
本日の収穫。パプリカが連日鈴なり。ブドウもやっと甘くなってきた。
またしても半月近く更新を怠ってしまったが、その間に秋がどアップで近づいてきた! 一般的な感覚からするとまだまだ残暑厳しい折って感じだけど、全日本のウン千万菜園活動家のみなさまにおかれましては、「しえーっつ、秋だよヤバイよ!!」的な焦燥感を覚えずにはいられない今日この頃なのではないでしょうか。
てなことで、ついに9月上旬のある日、キュウリ棚を撤収した。前回、8月末のブログの時点で生産活動を中止していたキュウリだが、私は決してあきらめていなかった。まだ花もたくさんついていたし、ニガウリのように8月後半にペースを落としても、また9月に入って新たな生産ピークを迎える野菜も多いと知っていたからだ。 だからきっと最後のひと花を咲かせてくれるに違いない、と祈るような気持ちで広岡はリングの上の戦いを見つめるのだった。というのはウソで、私はキュウリ棚を見つめていたんだな。

8月末、まだまだ小さい実がついている・・・と期待してたんだけど、このまま黄色くなってフェイドアウト。
しかし、花は咲いてもそのまましぼんでしまうものが多く、たとえ実がついたとしても大きくならずに黄色くなって枯れてしまう。・・・こ、これはもしかしてもう終わってるってこと!?
ふと正気に返ってよく見ると、もうキュウリ棚の半分くらいはウドン粉病にやられまくって枯れ落ちている。そして残りはウリハムシに食べられてボロボロのレース状になっている。なんだか30分ほど前にゾンビの軍団が通過していった民家のリビングのカーテンみたいな様相だ。枯れ枝を引っ張ってみるとズルズルと根っこまで抜けちゃいそうな弱々しさで、それまで食事で忙しかったウリハムシが一斉に飛び立つ。あーあー、なんて見苦しいのっ!? これでは「見ても食べても美味しいエディブル・ガーデン」なんて、口が裂けても言えないわ。

なんだかホラー映画の一幕のような、悲惨すぎる新レイズドベッドのキュウリ棚。
ふと隣家の庭を覗くと、うちの一週間遅れでまったく同じキュウリ棚を設置したはずなのに、もうすっかりきれいに片付けられているではないか。 すっかり枯れてしまったキュウリ棚をボロボロのまま未練がましく維持してたなんて、うちだけなんだわー。うちの方が菜園経験長いもんねーなんて思っていても、キュウリの撤収どきすらわかってなかったなんて。ううう、やっぱり何よりもかによりも見目麗しくない状態を2週間近く続けてしまったことが悔やまれる。エディブル・ガーデナー、初心に戻らなきゃいけないわよねえええ。

振り返って7月21日の収穫。この頃からキュウリがじゃんじゃん獲れだした。
今年は例年になく広くて日当たりのいいスペースに、2,900円の巨費を投じてサカタのタネで購入したフリーダム接木苗6本を植え、キュウリ作りに並ならぬ闘志と野望をたぎらせていたエディブル・ガーデナーであった。経験者のみなさまからは「そんなに植えたら食べきれない」「キュウリ農家に転身する気が」と早くからご心配いただいたほどである。私も「奥様、XXさんからキュウリいただきました?」、「ええええ、もうこの夏3度目だからうちも食べきれなくて」、「やっぱり。町内の全家庭に配ってるみたいよ」、「こうなるとおすそ分けも迷惑よねえ」みたいなことになって社会にひと波乱巻き起こすんじゃないかと、密かに期待していたのだが、結局そんなことにはならず、実家に持って行ったのを除くとほとんどすべて自家消費してしまった。

生で食べてもよし!
もともとキュウリはカッパ並に大好きな私、獲れすぎたって困ることは全然ない。サラダ、浅漬け、もろきゅう、納豆キュウリ、冷やし中華もよくやった。
今年よくやったのは、キュウリに熱を入れる中華料理だ(つーても、調理するのはうちのだんな)。ひとつは清炒蝦仁(チンシャオシアレン)という、小エビ、キュウリ、ギンナン、クワイ、ショウガ、ネギの炒め物。色もカラフルだし、サクサクしたクワイやネトネトしたギンナン、生と違ってふわりとしたキュウリなどいろんな食感が楽しめる。いちばん大変だったのはクワイの缶詰を見つけ出すことだったりして(大東京卸売りセンターまで行ったよ)。

手前が 清炒蝦仁、奥が油燜苦瓜。
もひとつは四川料理のキュウリの炒め物(中国名は不明)。キュウリと豚ロース、赤唐辛子を炒めるんだけど、我が家で絶賛収穫中の福耳トウガラシもドドンと入れてピリ辛さをアップ! キュウリは炒めると青臭さが消えて、別の深くて甘やかな味わいが出てくるし、肉や魚などの美味しさをぐっと引き立ててくれる。生のパリパリした食感とは違う柔らかさも魅力だよ。

こちら、キュウリの炒め物四川風。キュウリの切り身がでっかいのが特徴です。
そんなこんなで、ひと夏のキュウリ料理などを振り返っていると、あああああー、今年の夏は自家製キュウリが豊富だったからこそ素晴らしかったんだなあ、という気になってくる。
しかし、そんなことで感涙にむせんでいていいのか? 高級苗6本を投じて例年と大して変わらない収穫量というのはいかがなものかと責任者を追求しなくていいのか? たしかにそーなんだけど、追求されて困る責任者は私ことエディブル・ガーデナーなので、もうこのまま感涙にむせんでいることにする。来年はどーするか、っていうのは相変わらず頭の痛い問題だけどね。
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2016/09/11(日) | 2016年春夏菜園やってます | トラックバック:(0) | コメント:(4)