん、と思った。

縛る 
「上部を縛る」ことになってるんだけどねえ。しかも情緒皆無のポリヒモ。

 さて、教科書によるとハクサイの収穫は1月中で終わるものらしい。しかし、それは不織布やトンネルをやった場合に違いない。なぜかとゆーと、2月に入っても「株が十分大きくなり、結球の頂部を触ってかたく締まっていたら収穫できる」という教科書に書いてあるような状態に至らなかったからだ。
 やっぱ売ってるハクサイってもっとでっかいよねえ? それに株のてっぺんはまだフワフワしてるみたいだし〜・
 なんて思っているうちに日々はゆく川の流れのように過ぎていったのであった。

2月上旬 
2月上旬のハクサイ頂部。これでかたく締まっているとはいえまい。


 そしたらある日、なんだかハクサイとは似ても似つかないエイリアンの赤ちゃんのようなものが 突然顔を出していた、ということで話はこの文の頭に戻る。しかし、似ていないとはいえハクサイが地球外生物と情交に及んだということも考えにくいので、おそらくこいつはハクサイの花なんだろう。信じたくないけど。あああ〜〜〜、またしても収穫期を逸して貴重な白菜の苗と貴重な時間と貴重な汗と涙を無駄にしてしまった!!! (というほどの損害がないことはここまで読んでいただければおわかりでしょうが、いちおうそんな気分になる)。

気がついたら花 
一見萼のように見えるものも。菜の花登場まではまだかなり時間かかりそうだけど。

 だがしかし。花とはいえまだ蕾。それにブロッコリーとかと違って食べるのはあくまで葉の部分である。そうだ、あきらめることはない。食べられる部分もきっといくらかあるに違いない!
 てなことで、急ぎ3株を一挙収穫することにした。
「外葉を結球から外して地面に押し広げるようにして、株元に包丁を入れて収穫する」。なんて、今さら教科書通りにしても遅すぎる気もするが。

収穫 
我が家のミニ白菜。一般的ハクサイの半分くらいの重さかな。

 ふうむ、ややふわりとした結球ぶりだけど、いちおうハクサイらしい見かけになっている。とはいえサイズ的にはらでぃっしゅぼーやで「ミニ白菜」と呼ばれている、ちょっと小ぶりのハクサイの仲間に近い。まあ狭いプランターに3株でぎうぎうだったから仕方あるまい。
 驚くのは葉の外側にものすごーく細かな棘があって触るとチクチクすること。なんかむっちゃ野趣に富んでいる。これはたぶん採れたてだからだろう。買ったハクサイでは今まで一度もなかった体験。

半分にカット 
バッサリ真っぷたつに。花らしきものも美味しくいただけます。

 さーて、包丁を入れて真っぷたつに切ってみる。何より心配だったのはイモムシ軍団がどわ〜っと出てくることだ。恐怖心と戦いつつバッサリやってみると……外葉にガの幼虫みたいなのが一匹ついていただけで、中にはまったく何の虫も入っていなかった! しかも、奥の葉っぱにやや薄黄色になった部分がある程度でかえって美味しそうなくらい。全然OKじゃないですか!! やった〜!!!

野菜炒め 
ナンプラーなどを使ったアジアの屋台風味付けでいってみますか。

 てなことで、今夜は二階テラスのプランターで収穫した噂の「すずなりブロッコリー」と一緒に野菜炒めだ。今までずっと、ハクサイってのは味もそっけもない野菜で料理の量増やしに使われるもの……と思っていたのだけど、うちで育てた採れたてハクサイにはちゃーんと味がある。あ、これがハクサイの味なんだ!と思うような、他の野菜とはまったく違う今まで知らなかった味。ほんのり苦くておおっと思うほど甘くて、冬の寒気と地面の滋養とをジュッと吸い取ったようなハクサイの味! 


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2015/03/12(木) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(4)

ロマネスコ奇譚

 我が庭の片隅のプランターにまったく見慣れぬ花が咲いている。この花の名前をご存知の方はいらっしゃるだろうか。

現在 
上品な薄紫色の繊細で清楚な花、と言えないこともない。やあ〜言えないよなやっぱり。

 この花をご存知の人は、もしかして私のご同輩で、相当ダメダメ菜園家と思われるのだけど、違うだろうか。なんとこの花、カリフラワーの品種のひとつ、ロマネスコのなれの果てなのである。似ても似つかないけど、おそらくカリフラワーでも育て方次第でこのような花を咲かせることが可能かと思われる。つって、誰がこんな花見たいもんかい! あ〜あ(嘆息)

植え付け後1ヶ月2 
11月半ば。植え付けて1ヶ月で元気に成長中。

 ロマネスコの苗をゲットしたのはまだ残暑厳しい9月の半ば。そのときの記述に注目したい。
「ノリでカリフラワーのロマネスコを買ってしまったんだけど、プランター栽培でもうまくいくかな? あのガウディの建築物みたいな野菜が育っていくのを間近で見ることができたらかなり盛り上がるのでは?」
なんて青春女子のようなファンシーな文章がブログには綴られている。はっきり言ってもうこの段階でカリフラワー類を育てる資格はまったくない。無知とはつくづく恐ろしいものである。ブロッコリーが育てられたなら、カリフラワーだって育てられるわっ!くらいな気分だったのだな。おぬしも青いよのう。

12月末傘の骨 
12月末。ヒヨドリ被害でボロボロになったロマネスコ。

 そんな無知とは別に、外界からの脅威もロマネスコに襲いかかった。12月の末、例によって大食いのヒヨドリの餌食となって葉っぱが食い荒らされ、傘の骨状態になってしまったのだ。詳しくは過去記事を参照していただくとして、慌てた私はすぐさま透明ビニール袋を行灯仕立てにし、「こうすればヒヨドリの野郎は完全シャットアウトできるし、日は当たるし、暖かいし、かえってロマネスコの生育にはいいかもしれぬ」などと悦に入っていた。

ビニール行灯 
これがロマネスコを守るためのビニール行灯。黒い袋にしておけばよかったのかも?

 そして1月の末、ビニール越しについにロマネスコの薄黄緑色の花蕾が、ようやく生え始めた葉っぱの間に顔を出した。おおおおおおおお!!!!! これはまごうかたなきロマネスコではございませぬか! 小さいながらも、細かいとんがりをたくさん蓄えた幾何学模様のような花蕾は、自然の神秘といってもいいほどの美しさである。

ロマネスコ登場 
1月末。小さいながらにしっかりとロマネスコの宇宙を形成しているから大したもの。

 しかし、マーケットなどで売られているものの半分にも満たない大きさだ。これはもうちょい時間をおいて成長を待たねば……と、一ヶ月待つうちに花蕾の一部が茶色く変色してきた。なっ、なんなのっつ!? とビニールに顔をくっつけて慌てることしきり。もしかして、大きくしたいばかりに肥料をやりすぎてしまったのだろうか? なんかの病気だろうか? 実はツートンカラーの品種だったのだろうか? などと悩んでも、もはや打つ手はない。

変色 
2月半ば。一部が茶色く変色してしまった。

 さらに2週間ほどすると、ロマネスコのツンツンとんがったサザエの貝殻みたいな独特な形状は見る影もなく破壊され、ツンツンのひとつひとつが意志を持ったかのように勝手にグイグイと伸び始めてきた。当初黄緑色だったそのとんがりは、怪しい薄紫色に変色している。まさに「あんた、誰?」まったく異形の生物がそこには存在していたのである。

変形 
2月末。もうこれを見てロマネスコだと言い当てられる人は少ないかもね。

 ついにビニール袋を取ってみると、しばらくヒヨドリにやられなかっただけに葉っぱもずいぶん茂ってきて、まあそれなりの見てくれになってはいる。←あくまでも、これがカリフラワーの一種だとか思わず、新種の観葉植物なのだと考えられる寛大な精神の持ち主にとって限定。

行灯とったら 
3月半ば、ビニール行灯を取ってみる。

 さて、ここに至ってついに教科書「有機・無農薬でおいしい野菜づくり」を開いてみると……(半年遅いよ!)
「秋口、蕾ができる頃になったら、蕾の集まりがまだ見えないうちに外葉を束ねて包むようにして紐で結ぶ。これは蕾に光が当たって色が悪くなるのを防ぐため」

ガ〜ン! 蕾に光を当てちゃダメなんだ〜!!
 てことはつまり、「あのガウディの建築物みたいな野菜が育っていくのを間近で見ること」なんてそもそも無理ってことじゃん!?
 そして、蕾ができる頃に外葉を束ねて紐で結ぶといわれても、その当時傘の骨状態だったロマネスコじゃそんなことできるわけがない! つまり、ヒヨドリが毎冬のように現れては傍若無人な振る舞いに及ぶ我が家の庭では、カリフラワーの類を育てるなんてハナから無理だったのだ。

アジサイに似てない 
アジサイに似ていなくもない? 食用花なのかもしれないが、怖くて口に入れられない。

 ということで、現在ロマネスコは観葉植物兼ヒヨドリの餌として庭の片隅を虚しく彩っております。くそーっ、もう二度とやんないからな、ロマネスコ!



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2015/03/20(金) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

2015年冬菜園結果報告

 先週末は柄にもなく農耕作業に黒煙を上げて取り組んだのだが、慣れないことをやった無理がたたったか、10年に一度くらいの大型風邪をひいてしまった。声が全然出ないのに、鼻水は出る、咳は出る、熱も出る……と、いらないものばかりがじゃんじゃん出て、買ったばかりの新車をぶつけてしまう、バードカービングの教室では流血の惨事となる、その他もろもろの大騒ぎである。今日もこれから電話で仕事を片付けないとならないのだが、声も出ないのに一体どうやって!? 考えると怖くなるので考えないことにする。

収穫全部 
この冬の青物野菜はガーデントンネルのおかげで大勝利!ってことに。

 ということで、この機に乗じて(どの機やねん?)ほぼすべての収穫が終わった2015年冬物菜園のご報告をしておきたい。すでに過去記事で書いた通り、レイズドベッドでガーデントンネルを使った青物野菜栽培は大成功。コマツナの大量収穫に続き、今まで2度トライしてうまくできなかったカブも今回はかなりうまくいった。やっぱりケチ根性が災いして間引きが大胆にできず、収穫した実は小さめ。しかし、中にはお店に並んでいるものと比べても遜色ないものが3、4個あった。これは我が家的には「大成功」の部類といえよう。

カブ 
我が家で初めて収穫できたカブらしいカブ。

 種をまく時期が遅すぎたかと心配していたシュンギクは春になった途端ぐんぐん大きくなって、小さなスペースがいっぱいに。あまりにどっさり採れて我が家では消費しきれずお隣さんにおすそ分けするほどあった。我が家ではシュンギクというと、鍋もの、おひたし、スパゲティのソース(ジェノベーゼをバジルじゃなくシュンギクで作るやつ)くらいしか思い浮かばないんだけど、お隣さんは「葉先は生サラダ、茎はてんぷら」にしたそうな。なんかお料理上級者って感じよねえ。

春菊 
生食も可、な採れたて自家製シュンギク。

 はてさて、二階テラスのプランターでは、この冬ブロッコリー2株とすずなりブロッコリー1株を栽培していた。ブロッコリーがなんだか寂しい結果になったのは過去記事に書いた通りだが、まだまだ2月からは真打すずなりブロッコリーの登場があるもんね、と私は希望を捨てずに待っていた。

スズナリ 
これがすずなりブロッコリー。ちっちゃい花蕾があちこちから。

 そして2月。たしかにすずなりは花蕾をつけた。つけたんだけど、これはブロッコリーじゃなくて良くも悪くもスティック・セニョール、茎ブロッコリーというヤツである。正直にすずなり茎ブロッコリーと言ってほしかったよね。「一株で40本収穫できる」というキャッチコピーを見たときは、嘘だろ?と思ったけど、これなら40本くらい軽い軽い。実際50〜60本くらい採れたと思う。生サラダに入れても食べられるくらい柔らかく、甘くて美味しいのも事実ではあるものの、こいつは本物のブロッコリーじゃない、といちおう断言しておく。

収穫ブロッコリー 
1週間に1、2度これくらいの収穫がある。ラーメンに入れて一気食いだよ。

 とはいえ、自家菜園には本物のブロッコリーよりスティック・セニョールのような茎ブロッコリーの方が向いているような気がする。ブロッコリーの大玉を育て上げたという達成感も悪くないけど、思いついたときにサクサクっとチョン切って、生でも煮ても焼いてもOKなんだから便利に使える野菜って感じ。次の秋冬もすずなりブロッコリーを植えていたりするかも、ね。


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2015/04/24(金) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

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