昨夜から降り続いた雨が上がって、朝靄に煙る庭の一角に、それはいた。キュウリ棚と家の壁面のわずかな隙間に挟まるように、ほっそりした体をまっすぐ立てて、じっと沈黙を守ったまま佇んでいた。あまりにも静か、しかも周囲に溶け込むような目立たない姿なので、私はそれがそこにいることにまったく気づかずにいた。もしかしたら数日、いや、数週間前からそこにいたのかも。その存在に気づいたとき、私の口から漏れ出たのは「ひえええええええ〜〜〜〜」という悲鳴だった。
いやあ、写真撮っておくべきだったよねえ。証拠写真。しかし、そのときは「こんなに巨大な実がついていたら、キュウリの株の栄養が全部こいつに吸い取られてしまう!」(そうなのか?)という焦燥感しかなく、一刻も早くツルから切り離すことしか考えられなかった。切り離して手に取ってみると、まるでなんかの生き物みたいにでかい。湖の奥深くとかに住んでいそうだ。明日になったら手足が生えて、スタスタどこかに歩いていっちゃいそうだ。
巨大キュウリは、自慢ではないが、この夏も順調に3、4本は収穫している。あれっ、あれっ、こんなところに隠れていたとは。。。という大物が、なぜかいきなり大物になって出現するんだなあ。これまでの年は、多少でかくてもキュウリはキュウリよ、細かく刻めばわかりゃせんわい・・・みたいにして適当にごまかしていたが(でも捨てない)、今年は「巨大キュウリはキューちゃんにするとよいのだ」というのを、このブログのいつものネタ元である田舎暮らしde東京仕事 で聞きつけて、早速実行に移している(ってまだ塩漬けにしてる段階だけど)。
まあまあ巨大キュウリと言えるかな。今やこんなの可愛いもんだい。
しかしなあ、今度という今度は巨大、なんていうものじゃない。測ってみたら、長さ50センチ、重さ1.2キロもある。普通のキュウリの10本分くらいに相当する。塩漬けにしようにもジップロック(保存用袋)がいくつあっても足りないし、ここまででかくなると普通の(?)巨大キュウリと同じ扱いをしていいのかどうかもわからない。
どーん! お化けキュウリ。横の曲がったヤツは同日収穫したもので、ちょっと肥料不足気味?
てなことで、もう巨大キュウリでは通用しないと思い、お化けキュウリでググってみた。
したら、あるある。 クックパッドに載っているお化けキュウリのレシピだけでも91もある。いやあ、この世の中ではそんなにたくさんの人々が日々お化けキュウリと戦っているんだ、ボンクラに生きていて畑のキュウリの管理もろくにできないアホンダラは自分だけじゃないんだ、と思うと励まされる気がする。集まれ同志たち! お化けキュウリ被害者よ、団結しよう!! と沈みゆく太陽に向かって叫びたい気持ちだ。
切り口はこんな感じ。種もでかい。果肉はかなり水っぽい。
てなことで、さっそく「子供も大好き! お化けキュウリのきんぴら」というのをやってみた。
1、キュウリを縦半分に切り、スプーンで種を取り出し皮をむく。
2、薄切りにしたキュウリを、ごま油で炒める。
3、しなっとしてきたら、酒(大さじ2)、砂糖(小さじ2)、醤油(大さじ1)を加えてさらに炒める。
4、最後にゴマ、鰹節をパラリと散らして出来上がり。
よーするにニンジンやゴボウをお化けキュウリに置き換えただけのシロモノ。だがしかし、お化けキュウリを使うといわゆる巷にあふれるきんぴらを超越した、まったく別次元の食べ物になってしまうからびっくり仰天だ。何しろよく炒めて火を通したお化けキュウリの食感が、もちろん普通のキュウリとは似ても似つかないんだけど、すでに野菜ですらない感じ。ツルツルシコシコして、こんにゃくとか寒天に近い。それにきんぴら味がついているから、実にユニーク。そして、冗談抜きで美味しいのだよこれが。けっこう使えるじゃん、お化けキュウリ! って気がしてきた。
お化けキュウリのきんぴら。ツルリと行けちゃう。辛味を利かせてもいいかもね。
うーむ、夏場に爽やかなこのツルツル感、スイーツにしてもいけるんじゃないか? と思って、刻んでショウガをちょっとプラスして煮込んだものに、メープルシロップで味付けしてみた。コツは、キュウリっぽい繊維質がまったく感じられなくなるまでじっくり煮ること。そうするとブドウの実のようなツルツルした食感と適度な歯ごたえが生まれるのだ。メープルシロップもよく合うけど、ベリーで作ったフルーツソースとかにもピッタリかと。
お化けキュウリのスイーツ。とてもキュウリには思えないキュートな美味しさ!
エディブル・ガーデナーによる初のオリジナル・スイーツだよおん。ぜひお試しを。つーても、お化けキュウリにはなかなか遭遇できないかもだが。ううむ、暇ができたらコイツでクックパッド・デビューしちゃおうかしら!?
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いやあ、写真撮っておくべきだったよねえ。証拠写真。しかし、そのときは「こんなに巨大な実がついていたら、キュウリの株の栄養が全部こいつに吸い取られてしまう!」(そうなのか?)という焦燥感しかなく、一刻も早くツルから切り離すことしか考えられなかった。切り離して手に取ってみると、まるでなんかの生き物みたいにでかい。湖の奥深くとかに住んでいそうだ。明日になったら手足が生えて、スタスタどこかに歩いていっちゃいそうだ。
巨大キュウリは、自慢ではないが、この夏も順調に3、4本は収穫している。あれっ、あれっ、こんなところに隠れていたとは。。。という大物が、なぜかいきなり大物になって出現するんだなあ。これまでの年は、多少でかくてもキュウリはキュウリよ、細かく刻めばわかりゃせんわい・・・みたいにして適当にごまかしていたが(でも捨てない)、今年は「巨大キュウリはキューちゃんにするとよいのだ」というのを、このブログのいつものネタ元である田舎暮らしde東京仕事 で聞きつけて、早速実行に移している(ってまだ塩漬けにしてる段階だけど)。
まあまあ巨大キュウリと言えるかな。今やこんなの可愛いもんだい。
しかしなあ、今度という今度は巨大、なんていうものじゃない。測ってみたら、長さ50センチ、重さ1.2キロもある。普通のキュウリの10本分くらいに相当する。塩漬けにしようにもジップロック(保存用袋)がいくつあっても足りないし、ここまででかくなると普通の(?)巨大キュウリと同じ扱いをしていいのかどうかもわからない。
どーん! お化けキュウリ。横の曲がったヤツは同日収穫したもので、ちょっと肥料不足気味?
てなことで、もう巨大キュウリでは通用しないと思い、お化けキュウリでググってみた。
したら、あるある。 クックパッドに載っているお化けキュウリのレシピだけでも91もある。いやあ、この世の中ではそんなにたくさんの人々が日々お化けキュウリと戦っているんだ、ボンクラに生きていて畑のキュウリの管理もろくにできないアホンダラは自分だけじゃないんだ、と思うと励まされる気がする。集まれ同志たち! お化けキュウリ被害者よ、団結しよう!! と沈みゆく太陽に向かって叫びたい気持ちだ。
切り口はこんな感じ。種もでかい。果肉はかなり水っぽい。
てなことで、さっそく「子供も大好き! お化けキュウリのきんぴら」というのをやってみた。
1、キュウリを縦半分に切り、スプーンで種を取り出し皮をむく。
2、薄切りにしたキュウリを、ごま油で炒める。
3、しなっとしてきたら、酒(大さじ2)、砂糖(小さじ2)、醤油(大さじ1)を加えてさらに炒める。
4、最後にゴマ、鰹節をパラリと散らして出来上がり。
よーするにニンジンやゴボウをお化けキュウリに置き換えただけのシロモノ。だがしかし、お化けキュウリを使うといわゆる巷にあふれるきんぴらを超越した、まったく別次元の食べ物になってしまうからびっくり仰天だ。何しろよく炒めて火を通したお化けキュウリの食感が、もちろん普通のキュウリとは似ても似つかないんだけど、すでに野菜ですらない感じ。ツルツルシコシコして、こんにゃくとか寒天に近い。それにきんぴら味がついているから、実にユニーク。そして、冗談抜きで美味しいのだよこれが。けっこう使えるじゃん、お化けキュウリ! って気がしてきた。
お化けキュウリのきんぴら。ツルリと行けちゃう。辛味を利かせてもいいかもね。
うーむ、夏場に爽やかなこのツルツル感、スイーツにしてもいけるんじゃないか? と思って、刻んでショウガをちょっとプラスして煮込んだものに、メープルシロップで味付けしてみた。コツは、キュウリっぽい繊維質がまったく感じられなくなるまでじっくり煮ること。そうするとブドウの実のようなツルツルした食感と適度な歯ごたえが生まれるのだ。メープルシロップもよく合うけど、ベリーで作ったフルーツソースとかにもピッタリかと。
お化けキュウリのスイーツ。とてもキュウリには思えないキュートな美味しさ!
エディブル・ガーデナーによる初のオリジナル・スイーツだよおん。ぜひお試しを。つーても、お化けキュウリにはなかなか遭遇できないかもだが。ううむ、暇ができたらコイツでクックパッド・デビューしちゃおうかしら!?
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2017/08/15(火) | 2017年春夏菜園GO! | トラックバック:(0) | コメント:(3)