落ち葉の季節である。昭和時代の人々は落ち葉を集めて焚き火をし、サツマイモを焼いて食したと言われるが、今の時代、住宅地の真ん中で焚き火なんぞすると警察が駆けつけかねない。だから、 焚き火で焼いたサツマイモをふうふういいながら食べる文化は残念ながら過去のものとなった。のだが、サツマイモの焼いたのが秋冬の味覚の王者であるという事実に変わりはない。少なくとも私の心の中ではギンギンにそうなのである。
落ち葉とともにサツマイモを収穫!
にもかかわらず、サツマイモの家庭菜園栽培を今までやったことがなかった。というのは、サツマイモ栽培には広いスペースが必要だとされているからだ。我が家の猫の額でサツマイモは無理でしょう、と思っていた。
しかし、今年の春、旧レイズドベッドにビーツを植えるつもりでまいていた種がなかなか大きく育たず(毎度のことですが)、ちょうどその頃に苗の買い出しに行ったYネヤマプランテイションでたまたま見かけたのが、サツマイモの苗の予約販売の広告であった。安納芋その他数種類のサツマイモ苗を10本から販売するという。おおお? 10本くらいなら植えられるかも!?!? しかもお値段500円程度で、お財布への影響もマイルド。その場で予約を入れたのは言うまでもない。その場でビーツ栽培計画が白紙化したことも言わずもがなだ。
買ってきたサツマイモの苗。切り口を水につけて元気にさせるのがポイントらしい。
6月5日に苗が入荷、大至急取りに来いという呼び出しをくらってYネヤマに馳せ参じ、翌日には旧レイズドベッドに8苗を植えた。サツマイモは痩せた土地でも育つというので、本来そんな準備に労力をかけなくていいのだけど、知らずにいつも通り堆肥やぼかし肥を入れておいた。もったいないことである。
なんでも教科書によると、植え方には垂直植えと船底植えという2種類があって、前者は「イモは大きくなるが数は少ない」、後者は「イモは小ぶりだが数は多くなる」(いわゆるイモ蔓的)。スペースの狭い我が菜園では当然垂直植えしかできない。
サツマイモを垂直植えしたばかりの旧レイズドベッド。全然垂直になってないけどな。
サツマイモは「暑さ寒さに強い」、「肥料も必要としない」とのことなので、管理はダンナに丸投げして、私はほとんどなんにもしなかった。ほぼ完全放置プレイ。8苗のうちの1苗だけは初夏のうちになぜか枯れて戦線離脱してしまったが、他の苗は元気に成長。ちょっとドクダミに似た濃い緑の厚めの葉っぱをじゃんじゃん茂らせながら大きくなっていった。いいねえ、こういう野菜は。どの野菜もみんなこんなふうに手間がかからず、無言でむくむく大きくなってくれるなら、明日から野菜農家に転身だ! とか思っちゃいますよ。
緑豊かな8月半ばのサツマイモ畑。
とはいえ、あまりにもバカスカ茂るのをほったらかしにしておくと、「つるぼけ」なるものになってしまうらしい。認知症の一種である。というのはウソで、株から出てくる蔓から根が出て地面の栄養を吸収し、葉っぱばかりが繁茂して、肝心のイモの実が大きくならない、という現象なんだとか。だから、根が地面に張らないよう、たまに葉や蔓を引っぱってひっくり返すといいらしい。このへんはダンナに命じて処理させた。ダンナも少しは園芸活動に協力してもらわないと「つるぼけ」になってしまうからね。
余分に伸びた蔓や葉をどっさりカット。これくらいじゃ何のダメージにもならないくらい元気。
それにしても、サツマイモは広いスペースが必要というだけあって、我が旧レイズドベッドは7株が限界。それでも蔓がじゃんじゃん伸びてレイズドベッドの外にまで遠征しちゃうので、9月半ばにははみ出た蔓や葉を大幅カットした。よく「戦時中はイモの葉っぱまで食べた」と聞くので、カットした葉っぱは食べられるのか? と思ったけど、戦時中じゃないのでそのまま廃棄してしまった。あとで調べたら、葉っぱは炒め物で食べられるし、茎もおひたしにするとうまいらしい。よーし、今度戦争になったらやってみよう。って、今や冗談になってなかったりする!?
やっと葉っぱが黄色くなってきた11月21日にサツマイモ収穫祭!
はてさて11月上旬、近所の小学校が借りている体験農地のサツマイモは収穫が済んでいた。いいのかうちのサツマイモ?と焦ったものの、まだ葉っぱは青々としている。ここで焦って掘り上げて実が小さかったら泣くに泣けない。ってなことで、さらに待つこと2週間。おおお?? いよいよ葉っぱが黄色くなってきたぞ!?!? ってところで、いちばん端っこの蔓を引っぱって株元を探りつつ、スコップを深く差し入れて掘り起こしてみれば。。。おおおおお、すごいよすごいよ、これはかなりの大物だ!! 300グラムくらいありそう。おう、これなら売り物になるぞ。って誰にも分けてやんないけどねっ!
というわけで、そのまま芋掘り大会に突入。垂直植えだけあって、大物はほんとに7、8本で、あとは小ぶりなのが多数って感じ。あの葉っぱの茂りようからすると、こんなもんかなあ?って気もするけど、今までは狭いからとあきらめていたスペースからこれだけの収穫があったってのはすごいと思う。
安納芋掘り上げ第一弾。フルーツこがねという品種っぽい。
さー、おいしいおいしい安納芋ですよ〜・ほっかほかの焼き芋ですよー・ と石焼き芋売りのアナウンスを真似ながら、さっそく焼いてみました安納芋。この焼き方にはコツがあって、水洗いしたあと、拭かずにそのままキッチンペーパーに包み、さらにアルミホイルに包んで、オーブンで170前後の温度で90〜120分じっくり焼く。長いですねえー、じっと我慢の子ですよ。気の短い私は90分が限界だわ。
と、食べてみると、安納芋ならではのクリームのようにねっとりした食感に優しい甘さ。もうこのままスイートポテトと呼んでもいいくらいの美味しさだ。いろいろお料理のレシピはあるけど、ぜーんぶ焼き芋でオッケーよ!って思ってしまう。こんなに栽培が簡単で、ていうかほぼほったらかしで、こんなにうまいなんて、サツマイモ栽培、癖になっちゃいそうだ。
とろとろにクリーミーな安納芋。このままおやつでGO。でも、待っても良かったのね。
と思って悦に入っていたんだけど、実は安納芋、収穫してからすぐに食べちゃダーメなんだって!!!!
収穫後3週間から1ヶ月以上熟成させると糖度が上がって美味しくなる、という驚愕の事実が、今これを書きながらネットを見ていて明らかになってしまった。
あらあらまあ。2時間だって待てない私に3週間なんてどーやって我慢しろって言うのよ。しかし、今でこそかなり甘い安納芋、いったいどんだけ甘くなっちゃう!? 怖いもの見たさ気分でどーんと1ヶ月待ってみようかな?
いつもありがとうございます!
また来てくださいね~
ランキングに参加しています。
ポチッといただけると嬉しいです!

にほんブログ村

落ち葉とともにサツマイモを収穫!
にもかかわらず、サツマイモの家庭菜園栽培を今までやったことがなかった。というのは、サツマイモ栽培には広いスペースが必要だとされているからだ。我が家の猫の額でサツマイモは無理でしょう、と思っていた。
しかし、今年の春、旧レイズドベッドにビーツを植えるつもりでまいていた種がなかなか大きく育たず(毎度のことですが)、ちょうどその頃に苗の買い出しに行ったYネヤマプランテイションでたまたま見かけたのが、サツマイモの苗の予約販売の広告であった。安納芋その他数種類のサツマイモ苗を10本から販売するという。おおお? 10本くらいなら植えられるかも!?!? しかもお値段500円程度で、お財布への影響もマイルド。その場で予約を入れたのは言うまでもない。その場でビーツ栽培計画が白紙化したことも言わずもがなだ。

買ってきたサツマイモの苗。切り口を水につけて元気にさせるのがポイントらしい。
6月5日に苗が入荷、大至急取りに来いという呼び出しをくらってYネヤマに馳せ参じ、翌日には旧レイズドベッドに8苗を植えた。サツマイモは痩せた土地でも育つというので、本来そんな準備に労力をかけなくていいのだけど、知らずにいつも通り堆肥やぼかし肥を入れておいた。もったいないことである。
なんでも教科書によると、植え方には垂直植えと船底植えという2種類があって、前者は「イモは大きくなるが数は少ない」、後者は「イモは小ぶりだが数は多くなる」(いわゆるイモ蔓的)。スペースの狭い我が菜園では当然垂直植えしかできない。

サツマイモを垂直植えしたばかりの旧レイズドベッド。全然垂直になってないけどな。
サツマイモは「暑さ寒さに強い」、「肥料も必要としない」とのことなので、管理はダンナに丸投げして、私はほとんどなんにもしなかった。ほぼ完全放置プレイ。8苗のうちの1苗だけは初夏のうちになぜか枯れて戦線離脱してしまったが、他の苗は元気に成長。ちょっとドクダミに似た濃い緑の厚めの葉っぱをじゃんじゃん茂らせながら大きくなっていった。いいねえ、こういう野菜は。どの野菜もみんなこんなふうに手間がかからず、無言でむくむく大きくなってくれるなら、明日から野菜農家に転身だ! とか思っちゃいますよ。

緑豊かな8月半ばのサツマイモ畑。
とはいえ、あまりにもバカスカ茂るのをほったらかしにしておくと、「つるぼけ」なるものになってしまうらしい。認知症の一種である。というのはウソで、株から出てくる蔓から根が出て地面の栄養を吸収し、葉っぱばかりが繁茂して、肝心のイモの実が大きくならない、という現象なんだとか。だから、根が地面に張らないよう、たまに葉や蔓を引っぱってひっくり返すといいらしい。このへんはダンナに命じて処理させた。ダンナも少しは園芸活動に協力してもらわないと「つるぼけ」になってしまうからね。

余分に伸びた蔓や葉をどっさりカット。これくらいじゃ何のダメージにもならないくらい元気。
それにしても、サツマイモは広いスペースが必要というだけあって、我が旧レイズドベッドは7株が限界。それでも蔓がじゃんじゃん伸びてレイズドベッドの外にまで遠征しちゃうので、9月半ばにははみ出た蔓や葉を大幅カットした。よく「戦時中はイモの葉っぱまで食べた」と聞くので、カットした葉っぱは食べられるのか? と思ったけど、戦時中じゃないのでそのまま廃棄してしまった。あとで調べたら、葉っぱは炒め物で食べられるし、茎もおひたしにするとうまいらしい。よーし、今度戦争になったらやってみよう。って、今や冗談になってなかったりする!?

やっと葉っぱが黄色くなってきた11月21日にサツマイモ収穫祭!
はてさて11月上旬、近所の小学校が借りている体験農地のサツマイモは収穫が済んでいた。いいのかうちのサツマイモ?と焦ったものの、まだ葉っぱは青々としている。ここで焦って掘り上げて実が小さかったら泣くに泣けない。ってなことで、さらに待つこと2週間。おおお?? いよいよ葉っぱが黄色くなってきたぞ!?!? ってところで、いちばん端っこの蔓を引っぱって株元を探りつつ、スコップを深く差し入れて掘り起こしてみれば。。。おおおおお、すごいよすごいよ、これはかなりの大物だ!! 300グラムくらいありそう。おう、これなら売り物になるぞ。って誰にも分けてやんないけどねっ!
というわけで、そのまま芋掘り大会に突入。垂直植えだけあって、大物はほんとに7、8本で、あとは小ぶりなのが多数って感じ。あの葉っぱの茂りようからすると、こんなもんかなあ?って気もするけど、今までは狭いからとあきらめていたスペースからこれだけの収穫があったってのはすごいと思う。

安納芋掘り上げ第一弾。フルーツこがねという品種っぽい。
さー、おいしいおいしい安納芋ですよ〜・ほっかほかの焼き芋ですよー・ と石焼き芋売りのアナウンスを真似ながら、さっそく焼いてみました安納芋。この焼き方にはコツがあって、水洗いしたあと、拭かずにそのままキッチンペーパーに包み、さらにアルミホイルに包んで、オーブンで170前後の温度で90〜120分じっくり焼く。長いですねえー、じっと我慢の子ですよ。気の短い私は90分が限界だわ。
と、食べてみると、安納芋ならではのクリームのようにねっとりした食感に優しい甘さ。もうこのままスイートポテトと呼んでもいいくらいの美味しさだ。いろいろお料理のレシピはあるけど、ぜーんぶ焼き芋でオッケーよ!って思ってしまう。こんなに栽培が簡単で、ていうかほぼほったらかしで、こんなにうまいなんて、サツマイモ栽培、癖になっちゃいそうだ。

とろとろにクリーミーな安納芋。このままおやつでGO。でも、待っても良かったのね。
と思って悦に入っていたんだけど、実は安納芋、収穫してからすぐに食べちゃダーメなんだって!!!!
収穫後3週間から1ヶ月以上熟成させると糖度が上がって美味しくなる、という驚愕の事実が、今これを書きながらネットを見ていて明らかになってしまった。
あらあらまあ。2時間だって待てない私に3週間なんてどーやって我慢しろって言うのよ。しかし、今でこそかなり甘い安納芋、いったいどんだけ甘くなっちゃう!? 怖いもの見たさ気分でどーんと1ヶ月待ってみようかな?
いつもありがとうございます!
また来てくださいね~
ランキングに参加しています。
ポチッといただけると嬉しいです!

にほんブログ村
スポンサーサイト
2016/11/27(日) | 2016年秋冬菜園進行中 | トラックバック:(0) | コメント:(4)