食用ホオズキ、トマチロの謎

 前回は花も咲かなければ実もならないウルトラ万次郎カボチャの謎について書いたけど、今回は食用ホオズキ、トマチロ(トマティーヨともいう)の謎である。真夏の菜園は謎だらけ、ミステリー劇場の様相だ。

 食用ホオズキ、トマチロ、なんて言っても知っている人はいないので(断言)、まずはコチラをご参照くだされ。昨年の暮れ、大量に収穫した青いミニトマトでサルサを作ったとき、本場メキシコでは青いトマトではなくトマティーヨと呼ばれるホオズキを使うのだと知った。何事も本格派を目指す私としては無視できない情報だ。

トマチロ 
これがトマチロ。T川園芸H野春ハーブガーデンのサイトから盗用。

 よしゃっ、この夏はなんとしてもトマティージョを育てる! じゃんじゃん収穫して本場もんのサルサを作る! それでも余るくらいできたら食用ホオズキ農家に転身する!(専業農家が必要なほど需要があるとは思えないが)そう決意した私はオオブドウホオズキとも呼ばれる食用ホオズキの種を探して三千里。……することもなく、いろいろググったあげくT川園芸H野春ハーブガーデンのサイトに行き着き、トマチロという商品名のオオブドウホオズキの種をネット注文した。

 届いた種の袋には種と、「トマチロ(オオブドウホオズキ) 一年草 大きな独特の風味の実からソースを作る」という簡単すぎる説明を印刷した小さな紙切れが一枚入っているだけだ。アッサリしてるな〜! そっけなさすぎ!

植え付け 
種から育てた苗をプランターに植え付けるの図。

 種から育てるのが天才的にヘタクソな私としては困惑の極みであるが、3月後半、箱にまいたりポットにまいたりそのへんに直まきしたりとヘタな鉄砲を数撃ってみた。そして5月半ば、ようやく本葉が出てきたトマチロの苗をプランターとアーティチョーク花壇に植え付けた。これまたヘタな鉄砲で、とりあえずいくつかの小苗をゴチャゴチャと植えておく。あとで間引いて元気に伸びてきたヤツだけを育てようという寸法だ。

 6月に入るとぐんぐん大きくなってきたので2苗を選んであとを間引いた。T川園芸H野春ハーブガーデンのホームページを見ると、「2株以上植えると結実しやすい」と、これまたアッサリ書いてあったからだ。

大きくなってきた 
2苗以上植えると結実しやすいのでなく、植えないと結実しない。または植えても結実しない。

 その後、暑さをものともせずトマチロの苗は生長を続け、ついに6月末小さな黄色い花をつけ始めた! やった〜!!!
 うーむ、この花はどこかで見たことがある……と思ったら、そーだそーだ、昨年育てていた食用ホオズキ、スイートジュエリーちゃんのお花にそっくりではないか! あのときもこのような花がたくさん咲いて、しばらくするとホオズキの実が出現したのであったっけな。しめしめ、この調子で花がじゃんじゃんついてくれたら我が家は安泰、孫子の代までホオズキには困らないぞ。……ってことはないにしろ、この夏は美味しいメキシカン・サルサがたっぷり楽しめそうだ!

花が咲いた 
小さな黄色い花。スイートジュエリーは放っておいてもじゃんじゃん実がなったんだけどなあ。

 というガーデナーの多大な期待に応えるかのように、黄色くて愛らしい花は連日咲いた。いくつもいくつも咲いた。わ〜、可愛いな、きれいだな、と日々愛でていたのだが、不思議なことにそのあとなんにも起こらない。毎日花は咲いているのに実らしきものがひとつもついていないのである。
 なんでなの〜? 花は咲いてもただ虚しく散ってしまっているのだろうか。プランターにはちゃんと2本植えてあるのに、どうして実がつかないのだろう。

 そんなこちらの心配をよそに、夏の盛りになるとホオズキの背はどんどん伸びて、1メートルを超えるほどに。ぐわっ、これは立派な木といって過言じゃないのではないでしょうか。しかし、どうやらオオブドウホオズキというのはそーゆーものらしいので、仕方なく支柱で支えることに。去年のスイートジュエリーは地を這うような株の形だったから、一口にホオズキといってもいろいろな種類があるのだわねえと驚く。ホオズキ市でもこんなもんにはお目にかかれぬまい。

伸びた〜 
ズンズン植えに伸びるトマチロ。強風でバッタリ倒れていたりする。

 そんなこんなで今は8月後半。種をまいてから5ヶ月、植え付けてから3ヶ月ちょいが経過したわけだが、相変わらず食用ホオズキの収穫一個もナシ!である。
 そうこうしているうちに花のつきがだんだん悪くなってきて、プランターに植えた2本のうち1本は今やひとつも花が咲いていないありさま。いよいよ終末的雰囲気がプンプンしてきた。こ、これは大変ヤバい。

 さんざんググってみたすえに発見したのは「花を全部咲かせると実がならないので側枝を中心に摘花します」という記述。げげっ、花のつき過ぎで実がならないってことなのね!?!? ううう、たくさん実がなることを願うあまり摘花など考えたこともござんせんでした。
 しかもさらにいろいろ調べてわかったのは、オオブドウホオズキは「自家不和合性」の植物というヤツで、「花粉が同じ個体の柱頭に受粉しても受精に至らない」、つまり実を作るためには違う株に咲いた花がなくてはならないのである。「2株以上植えると結実しやすい」なんてのんきな話ではなく、2株以上植えるのがマストなわけである。そんなこと今頃言われてもなあ……プランターには今や花の咲いているホオズキは一本しかないのだ。

花大過ぎ 
花を咲かせ過ぎたのか? 摘花なんて発想はまったくござんせんでした。

 てなことで、大量豊作は夢の夢、今やトマチロが口に入るかどうかも怪しくなってきた。とりあえず一本残った株の花を半分くらいに減らし、地植えしてかろうじて生き残っている一本の花を取ってきて、強引に人工受粉を試みた。
 う〜ん、なんかムリっぽい。。。万が一にも結実の折りにはご報告いたしまするが、すでに真夏の夜の夢がぼろぼろと崩れて行く音が耳元で聞こえるような気がするのである。


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2014/08/25(月) | 2014年春夏菜園やってます | トラックバック:(0) | コメント:(4)

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はじめ

『No title』

トマチロ・・・名前が萌えww
なのに、子沢山じゃないなんて・・・・。
つーか、毎年変わったものを作りますねw
チャレンジャーだ!!

このまま種が取れそうな気配もあるから、
来年は観賞用だと言い聞かせて、種まきしてみたら?

2014/08/29(金) 16:27:09 | URL | [ 編集]

ginfoo

『Re: No title』

こんにちは、はじめ様!

いや〜、完全に名前にだまされた! 
トマトなんてチョロいもんだよ、って意味だと思ってたんだけど、全然そーじゃなかったですわい。

> つーか、毎年変わったものを作りますねw

やはりそのへんに売っていないものを育てると市場価値が高いんじゃないかと。
って、どこの市場に出荷する気だったのやら!? 

> 来年は観賞用だと言い聞かせて、種まきしてみたら?

いや〜、たぶん二度とやんないだろなあ。
もう花ばっかり見飽きたので鑑賞したくもないわい!ぷんすか、って気分なのよん。

2014/08/29(金) 22:14:51 | URL | [ 編集]

佐藤 巌

『No title』

楽しいレポートありがとうございました。
我が家の小さなトマトの隣に変なもののが出てきたので探していたら、幸いあなたの記事に当たり全く同じもので感謝しています。しかしなぜ生えたのかわかりません。食べてみます。

2014/11/09(日) 10:58:19 | URL | [ 編集]

ginfoo

『Re: No title』

こんにちは、佐藤様!

おお!? トマチロ突然発生ですか〜・
食用ホオズキだったら食べてもOKですけど、違うホオズキだと
体に良くないものもあるらしいのでご用心くださいね。
トマチロが自然発生してくれたら楽しいですよね!

2014/11/09(日) 15:25:13 | URL | [ 編集]

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