マー坊ナス、悲しく敗退

 10月半ば、マー坊ナスを撤収した。撤収なんていうと、「明朝までに前線基地を撤収する!」みたいな感じで、まだ余力はバリバリ残ってるんだけど、とりあえず作戦だから移動するか……なんていう余裕が漂ったりもしなくない。だとしたら、撤収という言葉はふさわしくないかも。なにしろ、すでにナスは死にかけて青息吐息、支柱があるからかろうじて立っているけど、半分くらい干からびて、とても実を結べるような状態ではなかったのだ。撤収というより、始末だね、正確には。10月半ば、マー坊ナスを始末した。……なんとも悲しい響きである。

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マー坊ナスの植わったカーブ菜園。なんか半ばゾンビワールドと化している。

 まあね、もう10月だもん、今はもう秋誰もいない海ですよ。キュウリだってニガウリだって枯れちゃったんだから、ナスだって枯れるさ! ということもできなくはない。
 いや、できない。秋茄子というではないか。ヨメに食わせるなというではないか。更新剪定なるものを施すと、ナスは10月になってもバンバン実をつけるらしい。それが証拠に、近所の畑では2メートルくらいの巨大株に成長したナスがいまだにたわわに実をつけているのだ!

 なのに、我が家のナスときたら。かろうじて生き延びて花を咲かせているものもあるんだけど、実がついても全然大きくならない。マー坊ナスはそもそも細身の長ナスなんだけど、小指くらいの大きさで成長を止めてしまって、こんなんではとても料理なんかには使えない。虚しい期待を抱くのを止めて、全部引っこ抜いてしまおう。
 と意を決して菜園に出て、ナスに手をかけると、ろくに力を入れるまでもなく、地面からすっぽり抜けてしまった。葉っぱが枯れているのみならず、根の張りもめちゃくちゃ貧弱。あーこりゃダメだ。こんなもんに期待していつまでも菜園に並べていたとは、なんたる時間と場所の無駄遣い。おそらく9月初旬くらいにマー坊ナス栽培敗退宣言を出すべきだったんだろうな。しょぼん。

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かろうじて生き延びた株も、花はつくものの実が全然大きくならない。

 マー坊ナス栽培は、ジャンボとうがらし福耳とセットで育てようと、3月に種をまくところからスタートした。種から植物を育てることが致命的に下手くそなエディブル・ガーデナーとしては大した英断であったが、100粒くらい種をまいたところ、5、6苗が奇跡的に生き残り、なんとか庭のカーブ菜園に植え付けられたのは6月19日のことだった。
 しかし、今さら自分でケチをつけるのもなんだが、ナスの植え付けというものは通常6月半ばには終わっていなきゃいかんらしい。6月19日はどう考えても半ばを過ぎている(我が菜園においてはこの程度はまったく許される程度の遅れなんだがw)。

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3月にいろいろな種をまいたものの、ほとんどが失敗に終わった。生き延びたのはマー坊と福耳のみか。。。

 植え付けの遅れが株の成長にどんな影響を与えたかは不明ながら、マー坊ナスの記念すべき第1号が実ったのは8月7日。自家製苗とはいえ、あまりにも遅くないか? 教科書『有機・無農薬でおいしい野菜づくり』によると普通なら7月頭から収穫が始まり、「7月中頃になって暑さと乾燥で株が弱り実つきが悪くなったら、弱った株に更新剪定を行なう」とある。我が家のマー坊くんの成長ぶりがいかに世間のスピードとずれていたかおわかりいただけるだろう。とほほ。

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植え付け当時。うーん、こんな貧弱な苗はホームセンターじゃ売ってないかもだわ。

 しかし、8月も半ばになると株は相変わらず貧弱なままながら、ひとつふたつと実がなりだした。昔ながらの電球型の普通のナスと違って、細い実が地面に届くほど長く伸びる。色は鮮やかな紫。パープルレイン、パープルレイン、てな感じだ。果肉はふわふわに柔らかくて甘く、炒め物に向いていると言われるだけあって、油で調理するとトロ〜リとろけるような食感になり、なんともリッチな食べ応え。一緒に植えた(でもバリバリ大量豊作の)ジャンボとうがらし福耳と一緒に炒め合わせると、トロリと甘いマー坊ナスとみずみずしい辛さと柔らかな食感の福耳が絶妙のハーモニーを奏でてくれて、ほんとにうまい。

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福耳とマー坊が両者揃って収穫できたハネムーン期。あまりに短かった。。。

 しかし、この陶酔のデュエットが味わえたのは悲しいかな2、3度だけ。マー坊の収穫量が少ないので、福耳は得意のハーモニーも奏でられず、仕方ないわねえとばかりに他の野菜と浮気しまくり。その活躍ぶりは以前書いた通りである。マー坊を使った料理はあと、カポナータと浅漬けくらいしか印象に残っていないなあ。悲しいほどに影の薄い存在のままで終わってしまった。

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マー坊と福耳の味噌炒め。このソーセージみたいに見えるのがマー坊ね。奥は福耳と青物炒め。

 ナスの栽培は実のところすごくむずかしく、本当なら実を収穫したあと茎の切り戻しをしたりしなくてはならない。だけど、今回のマー坊ナス、あまりにも株が貧弱で実つきが悪いのに業を煮やして、摘心や切り戻しの類をまったくしなかった。たしかに、そういう手抜き管理が良くなかったのは間違いないと思うんだけど、こんなに元気のない株が厳しい剪定に耐えられたかどうかはなんともいえない。
 では、どうしてこんなに育ちが悪かったのか? うーん、もしかしてカーブ菜園の日当たりがイマイチだから? そんなことを言い出すと、こんな狭い庭じゃなんにも植えられないわよーってことになっちゃって非常に困る。それに、別のところのプランターで植えたマー坊も同じくそんなにうまくいかなかったんだよなあ。

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マー坊、最後の収穫。浅漬けにでもしてみるか。

 もう、ナスはむずかしいから金輪際やめるわ。と思いかけて、自分の古いブログを見ていたら、2014年にはナスが豊作でけっこうウホウホ言っているではないか(すっかり忘れてた)。そうか〜、ナス栽培、一度くらいうまくいかなかったからって完全にあきらめることはないんだよな、きっと。
 ……と、どんな失敗にもメゲないエディブル・ガーデナーがいる。だから地球は今日も回っている。



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2016/10/18(火) | 2016年春夏菜園やってます | トラックバック:(0) | コメント:(2)

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はじめ♪♪

『No title』

今年はうちもマー坊は今一つだったよ。
売っている接木苗じゃなくて、種まきからだから、
温度に左右されるかもね~~
素人には厳しい夏だったと思いましょう。

うちには普通のナスもあるので、
福耳と普通のナスの組み合わせもおいしいよ。
来年は普通のナスでウハウハよぉ~~~

2016/10/24(月) 11:19:38 | URL | [ 編集]

ginfoo

『Re: No title』

こんにちは、はじめ様!

> 今年はうちもマー坊は今一つだったよ。

あーよかった! ……って、そんなことで喜んじゃまずいよね。
だけど、私の下手くそさがすべての原因じゃないことが
証明されたわね!
そうかあー、やっぱり接木苗って違うもんねえ。
将来ナスをやるときは普通のナスの接木苗にしよーっと。
って、またしてもネバギブアップの精神が戻ってきてしまいましたよ。。。


2016/10/24(月) 13:16:54 | URL | [ 編集]

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