レモンの木、存亡の危機

 寒さを理由に長い間就労拒否をしていたエディブル・ガーデナーであるが、このままでは年頭に誓った「週一更新」はもちろん無理だし(っていうか、とっくに放棄したものと思っていたわよそんな御題目)、ブログの存続も危ういし、菜園生活も立ち行かなくなっていきそうな予感むんむんだ。いや、予感というより実感というべきか。。。
 などと腕組みしながらぶつぶつ言っている場合ではない。さっそく寒風吹きすさぶ庭に出て、農耕の真似事、と言わないまでも菜園のチェックくらいはしておかねば!

 で、庭をぐるりと見渡して、気づいてしまったんだね。
 我が家にやって来てから10年になろうかというレモンの木(推定樹齢12年)。最初の1年に数個、3年前に1個の収穫があったのみで、すでにレモンの木なのかどうかも怪しい、「かつてレモンの実がいくつかなったことのある正体不明の木」と成り果てている木。それがとんでもないことになっていたのだ。

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高さ約2メートルのレモンの木。葉っぱが全体的にかなりヤバいことに。

 多くの葉が縦にくるりと内側に巻き込んでいて筒状になってしまっている。特に枝の先についた葉っぱが軒並みくるくる巻いていて、なんだか葉巻がブラブラくっついているみたいな。
 そこでふと頭に浮かんだのは「葉巻病」というヤツである。植物の葉が指の太さくらいにくるくる巻いて、火をつけて吸引するとハバナ産の葉巻もかくもやという馥郁とした香りがするのだ。というのはもちろん嘘で、その実態を当方はまったく存じ上げない。しかし、葉っぱがくるくる巻きになってるんだから、これこそ葉巻病ではあるまいか、と慌てて家に駆け込んだ。

 調べてみたら、葉巻病はジャガイモやトマトがなるものらしく、とりあえずハズレであった。
 さらにくどくど調べていくと、巻いている葉もあるものの、葉の中に何かが入って黄色っぽく変色、あるいは枯れかけているものもあって、案の定これはエカキムシ(ハモグリガ)の仕業であることがわかった。つーか、エカキムシの虫害は今に始まったことではなく、植えつけてから2年後くらいに発生し、毎年のように若芽をやられているのだ。それをじゃんじゃん切り捨てているので全然実がつかないのではないか、と思っている。

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エカキムシの被害はこんな感じ。幼虫が葉脈に沿って入り込んで葉っぱを枯らしてしまう。

 今や、葉っぱは巻いてしまうわ、エカキムシは暴れまくるわ、レモンの木(正確にはかつてレモンだった木)は大変なことになっている。もはやその命運は風前の灯と言っていい。さすが放任主義のエディブル・ガーデナーもこのままではいかん、という気がしてきた。

 ネットで見ると、エカキムシことハモグリガまたはハモグリバエをやっつけるには殺虫剤、ということに当然のようになっている。しかし我がエディブル・ガーデンはいちおう無農薬を標榜しておるので、じゃーオルトランをぶち込んでみるかーってわけにはなかなかいきにくい。それにレモンは皮まで食べたいしねえ。そもそも、収穫はないものの、これまでの10年間無農薬でやってきた元レモンの木である。今さら薬物を与えるのもいかがなものか。いっそ引っこ抜いてなんかもっと素敵な、実のなりやすい果樹を植えるという手もあるし。。。

 しかし、ここで引っこ抜くのも悔しいので、元レモンに最後のチャンスを与えてやることにした。ネットで見つけた「樹勢を回復する! 樹木・植木・果樹栽培用バイオ資材」その名も「アクアリフトT」というヤツを3024円の巨費を投じてゲットし、エカキムシ退治にはならないものの、エカキムシの虫害を跳ね返すような強靭な樹木に生まれ変わらせようというのだ。
 って、書いててすでに「こりゃ無理だよなあ」って気がしなくもないんだけど、人間信じる気持ちが大切だ。信じる気持ちさえあれば火もまた涼し。信じる気持ちさえあればエカキムシなんぞなんのそのである。まあ信じる気持ちでコトが済めば、もうとっくにレモンは毎年たわわに実をつけていると思うんだが。

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これがアクアリフトTだ。Tがついてないと豊胸注射になってしまうらしい。

 そんなこんなで、さっそく送られてきたアクアリフトTであるが、説明書を読むとありがたい効能が山ほど書いてある。お客様のうれしい悲鳴も満載である。花咲かじいさんみたいなイラストが「一度の散布で土深くまで改善! 病気を予防。弱った樹木・果樹を回復します!」と笑顔で語りかけている。

 まあそれはいいとして、いったい何が働いてそんな嬉しい効果がもたらされるのであろうか。と思って細部まで読み進めてみると、どうやらアクアリフトTに含まれるバクテリアが働いて、病害菌の増殖を抑制、病害に強い樹木にしてくれるらしい。んなこと言われて、ほほう、なるほどね!と膝を打つような知性を備えていないエディブル・ガーデナーはまたしても念仏のように「人間信じる気持ちが大切だ」とひたすら自分に言い聞かせるのであった。

 てなことで、とある冬の日、元レモンの木の周囲に1日汲み置いた水(カルキが残っているとバクテリア君たちが死んじゃうらしい)にアクアリフトTおよそ20グラムを溶いて散布してみた。バクテリア君たち、頑張ってくれ給え!!

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葉っぱがくるくる巻くこの症状は、病気でも虫害でもなかった、という意外な事実。。。

 しかし、これはあくまでエカキムシ対策であって、物語の発端である葉っぱくるくる病にはなんの効力もないのでは!? と思う人もいるであろう。その通り。
 その後さらにネット上を徘徊してみたところ、柑橘類は冬の寒さと乾燥で葉っぱが巻くことがある、ということがわかった。うちのあたりも、この冬は零下4度にもなる記録破りの寒さだったから、例年には見られない葉っぱくるくる症状が出ちゃったんだろう。裏の家の夏ミカンの木も葉っぱくるくるになってるし、そう思ってみると、あちこちの家でくるくる症状が出ていることに気づく。人間にとってもだけど、植物にとってもこの寒さは厳しすぎるんだねえ、としみじみ思ってしまった。ほんと、なんて冬なんだ!(と驚いているだけでなんの防寒措置も取ってやらない非情なエディブル・ガーデナー。。。)

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2015年12月に久々にひとつだけ実をつけた。以後音信不通。

 とはいえ、日に日に「おや? なんか春っぽくない?」と思う瞬間が増えてきた今日この頃。果たして葉っぱくるくる症状は暖かくなったら改善してくれるのだろうか。アクアリフトTのバクテリア軍団の働きでエカキムシは撲滅されるのだろうか。まーだまだよくわからない。わかっているのは、エディブル・ガーデナーがすでに今年のレモン大量収穫に過大な期待を寄せている、ということだけだ。



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2018/02/15(木) | 果樹の誘惑 | トラックバック:(0) | コメント:(2)

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はじめ♪♪

『No title』

何年も実をつけてないってのが不思議ですね~。
何か原因があるのかも。
しかし、今年にかける意気込みがすごいから、
きっと大豊作間違いなしのウハウハ状態!!
期待してます!

2018/02/18(日) 11:12:28 | URL | [ 編集]

ginfoo

『Re: No title』

こんにちは、はじめ様!

意気込みだけで実がつくんだったら
レモン屋さんを始められるくらい収穫できるかも!?
でも、ただの意気込みだけで実行が伴ってないという。。。
やっぱり季節を選ばぬ強剪定がダメダメの理由かなあ。
今年はもうちょっと勉強してやろうと思ってます。
って、木が生き延びてくれたら、の話だけど。。。

2018/02/19(月) 13:04:14 | URL | [ 編集]

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