
いかにもアメリカっぽい風景(写真はイメージです)
「Tear off your lawn and plant some food」なんてことがアメリカで今世紀の初めぐらいから言いだされ、今やちょっとしたブームになっているらしい。アメリカの家庭の芝生と言えば、家の前のけっこうな広さのスペースを占めていて、新聞配達が新聞を投げ込んだり、子供が小遣い稼ぎに芝を刈ったりする……そんな光景が映画やテレビを通じて私たちの頭に刷り込まれている。かように典型的なアメリカン・ライフスタイルを象徴するものが今や存亡の危機に瀕しているのだ。……というのは大嘘で、相変わらず彼の地では芝庭が主流・本道であるに違いない。しかし、少しずつ変化が訪れつつあるのも事実のようだ。

ミッシェルさんも芝生ひっぱがしてますね。おしゃれすぎてエディブル・ガーデナーの鑑です。
なにしろ今や世界を席巻する家庭菜園ブームである。オバマ大統領夫人のミッシェルさんもホワイトハウスで家庭菜園をやってるらしい。ファースト・レディが芝生をひっぺがすというのは想像できないが(と思ったら、この写真。きっとやらせに違いない)、アメリカの多くの家庭菜園家たちが「なんでいちばん日当りのいい場所に芝生を植えておくかな?」と考え始めたとしても不思議はない。ことに100年に一度の経済危機でリストラなんかされて家にいたりしたら、大人の場合芝生を刈ったってお駄賃ももらえないのだ。「だったら何か食えるものでも」と思うのが人情だろう。芝生をひっぺがして食べられるものを植えよう!──大きなムーブメントになりそな予感。
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2011/11/09(水) | 脱芝庭宣言 | トラックバック:(0) | コメント:(0)