サヤエンドウ、ていうかキヌサヤ

 豆類はけっこう好きなので、我がエディブル・ガーデンでもこれまでにソラマメ、エダマメ、スナップエンドウ、グリーンピース、ヒヨコマメ(2粒収穫)などを育ててきた。今回はサヤエンドウ、ていうかキヌサヤの栽培に挑戦してみた。実のところ、サヤエンドウとサヤインゲンの区別もあやふやなくらい私にとっては馴染みの薄い野菜である。キヌサヤと言われると、あーなんかちらし寿司の上にちょろっと載ってるよね、くらいのおぼろげな印象があるのだけど。

 そんな野菜をなぜ育てるのか。
 私が影に日向にパクっているはじめさんのブログに、「毎日どんぶり(ボールだったかもしれない)いっぱい収穫がある」とあったのを覚えていたからだ。記憶の衰えの激しい今日この頃ながら、その記述はしっかり脳味噌に刻まれていて、昨夏の種の注文時に迷わず「赤花つるなしエンドウ」を選んだのである。
 エンドウなんて別に好きじゃないのに。

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11月15日。サヤエンドウ、ていうかキヌサヤの種を種まきハウスにまく。グリーンピースそのもの。

 いや、好きも嫌いも、そんなに食べたことがなかったんだよね。でも美味しそうだし、何より大量収穫が見込める、っていうのが素晴らしい。「毎日どんぶり」は農耕スペース的に無理としても、毎日なんらかの収穫があるっていうのは実に嬉しいことだ。

 てなわけで種をポットにまいたのは昨年11月半ばのことだった。直まきでもオッケーらしいんだけど、栽培する予定のプランター2つにまだ未練がましくナスが残っていたのである。花もけっこうついていたし、秋ナスも楽しめるのではないかと思っていたのだ(すでに冬だとゆーのに)。
 なので、サヤエンドウ、ていうかキヌサヤは種まきハウスにまいた。1箇所に4、5粒まけという指示に従ってまくと、一週間後には早くも双葉が出てきた。ムッチャクチャ発芽率が高くて、まいた種が全部出てきたといっても大げさじゃない感じ。

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11月21日の双葉ちゃん。

 室内の暖かさも手伝ってサヤエンドウ、ていうかキヌサヤはむくむくと大成長。12月の声を聞く頃には東京都庁もびっくりの徒長ぶりを見せていた。こっらー早いとこ地植えせんとあかんわ。と、思わず大阪人に憑依するエディブル・ガーデナーであった。

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またしても徒長しまくりの苗。いざ、移植。

 てなことで12月2日、ナスが敗退していったプランター2つに、小さな種まきハウスの小さなポットにぎうぎうになっていたサヤエンドウ、ていうかキヌサヤの苗を移植した。ここで本来なら「株間20センチに一本立ちさせる」ところを、そのまま全部植えてしまった。一本立ちならぬ、5本立ちである。つまり、一切間引きをしなかったのである。一体どうしてそんな恐ろしいことが!?!?
 説明書を読むのを忘れていたのだ。

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ハウスから出したままの状態で移植。株間ゼロの5本立て。

 そのあと、朝の小田急線の車内のような状態で、サヤエンドウ、ていうかキヌサヤの苗たちは一体どのように生息していたのであろうか。うーん、わっかんないわあ。何しろ植え替えてすぐ、プランターごと不織布で覆ってしまったからだ。寒い風が当たったら可哀想だと思ってのことであって、決して臭い物に蓋をするとか、見たくないので隠したとかではない。まーたしかに、水やりのときも不織布の隙間にじょうろの先をつっこんでやっていたから、ちゃんと成長を見守っていた、とは言いがたいのだが。。。

 で、3月。東京で桜が満開になっていた3月27日、こりゃもう春だよね? 不織布はお呼びでない? お呼びでない? こりゃまた失礼しました。っていうことで、バッサリ一気に取り去ることに。

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3月27日。すし詰め状態のサヤエンドウ、ていうかキヌサヤ。見てるだけで呼吸困難になりそう。

 ジャジャーン! 現われ出でたるは70年代に流行したアフロヘア、それも3週間風呂に入らず寝起きのまま……みたいにもじゃもじゃでぐっちゃぐっちゃになったサヤエンドウ、ていうかキヌサヤであった。やっぱりなあ、一本で栽培すべきところを5本押し込んじゃったらぐっちゃぐちゃにもなるわな。
 
 そこで遅まきながら間引きを行い(遅すぎてほとんど意味なし)、瀕死の苗を取り去り、なんとか将来性のあるものだけを残し、一本一本が多少離れるように誘導してみた。ここまで混沌を極めると無駄な努力に思えるが、やらないよりはマシだろう。U字型支柱とビニタイとクリップを使って、一見エンドウ棚のように仕立ててみる。今頃そんなことされても無駄だよとご本人たちは思っているだろうけど。

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いちおう支柱に這わせてみる。つるなしとはいえなんとか絡んでくれる。

 そして4月4日、サヤエンドウ、ていうかキヌサヤに初めての花がついた。「赤花」と名前にあるように、濃いエンジ色と淡いピンク色の組み合わせで大変美しい。それまで育ててきた豆類も、いつも花が可愛らしいので感動させられていたが、たいていは白かったはず。花屋の店先で見るスイトピーにも負けない可憐な花に、思わずハサミで切って屋内に飾りたくなる。が、もちろん実の収穫が目的なんだからそんなことはしない。こういうのも花より団子と言うんだろうか。

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初めての花。豆の花はどれもきれいだけど、これは格別。

 その花が青っぽくなって枯れ、しばらくするとそのガクにサヤエンドウ、ていうかキヌサヤの実がつく。思わずその場でちょん切って口に入れてみてビックリ。すごく甘いのだ。しかも柔らかくて、生でパクパク食べられちゃう。そ、そうか、これがサヤエンドウ、ていうかキヌサヤの美味しさなんだ。知らなかった。甘い豆というとスナップエンドウを思い浮かべる人が多いと思うけど、あれを平たくのしたみたいな甘さ。これはもしかするとスーパーの棚に並んだものでは味わえない、自家栽培限定の美味しさなのかもしれないが。

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4月15日、サヤエンドウ、ていうかキヌサヤ初収穫。まだどんぶりほどは獲れない。

 4月半ばからサヤエンドウ、ていうかキヌサヤの連日大量収穫がいきなりスタートした。いっくらなんでも「毎日どんぶり」はないだろうと思っていたんだけど、そんな表現が決して大げさでないくらい獲れる獲れる。何しろ花が次々と咲いて、次々と実が供給されるのだ。プランターは見目麗しいサヤエンドウ、ていうかキヌサヤ製造機と化す。ほんと、見て美味しい、食べて美味しいエディブル・ガーデンの見本のような野菜。両手を合わせて、いただきます!

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可憐な花が美味しい実に早変わり!

 てなことで、野菜炒め、野菜サラダ、白和え、煮物、卵とじなどなど、連日サヤエンドウ、ていうかキヌサヤが食卓に登らない日はない今日この頃である。栽培してみるまでは知らなかったけど、なんに入れても美味しく、邪魔にならず、見栄えの良い、実に使える野菜である。

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野菜炒め、サラダ、白和え、煮物、と毎日撮影しているうちに飽きたのでやめた。

 さてこのサヤエンドウ、ていうかキヌサヤ、放っておくとグリーンピースとなる。サヤエンドウ、ていうかキヌサヤは豆ができる前の外皮を食べ、グリーンピースは固くなった外皮を取り除いて中の実を食べる。だけど、そもそもは同じ植物なのだ。だからサヤエンドウ、ていうかキヌサヤの収穫しそびれた実はグリーンピースとして食べることができる。はずなんだけど、種も区別して売られているようだから、サヤエンドウ、ていうかキヌサヤの獲りそびれのグリーンピースはそんなに美味しくないかも。現在確認中だ。

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豆がこのままどんどん膨らむとグリーンピースに。

 うーむ、スナップエンドウも良かったけど、サヤエンドウ、ていうかキヌサヤの方が使える気がするな。しかもこの大量収穫。もしかして、一本植えを5本にしたのが良かったのかも!?!?


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2018/04/28(土) | 2017年秋冬菜園展開中 | トラックバック:(0) | コメント:(4)

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はじめ♪♪

『No title』

爆笑!!www
笑いすぎて涙が出るわ、腹痛いわ・・・www

サヤエンドウ、ていうかキヌサヤ!!(笑)
私にも区別付きません。
キヌサヤのほうが鞘が薄いという意味があるのか??
スナップエンドウより色々使えるよね。
うちでは塩コショウが一番人気!

最初のタネがうちの絹さやとすでに違う。
大きさがもう少し大きいので、ポットに2個から3個撒き。
発芽トレイでは種の大きさからして無理だろうな。
で、数もうちはその倍量育ててるから・・・・。
今は毎日お茶碗一杯。
もう少ししたらドンブリだわ~~w


2018/05/02(水) 13:33:40 | URL | [ 編集]

ginfoo

『Re: No title』

こんにちは、はじめ様!

> キヌサヤのほうが鞘が薄いという意味があるのか??

ええっ、キヌサヤとサヤエンドウの間に何か違いがあると!?!?
これ以上話がややっこしくなると頭が破裂しそうなので
考えないことにしましょう!

> うちでは塩コショウが一番人気!

シンプルイズベストなのかもねえ。
庭になっているやつを引きちぎって口に入れると一番美味しい気が。
って、この家の衛生管理はどないなことになっちょるのやら。

しかしなんかはじめさんちのってそもそも育ててるモンが違うのかも?
もしかして、メガキヌサヤとかギガサヤエンドウとか
いうのが正式名称だったり??
そのうち洗面器いっぱい、風呂桶いっぱいなんてことに!?!?
なったらマジうらやましいです。

2018/05/02(水) 19:41:10 | URL | [ 編集]

はじめ♪♪

『No title』

うちの絹さや「豊成」っていう種類だった。
毎年サカタのタネで買ってましたが、今ってもう扱ってないのね。
つか、袋見たら「さやえんどう」ですた!!(;´Д`A ```
なのでサヤエンドウ、っていうかキヌサヤってあってるのかもw

2018/05/03(木) 09:58:20 | URL | [ 編集]

ginfoo

『Re: No title』

こんにちは、はじめさま!

うちのはそんな銘柄品じゃなかったなあ。
赤花つるなしエンドウ。キヌサヤとはどこにも書いてないけど。

> なのでサヤエンドウ、っていうかキヌサヤってあってるのかもw

そうゆうことにしときましょう。
正式名称「サヤエンドウ、っていうかキヌサヤ」ってことで。長い。。。

2018/05/03(木) 12:40:57 | URL | [ 編集]

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