連作なんて怖くない、のか?

 連作なんて怖くない、と『やさい畑』という園芸雑誌が言っている。全国一億総活躍の家庭菜園家が恐れ忌み嫌っているあの連作障害が、実は恐れるに足りないんだよ、解決策はいくらでもあるのさっ、と主張しておるのだ。うんまあもう大胆きわまりないったらありゃしない。

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2016年冬号。連作を大いに奨励してますよ。

 仮にも一億家庭菜園家のひとりを自認するエディブル・ガーデナーである。かれこれ5年以上も、日々連作障害の恐怖に震えて眠れぬ夜を過ごしてきた。いったんその土地でトマトを育てたが最後、そこは呪われてしまって5年間はナス科(トマト、ジャガイモ、ナス、ピーマンその他重要野菜多数)を植えることはできない。それはありとあらゆる園芸の教科書に書かれていることだ。ところが『やさい畑』はそれが「怖くない」と言い切っているのである。これは看過することなどできぬ、さあさあ詳しく述べてみい。てなことで、さっそくポチってみたわよ。

 その驚きの内容についてはみなさま本屋で立ち読みするなり、図書館で借りるなりしてチェックしていただきたい。とにかく、「東大博士が秘訣を伝授」していて、「連作障害驚きの新常識——連作を続けると障害が発生しなくなる!?」などと、びっくり仰天なことがいろいろ書いてある。今までの連作障害に対する考え方を否定してはいないものの、それをうまく避けるワザ(と『やさい畑』は呼んでいる)があるのだ、というわけだ。我が家のよーに猫の額で菜園をやっていると連作障害はつねに悩みの種だったので、このワザがうまくいくなら菜園活動が変わる、人生が変わる、世界が変わる、かもしれない。試してみる価値はありそうだ。

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去年のセンターサークルのミニトマト。かなりうまくいったと自負しております。

 てなことで、さっそくできそうなワザをやってみることに。うーむ、我ながらなんたる行動力。なにしろ、2017年の夏はメイン・ガーデンのセンターサークルでミニトマトをやることがすでに決定しているのである。ここでは昨年もミニトマトを育てているので、本来なら土を全部取り替え、神主さんを呼んでお祓いをする必要があるのだが、今回はこの『やさい畑』のご指導に従って、あえて連作に挑んでみる!

 まずはできそうなワザを選んで、それに必要な木酢液、米ぬか、籾殻くん炭、わら、などを買ってきた。そして、準備段階として、センターサークルを掘り返し、残っていたミニトマトの残骸や根っこなどを取り出し、いちばん下の深い部分に家庭ゴミ由来の有機堆肥を入れた。そして、すぐに埋め戻さずに一週間ばかり天地返しておく。これで土が活性化するとかなんとか。

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ミニトマトを引っこ抜いた後、穴を深く掘って、奥に家庭ゴミ由来の有機堆肥を入れた。

 さて、まずはワザその1である。「野菜残滓の鋤き込みで物質循環を良くする」と、東大教授の言ってることちーともわかりません、な感じであるが、要するにそれまで育てていた野菜(ミニトマト)の枯葉や茎、根っこを、いつもなら丁寧に拾い出して捨てていたところを、土に混ぜ込んじゃうのである。たーだ混ぜていいなら簡単なんだけど、残滓(残りカス)は乾燥させたほうがいいんだと。しかたなく家庭ゴミ処理機で乾燥させてしまって電気代がかかったので、あまりエコな方法ではなかったかも。。。

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これが乾燥させたあとのミニトマトの残滓。ゴミ処理機でやったらすごく少なくなっちゃった。

 ワザその2は「カニ殻や廃菌床で放線菌をふやす」なんだけど、カニ殻も廃菌床ないのでやめた。カニを食べることに異議はまったくないのであるが。なのでさっさとワザその3へ。「籾殻くん炭で菌根菌のすみかをつくる」とあるんだけど、籾殻くん炭とはなんぞや。精米のときに取れる米の外皮(籾殻)を400度以下の低温で燻し炭化させたもので、土壌改良に使われるものなんだそう。保水性、通気性、排水性が改善し、微生物が増殖するなどなどのご利益があるらしい。こいつを土の中に鋤き込んでみる。

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これが籾殻くん炭。ホームセンターで買えるのね。炭を細かくしたみたいに見える。

 さてワザその3は「稲ワラと木酢液で菌寄生菌をふやす」。なんたら菌かんたら菌ていうのは全然わかんないのでおいておくが、やり方としては、ワラをマルチとして畝の上に置き、米ぬかをまく。そこに木酢液をかける、というもの。こうすると病原菌をやっつけてくれる微生物が増えるらしい。なので、言われるがままにワラを敷き、米ぬかをまき、エロイムエッサイムと唱えながら木酢液を薄めたものをかけた。今のところ悪魔や怪しい生物の類は出現していない。

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ワラと米ぬかと木酢液のミクスチャー状態。この下には籾殻くん炭と野菜残滓も。

 『やさい畑』の「連作を可能にする9つのワザ」はまだまだ続くのだけど、とりあえず今やれそうなのはこのくらいなので、このへんでよしとしておこう。3つのワザをいっぺんにやってしまって、妙な化学反応とか起こらないのかやや不安だが、深く考えないことにする。
 さーて、これで今年の夏は大胆にもミニトマトの連作をやってやろーじゃないですか。ついでに去年キュウリをやった新レイズドベッドでは同じウリ科のカボチャをやってやろうと目論んでいる。今や怖いものなし、連作万歳である! 万が一にも何かあれば『やさい畑』がかならずや責任を取ってくれることだろう。うはー、楽しみだなああ〜!!!

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まだ作業開始前の状態。いろいろ購入したものの、連作が可能になるなら安いもんだ!

 しかし、今まで輪作年限(一度植えた作物を何年経てばふたたび同じ場所に植えることができるかの目安)をチェックするために見ていた「栽培カレンダー」が2012年春号の『やさい畑』の付録だったことに、ふと気づいてしまった。うーん、そういえばこの雑誌は輪作障害の恐ろしさをさんざん煽ってきたような気がする。それが今や「怖くない」である。来年あたりはまた「連作障害はこの世の終わり」みたいなことを言ってたりすんのかも。。。柔軟に対処したい。



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2017/01/25(水) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(2)

2017年春夏菜園計画進行中

 気がつけば3月である。3月といえば、世界ウン億人の家庭菜園家が春の菜園活動に向けての準備に必死になっている頃である。当エディブル・ガーデナーも例外ではござらん。冬の頃から春夏の菜園展開を考え、種や苗の注文をし、休閑農地に肥料を与え、20人の労働力を確保し、5台のトラクターを新規購入するなどして、活動再開への準備を着々と進めている。やや誇張や虚偽はあるものの。

 それにしてはブログの更新がお留守になっていたんだけど、そこには事情があった。それも、ひとえにブログを少しでも良いものにしたいという一心からくる事情なのであった。そう、今までは季節ごとの菜園計画を紹介するにあたって、いい加減な手書きのイラストを描いていたのだが、いつまでも下手くそなクレヨン画では進歩がないし、時間もかかって面倒だ。これからは世の中の進歩に歩調を合わせ、現代テクノロジーを大胆導入して画像も今どきっぽくしつつ、どーんと時短を推し進めよう。もちろんCGだ、3Dだ、というわけではないが、ここは巨費を投じて天下のiPad Proを購入、合わせてアッポーペン(シル)もゲットしちゃうわよ!
 という清い思いに駆られていたのだが、お絵描きアプリのProcreateを入れたはいいけど使い方がなかなか飲み込めず、時短どころかえっらい時間がかかってしまった。そのわりにあんまり今どきの画像にもなってない、というのがほのかに悲しい。。。
 ま、とにかく肝心の菜園計画、進めてみようじゃないの。

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メイン・ガーデン
 まずは現在完全に休閑地となっているメイン・ガーデンの春夏である。センター・サークルは去年とまったく同じで、ミニトマトと中玉フルーツトマト、そのまわりをバジルとお花で囲むスタイル。堂々大胆な連作なのだけど、その対策はすでにお知らせした通り。去年はトマトが非常に成績良かったので、今年も期待だ。『やさい畑』さん、よろしくね!って感じ。頼むわよ。
 手前の通路側ウイングでは、去年やって美味しかったサツマイモよもう一度、とダンナがしつこいので今年も安寧芋をやってみるつもり。去年より作付面積が狭いのに収穫を増やしたい場合はどうしたらいいんでしょうねえ。。。
 そしてメイン・ガーデンの奥、家側ウイングでは去年高級高額苗を6つも植えたのに全然うまくいかなかったキュウリをリベンジで。つーても狭いから植えられるのは2、3苗だし、キュウリを上手く行かせるノウハウもないし、リベンジなるかどうかははなはだ疑問。あまりガックリ来ないように、同じ畑に去年やって面白かったラッカセイも3苗くらい植えてお茶を濁す予定だ。

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新レイズドベッド
 そして、これまた現在休閑中の新レイズドベッド。ここではミニカボチャの栗坊ってヤツを育てる予定だ。我が家はこう見えて(どう見える?)カボチャがかなり好き。狭い農地でカボチャをやるならミニがいい、ってことで人気の栗坊を種から育ててみるつもりだ(大胆・・・)。ここでは去年ウリ科のキュウリをやっているので、こちらも連作障害対策はぬかりなく。しかし、ちゃんと人工授粉できんのかなあオレ。

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旧レイズドベッド他

 さて、現在そこはかとなく(?)ビーツが植わっている透水プランターでは、例年通りニガウリを2苗植えてグリーンカーテンをやる。これは年中事業なので変更できない。
 また、現在ニンジンを育てている旧レイズドベッドは7月頃まで空かない予定。ニンジンの大量収穫(希望的観測)ののちは、夏野菜でやれるとしたらナスくらいだろうか。あるいは、気分を切り替えてブロッコリーやカリフラワーなどの秋冬野菜の準備に入ることになるかもかも。
 そして、その正面、現在ニンニクが生育中の小さいスペースではエンサイを育てる予定。新種の種をゲットしたので新展開に期待したい。


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カーブ菜園

 現在スナップエンドウを栽培中のカーブ菜園だが、何をやってもあんまり収穫が上がらないのは日当たりが悪いからと、菜園活動6年目にしてようやく納得できるようになってきた。なのでこの夏、ここでは日陰でもオッケーなショウガを育てることに。ショウガといえば、我が家の場合サトイモとのセットがお約束なのだが、ここはスペースが狭いので今回のサトイモは2苗程度にとどめることに。

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角型プランター
 あと、プランター展開としては、今回72リットルのプランターを3個揃えたので、この冬うまくいったミニダイコン、去年の夏うまくいったカラーピーマンとジャンボトウガラシ福耳で柳の下のドジョウを狙いたい。苗で購入予定のカラーピーマン以外は種から栽培なので、エディブル・ガーデナーの腕の見せ所である(冷や汗)。

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丸型プランター
 でっかい丸プランターその1では、現在赤タマネギが展開中だが、5月の収穫後はジュース用のケールを植えるつもりで種から育成している。空きスペースにはルッコラなどを植える予定。また、丸プランターその2、その3では一昨年に種をまいたアーティチョークが大きくなっている。今年こそは花を咲かせてほしいもの(って、花の咲く前に食べちゃうけどね)。この空きスペースにもハーブ類を植えて無駄なく有効利用するつもりだ。

 ううむ、いろいろ妄想してお絵描きなどしている今がいちばん楽しいな。本番にめちゃ弱いエディブル・ガーデナー、このうち画像のような収穫が望めるのはどのくらい!?!?



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2017/03/13(月) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(4)

種まき名人ふたたび

 そんなわけで、春夏の到来は待ったなしだ。などと、ろくな準備もしていないくせに大げさな言葉がほいほい口をついて出てしまうのは軽い性格ゆえだろうか。とりあえず、年頭の忙しい時期にサカタのタネのカタログをサクッと見て、適当に種の注文を出しておいた。そいつがけっこうどっちゃり届いている。中には「こんなの頼んだっけ?」なんてわけわかんないものも混ざってたりするんだけど。。。

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上から時計回りにパクチー、ケール、ミニ大根、ジャンボトウガラシ福耳、クレソン、なつサラダことエンサイ、ルッコラ、ジニア、イタリアンパセリ、ミニカボチャ。

 ざっとこんなラインナップなんだけど、そのうちいくつかは3月がまきどきになっている。ここでモタモタしてゴールデンウィークの苗のイッキ植え大会に間に合わない、ということがあってはならない。雑な性格ゆえに種から育てるのが大変苦手なエディブル・ガーデナーだが、ここは精神修養のつもりで頑張るしかない。

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イケアの小型温室。育苗業者は絶対使わないようなファンシーなグッズである。

 さて、去年の春イケアで購入した温室がやっとここで登場である。いくらしたか覚えていないのでネットでチェックしてみたら1999円から3288円までやたら値段に幅がある。まさかこれが3000円もしたら買わないだろうなあ、と思うようなキッチュな商品なんだけど、とりあえず温室の役割は果たしてくれそうだ。

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カイワレ大根、ではなくてケールの双葉。伸びすぎちゃって、これはまずい。。。

 てなことで、3月の5日にジフィーセブンを使ってトウガラシ空耳とケールの種をまいた。 ジフィーセブンのありがたみについては今イチ自覚できていないのだけど、とりあえずまだいっぱい残っているのでヴァシヴァシ使っていこうと思う。

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こちら、やっと発芽の兆候が見えてきたトウガラシ空耳。いい子で育っておくれ。

 そして3月20日現在、ケールは順調というよりやばいくらい伸びていて、植え替えの必要がありそうだ。地植えしちゃいたいところだが、まだ外に出すには寒すぎる気が。うむむ、ジフィーセブンがちっこすぎて、どーしても途中で植え替えしなきゃならぬのだなあ。ううーそんな暇ないのですけど。
 そして種まきから2週間ほどでトウガラシ空耳もやっと芽が出そうになっている。これを育てるのは昨年に続き二度目だけど、前回はいったん全滅しそうになって大慌てしたんだよね。今度こそ安定成長していただきたい、と祈るような思いである。

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ミニカボチャ栗坊、種も大きいけど双葉もでかいのよ。

 そして、同じときにまいたミニカボチャの栗坊も絶賛成長中だ。ミニというわりに双葉がでかいので末は大物か!? と思ってしまう。種袋には10粒くらいしか種が入っておらず、「10.5㎝ポットに2粒ずつまく」とあるので、言うとおりにしたらもう1粒も残っていない。あとがない。失敗は許されない。なんとしても全員生き残ってくれ! とこれまた祈るような思いである。
 ちなみにこの温室は、カエルを育てようとして購入したものの失敗したためしまいこんでいた水槽である。カエルにダンゴムシを食べてもらいたかったんだけど。。。

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種まきハウスで生育中のジニア。いろんな色のミックスになってるらしいよ。

 さて、毎回食べるものを育てることばかりに血眼になっているようでややみっともない。ていうか、そもそもこのエディブル・ガーデンは見ても食べても素晴らしいことを標榜しているのに、最近は食い気ばかりにとらわれて美観がすっかりお留守になってしまっている。なので、この春夏はお花も種から育てて安くあげようじゃないの!・・・ではなく、庭をお花で美しく彩ろうじゃないの! てなことで、ジニアの種もまいてみた。3月14日のことであるが、もうちらほら発芽が始まっている。5月くらいには地植えできるようになってくれると大変嬉しいのじゃが、とまた祈祷に余念がない私である。
 ちなみにこの温室はいつも大いにパクらせていただいているはじめさんのブログからの情報で手に入れた、DAIM種まきハウスってヤツ。ネットで見ると1300円とか法外な値段が付いているけど、近所でその半額くらいでゲットできた。

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猫対策もしなきゃなので、とりあえずフタ付きのもので育苗中。

 てなことで、現在我が家の陽だまりは育苗グッズに占領されている。休眠中のシイタケの育成キットまで導入して、ここではイタリアンパセリを育てている(写真撮るの忘れたんで説明割愛ね)。さあさあみなさん、遠慮はいらんからどーんと大きくなってね〜。とか言いながら、明後日から1週間ばかり旅行に出ちゃうんで、残された双葉ちゃんたちの今後が大変心配。お母さんが帰ってくるまでいい子にしていてくださいね!


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2017/03/20(月) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(2)

『マイ・ビューティフル・ガーデン』考

 世界ウン億ガーデナー必見!とは言わないまでも、ガーデナーの間で話題になっている映画『マイ・ビューティフル・ガーデン』を見てきた。図書館に勤務する生真面目な女子ベラ(『ダウントン・アビー』に出ていたジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)は、自分の殻を打ち破りたいと思いながらも型通りのライフスタイルから抜け出せずにいる。何から何までぴっしり形にはまっていなくては気が済まない彼女は、無秩序に伸びる植物が大の苦手。おかげで庭は荒れ放題になっていたのだが、ある日「一ヶ月以内に庭を元どおりにできなければアパートを出て行くこと」という家主からの通達が届く。さて、彼女はこの危機をどうやって乗り越えるのか!?……という設定に、ロマンスや隣人とのバトルが絡んで山あり谷あり。大いにワクワクさせてくれるキュートな作品といえましょう。

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悲しい境遇に生まれながら健気に生きるベラを、男どもは放っておけません。

 さて、エディブルといえどもガーデナーの端くれである私、ロマンスにはしゃいでばかりはおりませぬ。ガーデナー的観点からもしっかり鑑賞させていただいたわよ。
 舞台がイギリスなだけに、お庭は当然「植物の自然な姿をそのままに生かす」イングリシュ・ガーデン。ガーデニングの盛んな国だけに、その辺のリアリティはしっかりしていて、たったの一ヶ月の期間で作り上げる庭がそんなものすごいことになったりしない。これがアメリカ映画だったら、最後にはターシャさんの庭みたいに壮大なことになって、湖面にボートが浮かび、マット・デイモンが白馬に乗って登場する……なんてことになっちゃうのだが。周囲の優しい男性陣の助けもあって(←主人公がめっちゃ美人のせいだとしか思えない展開)完成した庭は、やや日陰がちながら池などあって、彼女の思いがしっかり貫かれている。ベラがノートに庭のデザインをあれこれ描くシーンは、ガーデナーなら共感を覚えずにいられないはずだ。

 映画のハイライトのひとつは、いくつもの花が見事に咲き乱れる隣人の庭を見て回るシーン。いったいどれだけの労力と時間と情熱が注ぎ込まれているのかと驚かされるが、なんとこの庭は亡くなった奥さんが残したもので、だからこそ彼は人一倍の愛情を注いで維持しているのだった。そうなのかー、人は死んでも、庭は残る。植物はそれでも毎年花を咲かせる。庭を通して自分が生きていた証を後世に残せるのだ、と目を開かれた思い。……だったのだけど、これはダンナがマメな庭好き男だった場合オンリーね。うちは完全にアウトだわ。

mbg1.jpg ただいま庭と格闘中。だけど、揺るぎないこのファッションセンス!

 さて、必見なのはベラのガーデニング・ファッションだ。もう初日から黒い帽子に黒いベールをかけ、黒いブラウスに黒いパンツ、黒い長手袋に黒い長靴でビシッとキメている。どうも普段から着ているものの延長線上なのだけど、えらくスタイリッシュに見える。私など庭仕事をする場合は、わざわざそのとき家にあるいちばん汚い服を(その後洗濯するので)着ているから、これは衝撃だった。おおお、誰も見ていないからって最低の格好をしていたのではガーデニング意識が盛り上がらないんだなあ。ベラの場合、大嫌いな植物と格闘すべくファッションで自分を鼓舞しているわけで、これには見習うべきものがあると思う。後半も黒づくめなんだけど、いつの間にか素敵なジャンプスーツになったりしてて、お洒落すぎ。日本の暑い夏を思うと真似する気にはまったくなれないが。

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黒のつなぎに黒いベール。手袋と長靴はゴムらしいけど、それすらカッコいい。 ヘタな絵でゴメン。

「真のガーデナーは花が咲くときよりも種が芽吹くときに感動する」なんて言葉も出てくる。現在いろいろな種をまいてその発芽具合に一喜一憂しているエディブル・ガーデナーとしては、おおお、やっぱり花を育てるガーデナーも思いは同じなのね! と思うのだが、エディブル・ガーデナーの場合、いちばん感動するのは実は(というか当然のことながらというか)収穫のとき! なのよねえ、正直言って。
 とはいえ、この映画でガーデニングというものがクリエイティブな表現活動なのだということを改めて思い出させてもらった。そんな場所を持っているって、実に嬉しいこと。幸せなこと。食べるものばかりに心を奪われていないで、これからはお花も積極的に増やしていきたいな、などと園芸カタログをめくる今日この頃。いい刺激をいただきました!

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モリアーティ、こんなところで何してるんだ? ご飯作ってますよ。

 しかし、ベラは几帳面すぎるから庭仕事が苦手だったのよね。ある意味、几帳面とは程遠いエディブル・ガーデナーはバリバリ庭仕事に向いているのかもしれん。


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2017/04/22(土) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(2)

今さらGWイッキ植え報告

 ゴールデン・ウィークは遠くなりにけり。もう5月も後半になっちゃって、今さらGWのことなんか誰も覚えちゃいないよ・・・と思うのは、最近物忘れ的傾向に一段と磨きがかかってきた私だけでしょうか。しかし、記憶力の衰退ぶりにかけては人後に落ちない私だが、今年のGWに苗の買い出しに行き、その後イッキ植えをしたことは鮮明に覚えている。つーか、恒例の年中行事なので忘れるはずがないのであーる。

 そう、今年もやりました、イッキ買いのイッキ植え。つーても、実のところ、最初に行った横浜のYネヤマプランテイションでは希望の苗が全部揃わなくて、川崎のBバートザンに行ったりなんかしたのでイッキ買いにはならず、さらにプランターの土の準備が遅れていたため一週遅れで植えたものもあって、イッキ植えにもならなかったんだけど。
 まあ、しかし、私ももう大人だ。イッキ!イッキ!などと騒いで喜ぶ歳でもないし、そんなことで急性アルコール中毒になって病院に担ぎ込まれでもしたら立つ瀬がない。ゆっくり時間をかけてプロセスを楽しむ心の余裕を持ちたい。それが人生の妙味なのだ。とかって、人生語っている場合ではない。我々の時間は限られている。

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ガーデナーのパラダイス、Yネヤマプランテイション。時間がなくてソフトクリームを食べそびれたのが心残りだわー。

 てなことで、Yネヤマプランテイションで購入したのは次の通り。
キュウリ(夏すずみ接木苗) 298円x3
ミニトマト(アイコ接木苗) 298円
中玉トマト(フルティカ)  298円
赤パプリカ(鈴なりりんりん)348円
バジル(3苗セット)    398円
ジャンボ落花生       298円x3
その他花苗多数

 さらにBバートザンは以下の通り。
ニガウリ(スーパ−ゴーヤ) 298円x3
黄パプリカ(ビバパプリコット)298円x2

 とりあえずGWの野菜苗的出費は5,500円程度といったところか。しかし、これにはレイズドベッドの栗カボチャや、これから植えるショウガ(こいつがえっらく高い)やサトイモ、サツマイモなどは含まれていないんだよね。春夏野菜の種・苗の代金、全部ひっくるめて一万円で収まるかなあ。狭い庭だからこんなもんだけど、やっぱり払った代金を回収するくらいの収穫をあげたいもんですわい。

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なんかたくさん買ったつもりでも、並べてみるとたいしたことないね。やっぱ、庭が狭いもんだから。。。

 さあて、買ってきた苗をさっそく翌日植えつけた。メイン・ガーデンのトマト・サークルは例年通りなので、目をつぶっていても植えられる(わけがない)。鉄製のタワーにミニトマトのアイコと中玉トマトのフルティカを這わせ、そのまわりに一応コンパニオンプランツであるバジルを配し、さらにサルビアで彩りを加える。ああああーなんかこれ見たことあるー・デジャブのようだわわわ〜・ それもそのはず、去年とまったく同じ組み合わせ。なんかそういうのって進歩なくね? とか思うのだけど、今年のトマト・サークルは『やさい畑』直伝の「連作障害なんか怖くない」方式を取り入れてみたので、あえて去年とまったく同じ野菜の組み合わせにし、連作の結果を見てやろうというわけである。って、言い訳がましくなってきたのでこのくらいにしておく。

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もはや夏の定番トマト・サークル。せめて来年は花くらい変えましょうよね。

 そういえば透水プランターのニガウリ、というのも創業以来変わらない老舗の組み合わせになっている。まあしかし、ここはグリーンカーテンにしなきゃなきゃならないわけだし。。。って、メロンのころたんでもグリーンカーテンできるんだよねえ。朝顔だっていいわけだし。うーむ、たしかにマンネリではあるものの、我が家の夏にゴーヤチャンプルーは欠かせない。てなことで、連作障害にならないよう土を大々的に入れ替え、連作障害ブロックWを入れて、今年もGO!

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今回は2苗ともスーパーゴーヤ。違う苗を2つ並べても差なんてわかんないから。

 はてさて、メイン・ガーデンの家側ウイングはキュウリと落花生というなんだか怪しい組み合わせ。キュウリは満足のいく収穫をあげられた試しがないのだけど、採れたての美味しさは何ものにも代え難いので今年もトライだ。去年この家側ウイングを拡張したため、過去に使っていたネットではサイズが足りず、新規にネットを買い直したので、その期待に応える収穫をあげてほしい(って、誰に言ってるんだよ?)。落花生は昨年やったら面白かったので再挑戦。我が家で収穫した落花生で大好きなピーナッツバターが作れたら最高なんだけど(って、それには5倍くらいの畑が必要)。

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わかりにくい写真ですんまそん。いちおうキュウリ3苗、落花生3苗が並んでいると想像していただきたい。

 そしてっ。72リットルのプランター、その1にはパプリカが3本。真ん中のは赤色で、鈴なりパプリカりんりんという自信満々なネーミングのもの。お値段もお高くて自信のほどがうかがえるが、なんかちっこいパプリカが数ばかりできるような、イヤな予感がしなくもない。そしてその両脇は黄色いパプリカで、ビバパプリコットという意味不明な名前が付いている。まあたくさんなってくれさえすれば、私としては名前にこだわらないのだが。

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今年のパプリカは赤1、黄色2。オレンジをやらないことで違いを出してみた。

 さて、72リットルのプランター、その2はジャンボトウガラシ空耳、もとい福耳である。これはイッキ買いで買ってきた苗ではなく、我が家で種から蝶よ花よと育てた3兄弟である。去年大成功だったので、夢よもう一度でまたやることに。去年がビギナーズラックでなかったと信じたい。絶対の成功を目指すべく、行灯仕立てにして過保護に育てている。

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やはり市販の苗と比べると、自家製種まき苗は断然貧弱だ。頑張ってくれ、福耳3兄弟!

 って、72リットル・プランター2つとも、去年とまったく同じラインナップではないかー! 去年と同じことをだらだら続けるというマンネリに陥ってしまっては、エディブル・ガーデンとしては大変よろしくない。ついつい美味しいものが食べたいという収穫主義に傾いて、クリエイティブかつ刺激的に菜園をプロッデュースしようという当初の目標がぼやけてきているのではないか。大いに自省したいところである。

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あまりに貧弱なので行灯仕立てにして少しでも大きくしようと必死。

 でもね、今年は72リットル・プランターをさらにひとつ増やして3つ並べ、プランターその3では現在ミニダイコンが生育中なのよん。決してすべてが去年のコピペってわけじゃないのよん。と、自らに言い訳するエディブル・ガーデナー。

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今年は72リットル・プランターを3つ設置すでにミニダイコンが生育中。駐車場がどんどん菜園化している。

 でも、いいのさいいのさ。ラインナップは同じでも、今年は収穫で差をつけるから! って、マイナスになって差をつけられないことを祈るばかりである。


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2017/05/22(月) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(4)

ミニ栗カボチャに挑戦!(その1)

 幼少の頃、日本には煮物か天ぷらくらいしか存在しなかったのでそんなに好きではなかったが、最近は大人のおしゃれな食べ方などを覚え、すっかり私のお気に入りになった野菜一一それがカボチャである。だから我がエディブル・ガーデンでも毎年盛大に栽培していて不思議はないのだが、意外や2013年と2014年にやったきりで、以来封印されていた。

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見ても食べてもポップでおしゃれな野菜。それがカボチャだ。

 その理由は過去記事を読んでいただければよくわかると思う。2013年は思いつきでミニカボチャと日向カボチャの苗を植えてわけのわからないことになり、2014年(その1その2)はウルトラ万次郎カボチャを育成して一個も収穫できずという憂き目にあっている。ことに大枚をはたいて購入したウルトラ万次郎カボチャの失敗は大きなトラウマとなり、以後数日はカボチャも喉を通らない有様であった。もう二度とカボチャに手は出すまい……昇り来る朝日に向かって固く誓ったオレだった。

 しかし、3年を経てあっさりカボチャの道にふたたび足を踏み入れてしまったのは、サカタのタネのカタログに載っていたミニ栗カボチャ栗坊の宣伝文句ゆえ。いわく「手間いらずでよく育ち、一株から7〜9個収穫」、「栗のような甘さとホクホクした食感」、「食べ切りやすい手のひらサイズ」
 しえーっ、マジですか!? ここまで言われてしまうと誓いなんて雲散霧消である。これでもノーと言うヤツは真のカボチャ・ファンではない! などと甘言に乗せられて種を発注したのは今年初頭のことだった。

 春なお浅き3月5日、ミニカボチャ栗坊の種まきの儀が行なわれた。カボチャを種から育てるのは初めてのこと。種袋から出してみると、おおおっ、光り輝くカボチャの種はけっこうデカイよ。カボチャを切ると出てくる種と同じくらいデカイ(そりゃそうだ)。そいつを10.5㎝ポットに2粒ずつまく、と説明文に書いてある。種は10粒程度しか入っていないので、5つのポットでおしまいになってしまった。2粒ずつまいたうち、生かすのはひとつだけなので、つまり5苗しかできない、ということだ。失敗は許されない。むちゃくちゃ緊張する。

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ミニ栗カボチャ栗坊、種まきから2週間ほどで双葉が出てくる。デカイ。発芽率もなかなか。

 さて、室内でポット苗を育てている間に畑作りも気合を入れてやらねば。カボチャを植える予定の新レイズドベッドでは昨年キュウリを栽培している。つまり、同じウリ科なので連作障害を起こす可能性はバリバリなのだ。それで以前にもトマト・サークルの件で書いた『やさい畑』受け売りの「連作なんて怖くない」メソッドをここでも試してみることに。
 キュウリ栽培後、同じ畑でジャガイモも栽培したので、もちろんキュウリの野菜残滓が残っているわけはない。さらにカニ殻や廃菌床なんてもんもない。とりあえずあるものを……ってことで籾殻くん炭を入れ、稲ワラを敷いてから米ぬかをまき、上から木酢液をかけてみた。何もしないよりきっといいであろう。信じるものは救われる、ってことで。

 翌日、木酢液のペットボトルをしまいながらラベルの文字にふと気付いた一一「原液
 あれ一一一っ、いかんいかんいかん、原液のまんまかけちゃったよ!!!!
 いかにボケが進んでいるとはいえ、木酢液を原液で地面にぶっかけてしまうとは、背筋も凍る奇行ぶり。カルピスを原液のまま飲むなんてもんじゃない。カルピスは4、5倍でいいが、木酢液は100〜200倍に薄めて使うものなのだ。
 その後アセって水をじゃぶじゃぶかけたのは言うまでもない。アフリカで水を汲むために半日も歩いているという子供たちに心で謝りながら、木酢液薄めに必死になるエディブル・ガーデナーであった。

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籾殻くん炭、稲ワラ、米ぬか、木酢液(原液)で連作なんて怖くない状態の新レイズドベッド。

 そんな紆余曲折を経、花も嵐も踏み越えて、4月18日、室内で育ててきた苗を、ついに新レイズドベッドに植え付けることに。苗は本葉4、5枚に育っている。畑にはすでに苦土石灰、有機堆肥が仕込まれ、十分に耕されている。木酢液は3月に雨がたくさん降ったので十分に薄まっている(と信じたい)。いざ、植え付け!

 さて。これまで2回はカボチャを地面に這わせる形で栽培してきた。そのせいで収穫が悪かったんじゃないか? と考えて、今回は去年キュウリの栽培に使ったキュウリ棚を使って、カボチャを吊るす形で育てることに。ミニカボチャなら重くないから地面から離れたところでも問題なく成長してくれるだろう。

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キュウリ棚を使って今回はミニカボチャの立体栽培に挑戦だい。まだまだ貧弱な苗。

 問題は新レイズドベッドの長さが180㎝しかないことだ。そしてミニカボチャの株間は1メートル開けなくてはならない。そして用意された苗は5個。どう考えても4苗しか植えられないスペースだが、1苗捨てるには忍びない。5苗ならば35〜45個の収穫があるはずだが、4苗だと28〜36個に減ってしまう。悩んだ末に、結局ぎうぎうにして5苗とも植えてしまった。捨てられないエディブル・ガーデナーであるのは、今に始まったことではないが。

 植えつけたのは4月半ばのことで、まだまだ寒い日もある。サカタのタネのネット情報によると「ホットキャップやあんどんで風除けをせよ」とのこと。ホットキャップはなんだかヒップホップ系の人に関係ありそうだがそんなことはまったくなく、プラスチックでできたドーム型のカバーでホームセンターなどで手に入る。しかし今回は泥臭く、廃材利用のあんどんでやってみた。

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資材を使い切ったあとのビニール袋を利用したあんどん。なんかプロっぽーい! 

 赤玉土とか腐葉土とかが入っていた丈夫な厚手のビニール袋の上下を切って、苗のまわりに4本立てた支柱にかぶせるのだ。くわっ、なんてケチくさい!と思う人もいるかもしれぬが、これは農家の人が実際にやっているプロの技(技とはいわんか……)。以前から近所の農地でやっているのを見て、うひゃー、カッコええ〜!と憧れていたのだ。わずか5苗ながら今回初めて真似事ができて、大満足のエディブル・ガーデナーであった。(つづく)


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2017/07/10(月) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(2)

ミニ栗カボチャに挑戦!(その2)

 5月半ば、カボチャの苗を寒さや風から守っていた自家製あんどんをついにはずした。プロの農家気取りで自己陶酔していたので残念だったが、いつまでもあんどんをしていたら苗が蒸れてしまう。はずしてみると、けっこういい感じに成長していた。

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あんどんを外したばかりのカボチャ苗。とりあえずネットの支柱に絡ませておく。

 ここでほんとのプロの農家なら、しっかりツルをネットに誘導していくところなんだが、なにしろ場当たり主義で面倒なことが嫌いなエディブル・ガーデナーである。「ツルの間隔が35㎝になるように配置します」と種袋の説明書きに書いてあるのを見て、「あーん、こんなに狭いのに35㎝も間隔取れないよー、しかもモノサシないし」ってことで、さっさと説明書に従うのをやめてしまった。アナーキーである。ノーフューチャーである。

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雄花第1号。彼女に巡り会えぬまま、はかない一生を終えた。

 それでも自然界の底力というのは恐ろしく、あんどんをはずした2、3日後にはさっそく花が咲き始めた。花が咲いたからって、嬉しがって祝杯をあげたりしないよ。雄花なんかいくら咲いてもカボチャの実がなるわけじゃないことはエディブル・ガーデナーだって知っている。その後、待てど暮らせど肝心の雌花は咲かず、男ばかりがチャラチャラ花を咲かせる悲しい男子校状態が2週間も続いたのであった。

 さて、6月1日の朝のこと。キターーーー!!!って感じである。一輪だが、雄花と比べるとやや大きめの雌花が朝陽に輝いているではないか。花弁のつけ根部分にぷっくりとビー玉大の球体がついている。受粉が成功すればこれがカボチャの実となるのだ。咲いている雄花を2、3摘んで人工授粉して差し上げる。べつにひとつでも十分なんだけど、念には念を入れようってことで。男あまってますし。

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わかります? 花の後ろについている緑の球体がカボチャの実になるんですね。

 その日を境に、ほとんど連日のように雌花が咲いた。日によっては雌花が2つ咲いて、たったひとつ咲いた雄花の花粉を両方の雌花に分けっこして受粉を試みたりもした。それも5株植えてあったからできたことであって、株数がもっと少なかったら男女のマッチングに苦労していただろう。案の定、6月後半になると男女の花の形勢が逆転して女子校状態となり、せっかく美しい花を咲かせても彼氏がいない、という事態に。せっかくビー玉のような子供をつけているのに、それをこの世に送り出すことができないのは断腸の思いである。って、送り出したところで、すぐに人様の胃袋に入ってしまうのだが。

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雌花がつくときはじゃんじゃんつく。この2つは受粉成功。失敗すると大きくならずに終わる。

 受粉はしたものの、子供が大きくならぬまましおれてしまうケースが多かったのも気になるところだ。ひとつ考えられるのは、受粉のチャンスが多かった6月半ばの朝に雨がよく降り、雨の中で人工授粉したこと。教科書によると「天気の良い日に人工授粉する」と書いてあるが、雨が止むのを待っていたのではNGである。花が咲いたとき雨が降っていたらもうジ・エンドなのだ。少なくとも我が菜園ではそうだったんだけど、世の中的にはどうなんだろう。

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7月頭のカボチャ棚。球体がぼんぼりくらいに大きくなってきて、なんとも可愛らしい。

 7月上旬、お雛様のぼんぼり大のミニカボチャが茂った葉っぱの間にプラプラぶら下がるように。それでも株はダラダラと成長を止めず、あっちゃこっちゃに蔓を伸ばして、新レイズドベッドはアマゾンのジャングル状態になってしまった。これではいかん、株の勢いが弱くなって実がつきにくくなる、それにすでについた実にも日照・風通しなど悪くなるだろうし。と、やっとのことでツルの整理を試みた。なになに、「親ヅルと子ヅル1、2本を残す」のね、えええ? なんだかわかんなーい。って、もうすでに遅すぎる。後の祭り、アフターザフェスティバルである。この頃になって何をしたところで、もう雌花はつかなくなっており、株は事実上終焉に向かっていたのだ。

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一応ツタを整理してみたつもり。まだぐんぐん伸びてくるんだけど、もう実はつかない。

 では、5株にいったいいくつのミニ栗カボチャがなったのか。な、な、なんと、10個である。つまり、ひと株にたった2個。
 えええええええ!?!?!?  「手間いらずでよく育ち、一株から7〜9個収穫」という宣伝文句はなんだったんだ!? せめて宣伝文句の半分くらい、3つ、4つの収穫があってもいいんじゃないのか?!? 

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ジャングルの中ではひっそりとカボチャが生育中。ちょっとひっそりすぎないか? 個数的に。。。

 こんなの不当表示だ、誇大広告だ、と私がアメリカ人なら裁判を起こしているところだが、説明書通り「ツルの間隔が35㎝になるように配置し」「18節までの脇芽は取り除く」というのを実行しなかったオマエが悪い、と言われたらたしかにぐうの音も出ない。ううう、そうなのか、間隔をしっかり開けて、下の方の脇芽は全部切り捨てておけば、大量収穫も夢ではなかったのか。しかし、そうするには我が家の菜園は狭すぎる。株を減らせば前述のように受粉がままならないし。。。
 かくしてミニ栗カボチャ35〜45個の収穫は真夏の夜の夢と終わったのだった。

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葉っぱが茶色くなってくるのも収穫のタイミングらしい。うどん粉病みたいになってるのもあって見苦しいことこの上ない。

 7月18日、受粉から40数日を経て、「実のつけ根が褐色にコルク化」したのでミニ栗カボチャ第一号を収穫した。1個で450グラム。頑張ればイッキ食いできそうなサイズで、見るからに形が良くて美味しそう。さー、さっそく食べてみるか!!!
 と、行きたいところだが、収穫したてのカボチャをすぐに食べちゃダメなのは、猿でも知ってる常識だ。そんなことを知らないのは、2013年のエディブル・ガーデナーくらいなものだろう。これから2週間くらいかけて追熟させるとでんぷん質が分解されて糖質になるんだとかなんとか。家庭菜園というと採れたてが食べられるのがウリみたいなところがあるけど、サツマイモやカボチャにはちょっとばかりの忍耐が必要だ。でも、家のどこかにそんなお楽しみが眠っている、というのもまた一興。この1、2週間の間にカボチャ・メニューを考えることにするか。なにしろ、小さいながら10個はあるんだからね!

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ヘタの実に近い部分がカサカサになったら収穫。なんとも美しい出来栄え! 美味しいに決まってる(結果は後日報告します)。

 しかし、35㎝のツル間隔を確保して、初めの方の脇芽をガシガシ取っておけば本当に(5株で)35〜45個のミニ栗カボチャが収穫できるんだろうか。今やエディブル・ガーデナーの闘争心に火がついて、市民農園を借りて栽培を試みることを検討中。それでも30の大台に乗らなかったら、アメリカ人になって訴訟だな!w



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2017/07/18(火) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(4)

お化けキュウリに遭遇

 昨夜から降り続いた雨が上がって、朝靄に煙る庭の一角に、それはいた。キュウリ棚と家の壁面のわずかな隙間に挟まるように、ほっそりした体をまっすぐ立てて、じっと沈黙を守ったまま佇んでいた。あまりにも静か、しかも周囲に溶け込むような目立たない姿なので、私はそれがそこにいることにまったく気づかずにいた。もしかしたら数日、いや、数週間前からそこにいたのかも。その存在に気づいたとき、私の口から漏れ出たのは「ひえええええええ〜〜〜〜」という悲鳴だった。

 いやあ、写真撮っておくべきだったよねえ。証拠写真。しかし、そのときは「こんなに巨大な実がついていたら、キュウリの株の栄養が全部こいつに吸い取られてしまう!」(そうなのか?)という焦燥感しかなく、一刻も早くツルから切り離すことしか考えられなかった。切り離して手に取ってみると、まるでなんかの生き物みたいにでかい。湖の奥深くとかに住んでいそうだ。明日になったら手足が生えて、スタスタどこかに歩いていっちゃいそうだ。

 巨大キュウリは、自慢ではないが、この夏も順調に3、4本は収穫している。あれっ、あれっ、こんなところに隠れていたとは。。。という大物が、なぜかいきなり大物になって出現するんだなあ。これまでの年は、多少でかくてもキュウリはキュウリよ、細かく刻めばわかりゃせんわい・・・みたいにして適当にごまかしていたが(でも捨てない)、今年は「巨大キュウリはキューちゃんにするとよいのだ」というのを、このブログのいつものネタ元である田舎暮らしde東京仕事 で聞きつけて、早速実行に移している(ってまだ塩漬けにしてる段階だけど)。

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まあまあ巨大キュウリと言えるかな。今やこんなの可愛いもんだい。

 しかしなあ、今度という今度は巨大、なんていうものじゃない。測ってみたら、長さ50センチ、重さ1.2キロもある。普通のキュウリの10本分くらいに相当する。塩漬けにしようにもジップロック(保存用袋)がいくつあっても足りないし、ここまででかくなると普通の(?)巨大キュウリと同じ扱いをしていいのかどうかもわからない。

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どーん! お化けキュウリ。横の曲がったヤツは同日収穫したもので、ちょっと肥料不足気味?

 てなことで、もう巨大キュウリでは通用しないと思い、お化けキュウリでググってみた。
 したら、あるある。 クックパッドに載っているお化けキュウリのレシピだけでも91もある。いやあ、この世の中ではそんなにたくさんの人々が日々お化けキュウリと戦っているんだ、ボンクラに生きていて畑のキュウリの管理もろくにできないアホンダラは自分だけじゃないんだ、と思うと励まされる気がする。集まれ同志たち! お化けキュウリ被害者よ、団結しよう!! と沈みゆく太陽に向かって叫びたい気持ちだ。

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切り口はこんな感じ。種もでかい。果肉はかなり水っぽい。

 てなことで、さっそく「子供も大好き! お化けキュウリのきんぴら」というのをやってみた。
1、キュウリを縦半分に切り、スプーンで種を取り出し皮をむく。
2、薄切りにしたキュウリを、ごま油で炒める。
3、しなっとしてきたら、酒(大さじ2)、砂糖(小さじ2)、醤油(大さじ1)を加えてさらに炒める。
4、最後にゴマ、鰹節をパラリと散らして出来上がり。

 よーするにニンジンやゴボウをお化けキュウリに置き換えただけのシロモノ。だがしかし、お化けキュウリを使うといわゆる巷にあふれるきんぴらを超越した、まったく別次元の食べ物になってしまうからびっくり仰天だ。何しろよく炒めて火を通したお化けキュウリの食感が、もちろん普通のキュウリとは似ても似つかないんだけど、すでに野菜ですらない感じ。ツルツルシコシコして、こんにゃくとか寒天に近い。それにきんぴら味がついているから、実にユニーク。そして、冗談抜きで美味しいのだよこれが。けっこう使えるじゃん、お化けキュウリ! って気がしてきた。

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お化けキュウリのきんぴら。ツルリと行けちゃう。辛味を利かせてもいいかもね。

 うーむ、夏場に爽やかなこのツルツル感、スイーツにしてもいけるんじゃないか? と思って、刻んでショウガをちょっとプラスして煮込んだものに、メープルシロップで味付けしてみた。コツは、キュウリっぽい繊維質がまったく感じられなくなるまでじっくり煮ること。そうするとブドウの実のようなツルツルした食感と適度な歯ごたえが生まれるのだ。メープルシロップもよく合うけど、ベリーで作ったフルーツソースとかにもピッタリかと。

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お化けキュウリのスイーツ。とてもキュウリには思えないキュートな美味しさ!

 エディブル・ガーデナーによる初のオリジナル・スイーツだよおん。ぜひお試しを。つーても、お化けキュウリにはなかなか遭遇できないかもだが。ううむ、暇ができたらコイツでクックパッド・デビューしちゃおうかしら!?


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2017/08/15(火) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(2)

2017年春夏野菜の中間報告

 世界ウン億人の家庭菜園家の頭の中で、すでに夏は終わったことになっているはずだ。いや、南半球のことはよくわからないけど、少なくとも日本全国津々浦々の家庭菜園家のみなさまは、もう夏は終わったことと考えて、春夏野菜を畑からすっかり撤収して秋冬の準備に入っているはずだ。
 にもかかわらず、毎年遅くまで春夏野菜を引きずっているエディブル・ガーデナーが全然そんなモードに入っていないことは、もちろん、自慢ではないが、言うまでもないことだ(なにも、そんなにえらそーに言わなくても……)。
 そんなわけで、秋冬の話の前に、まずは春夏ガーデンの結果報告ではなくて中間報告をしておかねばなるまい。つーのは、なんやかんや忙しくて、ブログの更新が滞りまくっていたからなのよねえ。ブログはストップしていても、ライフゴーズオンなわけでいちおう菜園活動は続いている。よって、ここにまとめておきまする。

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完熟するまで収穫しないから美味しいの。しかし、中玉トマトのフルティカ、ちっちゃすぎ!

トマト
 今年も例年通りミニトマトのアイコと中玉トマトのフルティカをやったんだけど、今年の注目点といいますか、いつもと違うところは、『やさい畑』の「連作なんか怖くない」を参考にして籾殻くん炭だの、ワラだの、米ぬかだの、木酢液だのをトマト・サークルにぶち込んだこと。おかげさまで収穫がいつもの5倍に!
 ってことはなかったが、とりあえず連作障害的なものは一切なかったと断言できる、ような気がする(断言してねーじゃん)。例年土を全部取り換えていたんだが、これからはこの方法で行ってみようと思う。気のせいかもしれないけど、これまでは上へ上へと大きくなっていたトマト株が、今年は横へ横へと広がる傾向。株としてはどっしり感があって好ましい気が。

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元気に茂っていると言いたいところだけど、鬱蒼としすぎで水木しげるの世界。

 ただ、中玉トマトが数ばかりいっぱいできて、それは結構なんだけど、粒が小さい。アイコと全然変わらなかったりして、立派な小玉トマト。これは連作障害ではないと信じたいのだが……。
 毎朝熟れ熟れのミニトマトが収穫できて大満足。まだまだ花が咲き、緑の実もいっぱいついているので、今年も冬までお付き合いしちゃいそうな気配。

キュウリ
 最盛期には食べきれなくて人にあげるほど収穫できたキュウリもそろそろおしまいのようで、うどん粉病にこそなっていないものの、黄色く枯れてきた葉が目立つようになってきた。うむう、撤収した方がいいかなあ。

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8月末現在のキュウリ棚。もう秋風吹きまくり。

 と思って、ふとその裏手のニガウリのグリーンカーテンに目をやると。
 なんと、グリーンカーテンの3分の1くらいをキュウリの葉っぱが占めている。株の下の方は枯れかけているのに、上の方はやたら元気でグイグイ茎やツルを伸ばし、他国への侵略に乗り出した、みたいな。いちおう実をつけたりもしてるんで、もうちょっと収穫を引っ張れるかも、ねえ。

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グリーンカーテン。もりもり茂っているのはキュウリで、主役のニガウリはしょぼしょぼ。

 今年はニガウリが絶不調で、2株あるうちの1株はほとんど死んじゃってるみたい。だからキュウリにつけ込まれているのかもしれない(あるいはキュウリが侵入してきたのでショック死?)が、キュウリを撤収しちゃうとグリーンカーテンがいきなり穴だらけ、ってことになりそう。てなことで、面倒臭いのも手伝って、当面このまま放置プレーで行ってみます。

エンサイ(空芯菜)
 今年は、サカタのタネで購入した「なつサラダ」という「若穫り細葉」エンサイの種を旧レイズドベッドにまいた。例によって、まいた種が全部出てくるくらいの発芽率。くそ暑くても全然へーきでグイグイ伸びてきて、ちょきちょき切って収穫すると、そのあとからまた脇芽が出てきてグイグイ伸びる。葉っぱ不足の折に、こんなにありがたい野菜はないよ、と二拝二拍手一拝する毎日である。

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エンサイ畑。多少バッタに食われたものの、元気で茂りまくり。だけど、退場いただくことに。

 さて、生野菜としても食べられちゃうというのがウリの「なつサラダ」。しかし、生野菜としてのエンサイはねえ、別にどーってことない感じ。若いうちは茎まで柔らかくて葉っぱともども生食できるんだけど、レタスみたいにパリッとしてないし、さりとてルッコラみたいに個性的な味もなくて、ほとんど入ってることすら気にならないくらいの影の薄さ。だからミックスサラダに入れても、入れたことまで忘れてしまう。なんか虚しい。お勧めは、単独で酢の物ですかね。茎にはシャキシャキ感もあって、サラリと食べられる。

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エンサイの酢の物。それなりにさっぱりいただけるけど、やっぱ炒め物よね、本領発揮は。

 もちろん、市販の「タイ野菜炒めの素」とかを使ってもいいんだけど、さすがに何度もやりすぎて飽きたわねこれは。
 
 てなことで、さんざん食べまくったエンサイももはやこれまで。撤収してなんとか9月の種まきに間に合わせたい。なんつって、ちゃーんと秋冬のことも考えてるじゃんオレ!(つづく)


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2017/08/29(火) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(2)

2017年春夏中間報告のつづき

 つづき、というほどのネタもないのだが、いちおう片付けておかないと先に進めない。なので前回漏れた野菜にさくっと触れておこう。

パプリカ
 今年は、鈴なりパプリカりんりん(赤)1苗、ビバパプリコット(黄)2苗、の計3苗を72リットルのプランターに植えた。馬鹿げたネーミングにもかかわらず、8月中にはそこそこ収穫があったが、その後シーンとしたまま。おいおい、まさかこれで終わりじゃないよね? 5、6個の収穫で「鈴なり」なんて言われちゃ、不当表示で消費者庁に訴えてやるぞ。と耳元で脅してやったせいか、9月に入ってからふたたび実つきが良くなってきた。過去の経験からパプリカは秋の終わりまで収穫できることがわかっているので、今後に期待だ。しかし、案の定「鈴なり」の実はやけに小さい。ミニトマトくらいのものさえある。まさに懸念していた通り、「鈴なり」というのはとことん数で勝負、大小は問わないのであった。

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葉っぱばかりが茂る中にポツポツとパプリカ。これで「鈴なり」ですかい!?

ジャンボトウガラシ福耳
 去年の大成功に引き続き、今年もジャンボトウガラシ空耳、もとい福耳を種から育てた。相変わらず種から育てるのがちょー苦手なエディブル・ガーデナー、多くの苗を若くしてあの世に追いやってしまったが、なんとか残ったものがやっと大収穫期を迎えようとしている。
 パプリカ同様、これもたしかに8月上旬はけっこう獲れていたんだけど、やはり今年の天候不順のせいだろうか、昨年のような爆発的収穫には至らなかった。なかなか巨大な福耳状態にならないし。しかし、9月に入って「げげっ、なんかやけに涼しくない!? もしかして夏終わっちゃった!?」と福耳どもにも焦りが出てきたのか、やっと成長に気合が入ってきたようだ。
 すでに連日のように福耳入りの辛いメニューが続いている我が家だが、これからさらにホットになっていきそう。夏は終わっても、まだまだ熱いぜ、ホットだぜ……と言いつつ、やや食傷気味なんすけどね。

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小さい実がいっぱいついている空耳。これからジャンボに成長する予定。

ナス
 書くのをまったく忘れていたが、ゴールデン・ウィークのイッキ植えをとうに過ぎた6月のある日、遅まきながらナスの苗をふたつ購入して72リットル・プランターにひと苗ずつ植えつけた。ひとつはナス千両2号、もうひとつはナス紫美人というヤツで、それぞれ310円くらいだったかな。ナスの苗としてはややお高めだが、310円で千両や美人が簡単に手に入るんだから、けっこうなことである。
 ナスというのは、かつてやったことがあるから知っているのだが、真剣に育てようと思ったら芽かきだの摘芯だの剪定だのいろいろむずかしい作業が必要で、バカなオレにはそんなの無理なんだい! なので今回はそうしたお約束事は全部無視。初心にかえって、まっさらなカンバスに自由奔放に思いの丈をぶつけることにした。いや、どうせ無理なのだから、あえて考えないようにして完全放任主義で行くことにした。
 にもかかわらず、なかなか悪くない収穫をあげている。勝因は乾燥を避け、水やりを欠かさないでいたことか。8月は雨も多かったんで、それにかなり助けられた。
 あとは、秋ナスがどれくらい行けるか、だな。まだ花もついているから、期待してしまう。空耳がまだまだ収穫できそうなんで、最高のパートナーであるナスさんにももうひと踏ん張りしてもらいたいんですよ、ぜひ。

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こちらナス千両2号。全然剪定とかしてないんだけど、花つけてくれてます。

オクラ
 なぜかひと株だけプランターの片隅に植わっているオクラ。けなげにも次々と花を咲かせ、次々と尖った実をつけている。ほんとに手間いらずの優秀野菜だと思う。
 しかし、ひと株だと収穫量があまりにもしょぼくて食卓における存在感がなさすぎ。来年はオクラをズラーッと並べて大量生産し、アフリカ料理にトライしてみようかな。と、最近クスクスに開眼したエディブル・ガーデナーは思うのであった。

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プランターのオクラ。こんなショボショボっぽい株でもけっこう生産性は高いのよ。

サツマイモ
 実がなって収穫できる野菜はだいたいこれくらいで、あとはただ場所を塞いでいるだけの迷惑野菜だ。つーと野菜に失礼だが、収穫はまだ先の先。広い心で気長に待たなくてはならない。その筆頭がサツマイモだ。
 昨年旧レイズドベッドでやったら簡単で気楽で、しかもうまかったサツマイモ。だから夢よもう一度ってことで、今回はメイン・ガーデンの通路側という、我が家の庭のいちばん真ん中の場所を割り当てた。んだが、ここは狭くて、10苗も植えたらパンクしそうにぎうぎう。そんな猫の額でサツマイモがあっちに伸びたりこっちに伸びたりしてるんだから、見苦しいことこの上ない。しかも、サツマイモの葉っぱはでかくて厚ぼったくて妙にヘヴィな存在感。真夏の庭の真ん中にこんなのがべったり生えていると暑苦しさも倍増であった。
 痩せた土地でも育つんだから、今後はもうちょっと人知れぬところでひっそり栽培したいもの。これで収穫がガッポリあれば救われるんだけど、狭さゆえにあまり期待できそうもない感じ。焼き芋、何個できるかなあ。

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鬱蒼と生えるサツマイモ。これでも蔓返しでかなりちょん切ったんだけどね。

ラッカセイ
 これまた去年に引き続き再挑戦。去年はオクラとのカップリングでやってみたんだけど、今年はキュウリとのマリアージュ(意味不明)。要するにキュウリ畑に間借りしている、ってだけの話ね。何しろ我が家は農地面積が狭いんでねええ。空いているところにはぎうぎう押し込んじゃうのがオレ流。
 しかし、メイン・ガーデン家側ウイングのギリギリのところに植えたものだから、ラッカセイは新天地を求め、畑を仕切っているパーテーションを乗り越えて通路に侵入してきてしまう。ラッカセイは花が咲くとその付け根からひも状のものが出て地中に潜り、そこで実をつけるんだけど、通路に潜られてはかなわない。なんとか畑内に導入するべく頑張っているものの、気がつくと通路をウロウロしてるんだよなあラッカセイくんは。
 と、これを書きながら説明書きに(初めて)目を通したところ、「開花が始まったら追肥を終了する」と書いてある。しかし……花を見た記憶が全然ない。咲いた、のか!? 時期としては、もうとっくに花が終わっていないとマズイんだけど。。。

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花はどこに行った? 肥料のやりすぎで葉ばかり育ちまくるラッカセイ。そこ、通路にはみ出ないで!

ショウガ
 庭でいちばん日当たりの悪いカーブ菜園に、今年は半日陰でもオッケーなショウガを植えた。これまでサトイモとの混植で二度やったことがあるが、今回はめでたくソロ・デビュー。狭いとはいえひとつの舞台を与えられて、ショウガ軍団はいつになく張り切っている。そおかあ、やっぱり無理やりサトイモと一緒に押し込められて息苦しい思いをしてたんだなあ、と思うくらい、ひとつひとつの株がしっかりと大きくなっている。これなら11月の収穫に期待が持てそうだ。おっと、ショウガの写真を撮るのを忘れてた。でもまーショウガないわね、ってことで。と、日曜のお父さんギャグで失礼いたしました。


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2017/09/05(火) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(4)

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