ヒヨドリとの共生を目指して

 我が家の近くの農地では、真冬の今、寒冷紗の中で野菜が育っている。耕された黒土の上に幾筋も真っ直ぐに伸びる白い寒冷紗のラインは、整然としてなかなか美しい。生産性を高めるための知恵と、大きく美味しく育ってほしいという愛情がミックスした、農業という営みの力強さを感じさせるものだからだろう。

寒冷紗
寒冷紗の列が整然と並ぶ。プロの仕事。

 これを我が家の庭に導入するにはやっぱりムリがある。寒冷紗だろうとアニマルガードネットだろうと同じことだ。装飾性も維持しつつ、腹もいっぱいにしたい……なんて欲望を膨らませて使えそうなものをどんどん取り入れていったら、煩悩渦巻く魔境みたいな庭になってしまう。どこかで線を引く必要があるのだ。

 そうだ。ここはあくまで収穫よりも美観を重んじるエディブル・ガーデナーの初心に立ち返らなくては!

 しかし、そう宣言して威勢よくアニマルガードネットを取っ払うようなもったいないことは、もちろんいたしません。せっかくここまで巨費を投じ(やや大げさ)大切にガードしてきたのだから、今回のコマツナは最後まで立派に育て上げ、嫁がせなくては。いやいや、めでたく常夜鍋ナイトを迎えねば。つーても、ヒヨドリのおかげでもはや鍋一回分くらいの収穫しか見込めないんですけど。

 さて、アニマルガードネットを使わないといっても、ヒヨドリに食べ放題サラダバーを提供するつもりはない(キッパリ)。今後の戦術として、ヤツらの好物は植えないことにする。ヒヨドリの好物は、コマツナ、チンゲンサイ、ホウレンソウ、キャベツ、ブロッコリー、タアサイなどなど、ほとんどすべての野菜みたいに思えるが、カブ、カラシナ、タマネギ、春菊などは好きじゃないらしい。なんだかヒヨドリが残した物を食べるような構図だが、それが彼らと共生する唯一の方法なのだ。

 美しく、美味しい庭を作ることも重要だが、鳥たちが自由に飛び回り、植物がのびのび育つような、すべての生き物にとって素晴らしい空間であってほしい。

 なんて大風呂敷を広げてしまってから、ふと考えた。そういえば、最近ヒヨドリはマンリョウの実を全部食べ尽くしていた。マンリョウなんかいくら食べてもらってもかまわないが、将来ヤツらがこれから実るはずのブラックベリー(トリプルクラウン)やリンゴ(アルプス乙女)に手を出したら……!?

マンリョウ マンリョウ2
BEFORE & AFTER. ひと粒残らず……

 アニマルガードネットは絶対捨てないでおこう、と心に誓う私だった。

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2012/02/09(木) | 防鳥大作戦 | トラックバック:(0) | コメント:(0)

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