ロマネスコ奇譚

 我が庭の片隅のプランターにまったく見慣れぬ花が咲いている。この花の名前をご存知の方はいらっしゃるだろうか。

現在 
上品な薄紫色の繊細で清楚な花、と言えないこともない。やあ〜言えないよなやっぱり。

 この花をご存知の人は、もしかして私のご同輩で、相当ダメダメ菜園家と思われるのだけど、違うだろうか。なんとこの花、カリフラワーの品種のひとつ、ロマネスコのなれの果てなのである。似ても似つかないけど、おそらくカリフラワーでも育て方次第でこのような花を咲かせることが可能かと思われる。つって、誰がこんな花見たいもんかい! あ〜あ(嘆息)

植え付け後1ヶ月2 
11月半ば。植え付けて1ヶ月で元気に成長中。

 ロマネスコの苗をゲットしたのはまだ残暑厳しい9月の半ば。そのときの記述に注目したい。
「ノリでカリフラワーのロマネスコを買ってしまったんだけど、プランター栽培でもうまくいくかな? あのガウディの建築物みたいな野菜が育っていくのを間近で見ることができたらかなり盛り上がるのでは?」
なんて青春女子のようなファンシーな文章がブログには綴られている。はっきり言ってもうこの段階でカリフラワー類を育てる資格はまったくない。無知とはつくづく恐ろしいものである。ブロッコリーが育てられたなら、カリフラワーだって育てられるわっ!くらいな気分だったのだな。おぬしも青いよのう。

12月末傘の骨 
12月末。ヒヨドリ被害でボロボロになったロマネスコ。

 そんな無知とは別に、外界からの脅威もロマネスコに襲いかかった。12月の末、例によって大食いのヒヨドリの餌食となって葉っぱが食い荒らされ、傘の骨状態になってしまったのだ。詳しくは過去記事を参照していただくとして、慌てた私はすぐさま透明ビニール袋を行灯仕立てにし、「こうすればヒヨドリの野郎は完全シャットアウトできるし、日は当たるし、暖かいし、かえってロマネスコの生育にはいいかもしれぬ」などと悦に入っていた。

ビニール行灯 
これがロマネスコを守るためのビニール行灯。黒い袋にしておけばよかったのかも?

 そして1月の末、ビニール越しについにロマネスコの薄黄緑色の花蕾が、ようやく生え始めた葉っぱの間に顔を出した。おおおおおおおお!!!!! これはまごうかたなきロマネスコではございませぬか! 小さいながらも、細かいとんがりをたくさん蓄えた幾何学模様のような花蕾は、自然の神秘といってもいいほどの美しさである。

ロマネスコ登場 
1月末。小さいながらにしっかりとロマネスコの宇宙を形成しているから大したもの。

 しかし、マーケットなどで売られているものの半分にも満たない大きさだ。これはもうちょい時間をおいて成長を待たねば……と、一ヶ月待つうちに花蕾の一部が茶色く変色してきた。なっ、なんなのっつ!? とビニールに顔をくっつけて慌てることしきり。もしかして、大きくしたいばかりに肥料をやりすぎてしまったのだろうか? なんかの病気だろうか? 実はツートンカラーの品種だったのだろうか? などと悩んでも、もはや打つ手はない。

変色 
2月半ば。一部が茶色く変色してしまった。

 さらに2週間ほどすると、ロマネスコのツンツンとんがったサザエの貝殻みたいな独特な形状は見る影もなく破壊され、ツンツンのひとつひとつが意志を持ったかのように勝手にグイグイと伸び始めてきた。当初黄緑色だったそのとんがりは、怪しい薄紫色に変色している。まさに「あんた、誰?」まったく異形の生物がそこには存在していたのである。

変形 
2月末。もうこれを見てロマネスコだと言い当てられる人は少ないかもね。

 ついにビニール袋を取ってみると、しばらくヒヨドリにやられなかっただけに葉っぱもずいぶん茂ってきて、まあそれなりの見てくれになってはいる。←あくまでも、これがカリフラワーの一種だとか思わず、新種の観葉植物なのだと考えられる寛大な精神の持ち主にとって限定。

行灯とったら 
3月半ば、ビニール行灯を取ってみる。

 さて、ここに至ってついに教科書「有機・無農薬でおいしい野菜づくり」を開いてみると……(半年遅いよ!)
「秋口、蕾ができる頃になったら、蕾の集まりがまだ見えないうちに外葉を束ねて包むようにして紐で結ぶ。これは蕾に光が当たって色が悪くなるのを防ぐため」

ガ〜ン! 蕾に光を当てちゃダメなんだ〜!!
 てことはつまり、「あのガウディの建築物みたいな野菜が育っていくのを間近で見ること」なんてそもそも無理ってことじゃん!?
 そして、蕾ができる頃に外葉を束ねて紐で結ぶといわれても、その当時傘の骨状態だったロマネスコじゃそんなことできるわけがない! つまり、ヒヨドリが毎冬のように現れては傍若無人な振る舞いに及ぶ我が家の庭では、カリフラワーの類を育てるなんてハナから無理だったのだ。

アジサイに似てない 
アジサイに似ていなくもない? 食用花なのかもしれないが、怖くて口に入れられない。

 ということで、現在ロマネスコは観葉植物兼ヒヨドリの餌として庭の片隅を虚しく彩っております。くそーっ、もう二度とやんないからな、ロマネスコ!



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2015/03/20(金) | 2015年秋冬菜園事情 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

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はじめ♪♪

『No title』

ぶわははwww
珍しく花ネタを書いているのかと思ったら・・・・ww

えーーーーっと
うちのカリフラワーも、余った苗をプランターで育ててまして。
地植えのものは買うくらい大きくなっておいしく胃袋に収まりましたが、
プランターのほうは小さく、同じように経過を観察しておりましたら、
そちらのロマネスコと全く同じような物体になっておりますww
今度ネタで記事書こう~~っとw

2015/03/24(火) 22:15:43 | URL | [ 編集]

ginfoo

『Re: No title』

こんにちは、はじめ様!

> 地植えのものは買うくらい大きくなっておいしく胃袋に収まりましたが、

まあニクいわ。そりゃ当然葉っぱでクルリしたんですよね。
クルリしなかったらせめてブロッコリーにでもなってくれたらよかったのに。
やっぱカリフラワーを白いブロッコリーだと勘違いしてるあたりから
エセ菜園家ちうー感じで。。。

> プランターのほうは小さく、同じように経過を観察しておりましたら、
> そちらのロマネスコと全く同じような物体になっておりますww

そうか、じゃああの花はけっこうみなさんにおなじみだったり。
しないよねー!!!

2015/03/25(水) 11:37:39 | URL | [ 編集]

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