庭に歴史あり2

庭に歴史 
パーゴラに絡むナニワイバラ。
 T摩ニュータウンのI城市に引っ越して来た1994年、ガーデニング・ブームはまだシモジモまで普及していなかった。もちろん庭のある人は誰もがそれなりに園芸店で花や樹木を買い求めたり植木屋さんに頼んだりして庭作りをしていたが、ガーデニングがオサレな趣味としておばさま層に熱狂的に受け入れられて「社会現象」になったのはもうちょっとあとのことだ(2000年の「花壇用苗もの類」の卸売り数量は1995年の2倍だったとか!)。

 なので、「さあ〜庭でもやるか!」と立ち上がったとき、園芸店には今ほどおばさんの心をくすぐるような豊富な花苗もなければ楽しい園芸グッズもなく、プロっぽい資材もなかった。近所の植木屋さんが売り込みにやって来てくれたはいいが、「奥さんねー、庭と言ったらマツ、モチ、モッコクだよ!」と純和風庭園路線を押し付ける。我が家の外見はある意味「サンタフェ」風(苦笑)。どう考えても見事な枝ぶりのマツなんか植わっていたらギャグ以外の何ものでもないのだけど、そんなトンチンカンなことを言うヤツがプロとして幅を利かせている時代だったのだ。

レンガのアプローチ 
プロの作ったアプローチ。さすがに長持ちしている。
 植木屋なんかに任せていたらどんなことになるかわかったもんじゃない、と思った我々はできるかぎりDIYすることに決めたが、大きな樹木の購入と植え付け、そしてアプローチ作りは隣人に紹介してもらった栃木の業者に任せることにした。一匹狼みたいな人で、暑い中黙々と敷石を並べ真剣に仕事に打ち込んでいたが、お茶の時間に日本茶を啜りながらふと漏らすのであった。

「奥さん、こんな洋風の庭にしてたらいずれ飽きるよ。やっぱり日本人だったら、年取ったときには築山(つきやま)があって、形のいい石や刈り込んだ庭木が並んでて……っていうのがほしくなるんだ(断言)」
 げ、それじゃサンタフェ風の家なんかウンザリして合掌造りの家とかに住みたくなるのかよ、と言いたい気持ちを抑えてヘラヘラしていた私であった。

 やっぱり、いつかは年を取ってロックなんか聞いていられなくなり、演歌とか民謡を聴きたくなる日が来るのだろうか。これからそんな劇的変化が訪れるのかと思うと、ちょっと楽しみな気がしないでもない。(つづく)


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2011/12/13(火) | 庭をデザインする | トラックバック:(0) | コメント:(0)

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